カメラの種類まとめ デジタルからフィルムまで完全保存版!
「カメラ」とひとくちに言いますが、いったいどんな種類があるのでしょうか?
デジタルカメラの種類とフィルムカメラの種類に分けて一挙紹介します!
ぜひ、あなたのカメラ選びの参考にしてくださいね!
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
デジタルカメラの種類
一眼レフ、ミラーレス、コンパクトカメラ。
1990年代に普及しはじめてから、デジタルカメラの種類はどんどん増えてきました。
ここでは、デジタルカメラにはどんな種類があるのか解説します。
ぜひデジタルカメラ選びの参考にしてくださいね。
・ミラーレスのほうが小さく軽い
・デジタル一眼レフとミラーレスの違いは、カメラの中の鏡の有無
・ミラーレスでは「オールドレンズ」も楽しめる
1.デジタル一眼レフカメラ
Nikon(ニコン)Dシリーズ
Canon(キヤノン)EOSシリーズ
PENTAX(ペンタックス)Kシリーズ
メリット
高画質
さまざまな交換レンズが使える
ボケなど多彩な表現ができる
デメリット
ミラーレス一眼に比べて大きい・重い
デジタル一眼レフカメラは上級機種の代名詞。
広角レンズから望遠レンズまで、さまざまなレンズが使用可能。
スマホのカメラとは比べ物にならない高画質。
ミラーレス一眼カメラの普及が進んでいますが、まだまだ第一線で活躍しています。
レンズを交換することで、遠くのものを大きく写す望遠撮影をしたり。
背景のボケを活かした写真を撮ったり。
さまざまな表現ができますよ。
メーカー純正の交換レンズの値段はミラーレス一眼カメラに比べて安め。
中古でも手に入れやすい機種が多いので、手軽に本格的な写真が撮りたい方にもおすすめです。
デジタル一眼レフカメラの特徴
なぜ「一眼レフ」カメラという名称なのでしょうか?
その理由は、カメラの中に鏡(ミラー)が入っているため。
鏡
一眼レフカメラでは、レンズを通って入ってきた光を、鏡で反射させてファインダーへ導きます。
反射の英語訳「レフレックス(Reflex)」を略して、「一眼レフ」と呼ぶのです。
一眼レフカメラの原理
鏡を使う理由。
それが、レンズを通ったそのままの光をファインダーで見るため。
かつてフィルムカメラの時代には、デジタルカメラのように液晶を見ながら撮影することはできませんでした。
そこで、鏡やプリズムを使って、光学的に、どんな写真が撮れるのか、見ることができるようにしたのです。
デジタル一眼レフにもその構造が受け継がれています。
※ちなみに昔のカメラには「二眼レフ」カメラという種類も存在します(フィルムカメラの種類のなかで紹介します)。
2.ミラーレス一眼カメラ
SONY α7
SONY(ソニー)αシリーズ
Nikon(ニコン)Zシリーズ
Canon(キヤノン)EOS Rシリーズ
OLYMPUS(オリンパス)PENシリーズ
Panasonic(パナソニック)Gシリーズ
FUJIFILM(富士フイルム)Xシリーズ
メリット
高画質
さまざまな交換レンズが使える
オールドレンズが使える
デジタル一眼レフカメラより軽い・小さい
ボケなど多彩な表現ができる
デメリット
最新の上位機種はデジタル一眼レフカメラより値段が高いことが多い
メーカーによっては交換レンズが高い
2020年代のカメラの主流?
ミラーレス一眼カメラ(ミラーレス)は、レンズ交換式の上級機種です。
2008年にPanasonicが、2009年にOLYMPUSが発売したのがはじまり。
2018年以降プロ向け機種も充実してきたため、今後はデジタル一眼レフカメラをどんどん置き換えていくことでしょう。
デジタル一眼レフカメラ同様に、望遠レンズをつけて撮影したり、背景のボケを活かした写真を撮ったりと、幅広い表現を楽しむことが可能です。
これからデジタルカメラを揃えていくなら、ミラーレス一眼カメラがおすすめです。
「ミラーレス」とは
「ミラーレス」とは、カメラの中に鏡がないということ。
一眼レフカメラでは、カメラの中の鏡を使ってファインダーに光を導いていました。
それに対してミラーレス一眼カメラでは、鏡をなくして、撮影用のイメージセンサーで電気的に捉えた光を、液晶画面やファインダーに表示するようにしたのです。
カメラの中に鏡がない。真ん中に見えている緑色の部分はイメージセンサー。
原理的にはスマホのカメラで写真を撮るときに、液晶を見ながら撮影するのとまったく同じです。
ミラーレス一眼カメラには一眼レフカメラと似た見た目をしている機種もありますが、構造はまったくの別物。
とくに、ファインダーの表示方法が異なります。
ミラーレス一眼カメラ:ファインダーに入った小さな液晶画面を見ている
かつては液晶画面を表示するのにタイムラグがあったため、プロや愛好家向けの機種は一眼レフカメラでした。
ですが2018年に相次いで発表されたNikon ZシリーズやCanon EOS Rシリーズ、そしてそれ以前から展開しているSONYのαシリーズは、プロの業務使用にも十分耐えうる性能をもっています。
2020年代は、おそらくミラーレス一眼カメラがカメラの主流になっていくことでしょう。
ミラーレス一眼カメラなら「オールドレンズ」が使える
ミラーレス一眼カメラの魅力のひとつが「オールドレンズ」が使えるということ。
「オールドレンズ」とは、フィルムカメラの時代に作られた交換レンズのこと。
じつはミラーレス一眼カメラでは、「マウントアダプター」と呼ばれる変換アダプターを使って、古今東西のレンズを取り付けることができるのです。
オールドレンズを使うと、こんなふうに味のある魅力的な写真が撮れますよ。
オールドレンズ作例(PENTAX Super Takumar 50mm F1.4)
オールドレンズ作例(OLYMPUS Zuiko 35mm F2)
他人とは一味違う写真が撮れるオールドレンズ。
SNSにUPしたい写真を創り出せること間違いなし!
ぜひミラーレス一眼カメラでオールドレンズを楽しんでみませんか?
オールドレンズについて詳しくはこちら。
[oldlens]
3.コンパクトデジタルカメラ
RICOH GRII
SONY(ソニー)Cyber-Shotシリーズ
RICOH(リコー)GRシリーズ
メリット
小さく軽い
デメリット
レンズが交換できない
コンパクトデジタルカメラは、レンズが固定されたデジタルカメラの種類のことです。
デジタルカメラのなかでも最初に普及したのがこの形式。
2000年代前半までは、デジタルカメラといえばコンパクトデジタルカメラを指す、といっても過言ではありませんでした。
ですが、スマホや携帯電話のカメラに押されて衰退気味。
2010年代以降は、特別な機能を持った趣味性の高い機種で生き残りを図っています。
特色あるコンパクトデジタルカメラの例
SONY(ソニー)Cyber-Shot RX1:
フルサイズセンサーを搭載し、写真家のサブ機種としても使える高性能
RICOH GRシリーズ:
広角の単焦点レンズを搭載。街中でのストリートスナップに特化
このように、最新のコンパクトデジタルカメラは、どちらかといえば愛好家向けの機種が多くなっています。
2000年代にコンパクトデジタルカメラが担っていた、記念写真などの用途だけなら、正直なところを言ってしまうとスマホのカメラでも十分。
もし高画質なデジタルカメラが欲しいなら、値段もサイズも変わらないので、ミラーレス一眼カメラのなかでもコンパクトな機種を選ぶのがおすすめです。
4.ネオ一眼
Nikon Coolpix P520
Nikon(ニコン)Coolpix Pシリーズ
メリット
超望遠撮影ができる(ものがある)
デメリット
レンズが交換できない
コンパクトデジタルカメラより重い
コンパクトデジタルカメラのなかでも、ズーム比が大きい(広角から超望遠までズームできる)ものを、とくにネオ一眼と呼ぶことがあります。
2000年代、デジタル一眼レフカメラが安価になる以前には、上級機種としてカメラ愛好家に使われたこともありました。
近年では、例えば2018年発売のNikon(ニコン)Coolpix P1000が、換算焦点距離3000mmという超超望遠撮影を可能とするなど、独自のジャンルとして命脈を保っています。
5.スマートフォン
iPhone
Androidのスマートフォン
メリット
手軽
デメリット
画質の面では専用のカメラに劣る
もっとも身近なカメラといえば、なんといってもスマートフォン内蔵のカメラ。
普段のメモ程度の用途でしたら実用には十分です。
ただし、「カメラ」として専用に作られたものに比べると、画質の面では劣ります。
例えばiPhoneで撮影した写真は、iPhoneの画面で見たときにもっともきれいに見えるような仕上がりになっています。
拡大してみると細かな部分の描写がデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラに劣ります。
また、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラなら簡単に撮れる「ボケを活かした写真」などの表現もできません。
ワンランク上の写真を撮るなら、やはりデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを選ぶのがおすすめです。
[digital]
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フィルムカメラの種類
フィルムカメラの種類は多種多様。
「一眼レフカメラ」や「コンパクトカメラ」のようにデジタルカメラでお馴染みの形式がある一方で、長い歴史をもつだけあって、それ以外にも多種多様な種類が存在します。
デジタルカメラはフィルムカメラの歴史があってこそ生まれることができたもの。
いったいどんなものがあるのか、フィルムカメラの種類について見ていきましょう。
・フィルムカメラの種類には2つの分類方法がある。以下の2つ。
・使用するフィルムの種類/大きさ
・カメラ本体の機能
フィルムカメラの種類は、「機能」と「使うフィルムの種類」で分類できます。
まずは、機能から見たフィルムカメラの種類を見ていきましょう。
「一眼レフカメラ」や「レンジファインダーカメラ」など、どんな機能があるのかによって分ける方法です。
1.一眼レフカメラ
OLYMPUS OM-1(35mm一眼レフカメラ)
Nikon(ニコン)F
Canon(キヤノン)F-1
OLYMPUS(オリンパス)OM-1
PENTAX(ペンタックス)SP
Hasselblad(ハッセルブラッド)500C/M
メリット
多彩な交換レンズが楽しめる
カメラ本体の選択肢が豊富
デメリット
大きく重いものが多い
デジタル一眼レフカメラと同じく、カメラの中の鏡を使ってファインダーを見る種類です。
デジタル一眼レフと同じく、フィルム一眼レフも鏡が入っている
本格的なフィルムカメラがほしいと思っている方は一眼レフカメラがおすすめ。
フィルムカメラの時代、一眼レフカメラは高級品。
1960〜1970年代の金属製の機種は、精密感あふれる魅力的な仕上げをもっています。
また1980〜1990年代のプラスチック製の機種も、レトロで可愛く、使いやすく仕上がっていますよ。
多彩な交換レンズで、広角レンズから望遠レンズ、マクロ撮影まで。
ボケを活かした写真も自由自在。
Nikon(ニコン)、Canon(キヤノン)、PENTAX(ペンタックス)、OLYMPUS(オリンパス)、MINOLTA(ミノルタ)など日本製のフィルム一眼レフカメラは、カメラ本体も交換レンズも、中古を手頃な値段で手に入れることが可能です。
おすすめのフィルム一眼レフカメラの種類については、こちらもご覧ください。
35mm一眼レフカメラと中判一眼レフカメラ
Nikon(ニコン)、Canon(キヤノン)をはじめとする日本の有名メーカーの一眼レフカメラは「35mmフィルム」を使う種類です。
そのほかに、もっとサイズが大きな種類のフィルムを使う「中判一眼レフカメラ」もあります。
Hasselbrad(ハッセルブラッド)500C/Mなどが有名です。
Hasselbrad 500C/M(中判一眼レフカメラ)
フィルムの違いについては後述します。
2.レンジファインダーカメラ(レンズ交換式)
M型ライカ
Canon P、Canon 7
Voigtlander BESSA
メリット
多彩な交換レンズが楽しめる
精密感あふれるメカニカルな機構が楽しめる
デメリット
ボディや交換レンズの値段が全体的に高め
レンジファインダーカメラとは、Leica(ライカ)に代表される、カメラ内に「距離計」を組み込んだ種類のカメラのこと。
距離計とは、三角測量の原理で光学的にピントを合わせる機構です。
レンジファインダーの原理
非常に精密な機構のため、フィルムカメラ愛好家の間では一眼レフカメラ以上に人気を集めています。
特徴はスナップ写真に向いていること。
決定的瞬間を切り取るための速射性ならフィルムカメラで一番。
また、レンジファインダーカメラ用のオールドレンズは描写力に優れ珍重されているものも多く存在します。
現代のレンズには出せない、ヴィンテージならではの味を楽しめるのもレンジファインダーカメラの魅力なのです。
レンジファインダーカメラについて詳しくはこちら
3.コンパクトカメラ
Canon Autoboy(オートフォーカスのコンパクトカメラ)
Konica(コニカ) C35
minolta(ミノルタ) Himatic
Canon(キヤノン)Canonet
Canon(キヤノン)Autoboy
Konica(コニカ)BiGmini
メリット
値段が手頃
(単焦点レンズの機種は)値段の割に描写力にすぐれる
使い方が簡単
デメリット
レンズが交換できない
背景のボケなどのテクニックが使えない
コンパクトカメラとは、レンズが固定式の35mmフィルムカメラのことです。
デジタルカメラが普及する前、1990年代以前には、記念写真や旅行などでもっとも多く使われていた種類でした。
オートフォーカスのコンパクトカメラ
2018年ころから人気が高まり始めたのが、オートフォーカスのコンパクトカメラです。
1970年代後半〜1990年代が全盛期。
魅力は操作が簡単なこと。
フィルムカメラというと使い方が特別なように感じるかもしれませんが、基本的にオートフォーカスのコンパクトカメラは、シャッターボタンを押すだけでOKです。
当時は小学生でも使っていたくらいの簡単操作。
フィルムカメラ入門におすすめです。
ただし、動作が全自動なので、「背景をボケさせる」などのテクニックを使うことはできません。
レンジファインダーのついたコンパクトカメラ
主に1970年代以前のフィルムコンパクトカメラには、レンジファインダーカメラと同じく距離計を内蔵した種類も数多く存在します。
レンジファインダーカメラという種類は、レンズ交換式とレンズ固定式に分けることができる、ともいえます。
一般に
レンズ交換式:高級品、愛好家向け
レンズ固定式:廉価、一般向け
として作られていました。
レンジファインダーを内蔵したコンパクトカメラは、レンズの性能にも定評があるものが多いです。
Konica C35シリーズやminolta Himaticなど、コンパクトで操作が簡単、かつ愛らしい見た目をしている機種も多いので、おしゃれなフィルムカメラがほしい方におすすめです。
コンパクトカメラについて詳しくはこちら
高級コンパクトカメラ
コンパクトカメラのなかでも、高性能なレンズ・高機能な操作性・高級感ある仕上げを兼ね備えたものを、とくに高級コンパクトカメラといいます。
CONTAX T2やCONTAX T3、MINOLTA TC-1、Nikon 28Ti・35Ti、Rollei35などが有名です。
普通のコンパクトカメラは普段使いのためのカメラだったのでレンズの描写はそれなり。
それに対して、高級コンパクトカメラはプロ向けの一眼レフカメラ顔負けの高画質で魅力的な写真を撮ることができますよ。
高級コンパクトカメラについて詳しくはこちら
4.二眼レフカメラ
ローライフレックス
Rollei(ローライ)Rolleiflex
minolta(ミノルタ)Autocord
Yashica(ヤシカ)Yashicaflex
Flexaret(フレクサレット)
メリット
独特のデザイン
正方形の写真が撮れる
デメリット
レンズが交換できない
専用の120フィルムの使い方に慣れが必要
二眼レフカメラは、レンズが上下に並んだ独特の見た目で有名なクラシックカメラの種類のこと。
主に1950年代に流行した形式。
ですが単なるアンティークの置物ではなく、いまでも実際に撮影に使うことができるのです。
特徴は、正方形のましかく写真が撮れるということ。
さらに、「中判カメラ」という種類のサイズが大きなフィルムを使うので、スキャンしたり紙にプリントしたりすると、デジタルカメラでも真似できない精密な描写を味わうことができますよ。
ドイツのRollei(ローライ)やチェコスロバキアのFlexaret(フレクサレット)など、海外製のデザイン性あふれる機種が多いのも魅力です。
一味違った種類のフィルムカメラを使いたいという方におすすめです。
おすすめの二眼レフカメラについてはこちらの記事で紹介しています。
5.スプリングカメラ
Zeiss Ikon Super Ikonta
Zeiss Ikon(ツァイス・イコン)Ikonta
Mamiya(マミヤ)Mamiya 6
Konica(コニカ)Pearl
メリット
折りたたんで小さくできる
クラシックな見た目
デメリット
レンズが交換できない
蛇腹に穴が開くと修理にお金がかかる
スプリングカメラとは、クラシックな蛇腹を使った、比較的小型のフィルムカメラの種類。
二眼レフカメラと同様に、中判カメラに分類されるものが多いです。
スプリングカメラが蛇腹を使っている理由。
それが、折りたたんで小さく収納するためです。
二眼レフカメラはサイズが大きめで持ち運びが大変。
それに対して、スプリングカメラならカバンに入れっぱなしにしてもかさばらないのです。
収納状態から撮影状態にするときは、開閉ボタンを押すとバネ(スプリング)の力でワンタッチで開きます。
これが「スプリング」カメラという名前の由来です。
クラシックな種類のフィルムカメラがほしい方におすすめです。
6.フィールドカメラ
大判カメラに分類されるフィルムカメラです。
屋外で超高画質のフィルム撮影をするための種類で、折りたたむことができるため、大判カメラのなかでは取り回しが比較的楽。
ただし、撮影には「露出」などの専門知識が必要です。
次に紹介するビューカメラも使い方は難しいのは同様です。
大判カメラに入門してみたい愛好家の方におすすめです。
大判フィールドカメラについて詳しくはこちら
7.ビューカメラ(モノレールカメラ)
トヨビュー45
Linhof Kardan(リンホフ カルダン)
Toyoview(トヨビュー)
メリット
超高画質な写真が撮れる
デメリット
フィールドカメラに比べ運搬が難しい
フィルムが高価
撮影には専門知識が必要
大判カメラのなかでも、屋内用の種類をビューカメラ(モノレールカメラ)といいます。
かつて、広告写真などスタジオ撮影に重用された種類ですが、カメラのデジタル化で役割を終えたといえます。
大判カメラのなかでは、フィールドカメラよりも中古が安いのが魅力です。
屋外でも使えないことはないですが、大柄なので持ち運びは不便です。
8.トイカメラ
HOLGA(ホルガ)
LOMO(ロモ)LC-A
メリット
超高画質な写真が撮れる
デメリット
フィールドカメラに比べ運搬が難しい
フィルムが高価
撮影には専門知識が必要
一眼レフカメラやレンジファインダーカメラなどの高級カメラへのアンチテーゼとして注目されたのがトイカメラです。
特徴は、レンズなどの部品が低性能なため、逆に独特の魅力あふれる写真が撮れるということ。
アプリのエフェクトのような写真が撮れるかも?
世界各国のアーティストが愛用したことでも知られています。
ちなみにトイカメラには2種類あります。
1.最初からおもちゃ(トイ)として作られたもの
2.極端に廉価に作るために性能が低くなったもの
トイカメラの2大有名機種といえる、HOLGAとLOMO LC-Aは、どちらも2番のほう。
2つとも、世界の写真表現に新たな風を吹き込んだ機種です。
無意識に作られた製品が、写真の世界を大きく変えてしまったのです。
9.パノラマカメラ
FUJIFILM TX-1
HORIZON(ホリゾン)
Panon(パノン) WIDELUX
FUJIFILM(富士フイルム) TXシリーズ
メリット
デジタルでは不可能な横長の写真が撮れる
デメリット
疑似パノラマの機種は画質が非常に悪い
パノラマカメラとは、普通の写真よりも横長の写真が撮れるフィルムカメラのこと。
写真用のフィルムは、長く巻かれた構造になっています。
そこで、撮影するとき長い面積を一度に撮影する構造にすることで、ワイドな写真を実現しているのです。
同じことをデジタルカメラでやろうとすると、イメージセンサーから作り直さなければなりません。
フィルムカメラならではの形式といえるでしょう。
パノラマカメラの代表機種はこちらの記事で解説しています。
疑似パノラマに注意
ちなみに、1990年代前半に作られた35mmフィルムカメラには「Panorama」と書いてあるものがあります。
これらのほとんどは、「疑似パノラマ」という偽物の機構なので注意が必要です。
どういうことかというと、疑似パノラマの写真は、普通の写真の上下を切り取っただけなのです。
「本物」のパノラマカメラ(FUJIFILM TX-1)
疑似パノラマカメラ(MINOLTA P’s)
フィルムの実質的な面積が小さくなるので画質も非常に悪化します。
実用性はありません。
10.インスタントカメラ
Polaroid SX-70
Polaroid(ポラロイド)SX-70
FUJIFILM(富士フイルム)チェキ
メリット
すぐに紙の写真を見ることができる
デメリット
焼き増しができない
撮影してすぐに紙の写真が見られる種類のカメラです。
「ポラロイド」や「チェキ」が有名。
ここまでに紹介してきた種類とはまったく異なるカメラですが、写真の楽しみを大きく広げてくれるでしょう。
ちなみにデジタルカメラが普及する前は、すぐに写真を見る手段はポラロイドなどのインスタントカメラ以外にありませんでした。
「写ルンです」などのレンズ付きフィルムをインスタントカメラと呼ぶことがありますが、これは誤りです。
11.レンズ付きフィルム
FUJIFILM(富士フイルム)写ルンです
メリット
安い
簡単
デメリット
画質が悪い
レンズ付きフィルムとは、つまり「写ルンです」のこと。
魅力は使い方が簡単なこと。
初めてフィルムカメラを使う方にとって難しいのがフィルムの装填。
写ルンですは最初からフィルムが入っているので、失敗の可能性はゼロ。
機能に制限があるので画質は低いですが、それが逆にフィルムカメラの「味」として注目を集めています。
もし写ルンですでフィルムカメラに興味を持ったら、この記事で紹介したさまざまな種類のフィルムカメラも体験してみませんか?
写ルンですだけではわからない、フィルムカメラならではの無限大の表現力を楽しむことができますよ!
[filmbanner]
フィルムカメラの種類:フィルムの大きさ別
フィルムカメラの種類は、「カメラにどんな機能があるのか」ということのほかに、
「どんな大きさのフィルムを使うのか」ということでも分けることができます。
フィルムの大きさごとにどんな種類があるのか、簡単に解説します。
1.35mmフィルムカメラ
35mmフィルム(135フィルム)
代表機種
Nikon(ニコン)、Canon(キヤノン)などの一眼レフカメラ
Leica(ライカ)などのレンジファインダーカメラ
ほか非常に多数
メリット
カメラのサイズが小さめ
種類が非常に多い
フィルムの入手が容易
現像してくれるお店が多い
デメリット
画質には限界がある
写真用フィルムのなかでももっとも広く使われている種類の、35mmフィルムを使うカメラです。
35mmフィルムは、もともと1925年に発売した「ライカ」が映画用のフィルムを写真用に転用したことがきっかけで普及したもの。
幅が狭い(幅35mm)フィルムを使うため、35mmフィルムカメラは、フィルムカメラのなかでも小型なのが特徴です。
35mmフィルム
1950年代後半以降、家庭用のカメラのほとんどが35mmフィルムカメラになりました。
あなたの家にも昔撮影したフィルムの「ネガ」があるかもしれません。
そのほとんどは、きっと35mmフィルムカメラで撮られたものだと思います。
これから初めてフィルムカメラを使ってみようと思っている方にもおすすめです。
2.ハーフサイズカメラ
OLYMPUS PEN F
35mmフィルム(135フィルム)
代表機種
OLYMPUS(オリンパス)PEN シリーズ
RICOH(リコー)Autohalf
Canon(キヤノン) Demi
メリット
1本のフィルムで2倍の枚数撮れる
見た目が可愛い、デザインに優れるカメラが多い
小型で持ち運びやすい
デメリット
画質はそれなり
ハーフサイズカメラは、主に1960年代に流行した種類。
特徴は、上で紹介した35mmフィルムカメラに比べて、使用するフィルムの面積が半分(ハーフサイズ)だということ。
同じフィルムを使っているのに2倍の枚数撮影できて経済的であることから一世を風靡。
しかし、高度経済成長でフィルムの値段が相対的に安くなっていったことから、1970年代に入ると下火になりました。
1959年発売のOLYMPUS(オリンパス)PENがきっかけで普及し、1990年代前半まで新機種が存在しました(京セラ SAMURAIなど)。
3.中判カメラ
120フィルム(もっとも普及している)
220フィルム
127フィルム(ベストフィルム)
など
代表機種
Rolleiflex(ローライフレックス)などの二眼レフカメラ
Hasselblad(ハッセルブラッド)などの中判一眼レフカメラ
Ikonta(イコンタ)などのスプリングカメラ
メリット
35mmフィルムカメラより画質がよい
機種によっては正方形の写真も撮れる
クラシカルな見た目の魅力的な機種が多い
デメリット
フィルムの入手が35mmフィルムより少しだけ難しい
現像を受け付けてくれるお店が35mmフィルムより少ない
中判用のフィルムの扱いに慣れが必要
中判カメラとは、上で解説した35mmフィルムカメラよりも大きなフィルムを使う種類のこと。
もっとも普及したのが、120フィルムという種類のフィルムを使う機種です。
120フィルム
35mmフィルムカメラに比べて画面がこんなに大きいので、その分高画質の写真を撮ることができるのです。
いま手に入る中判カメラの大半は120フィルムを使うもの。
120フィルムは現在でも販売されており、カメラ専門店で購入できます。
二眼レフカメラなど、中判カメラの一部では正方形の写真も撮れますよ。
二眼レフカメラ(Beautyflex)で撮影
中判カメラと呼ばれるカメラで使うフィルムにはほかにも種類があり、
・220フィルム(120フィルムと同じ寸法だが、フィルムの長さが長い)
・127フィルム(120フィルムより小さく、「ベストフィルム」と呼ばれる)
・620フィルム(120フィルムと同じ寸法だが、巻き上げ軸の寸法が違う)
などが有名です。
中判カメラについて詳しくはこちら
4.大判カメラ
4×5シートフィルム
8×10シートフィルム
など
代表機種
Linhof(リンホフ) スーパーテヒニカ
TOYOFIELD(トヨフィールド)
メリット
画質が非常によい
デメリット
撮影には専門知識が必要
フィルムの値段が高い
フィルムの現像を受け付けてくれるお店が少ない
重く大きい
さらに大きな面積のフィルムを使うカメラの種類です。
35mmフィルムカメラや中判カメラでは、ロール状に巻かれたフィルム「ロールフィルム」を使っていました。
それに対して大判カメラでは、1枚ごとにシート状のフィルムを入れ替えて使います。
大判用シートフィルム
上の図のように、35mmフィルムカメラよりも中判カメラよりも、ずっと大きなサイズのフィルムを使うので、非常に高画質の写真を撮ることが可能です。
ただしカメラ本体の扱いには専門知識が必要です。
大判カメラについて詳しくはこちら
5.APSカメラ
APSフィルム
代表機種
MINOLTA(ミノルタ) Vectis
Nikon(ニコン)PRONEA
メリット
1990年代風のセミクラシックなデザイン
デメリット
フィルムが生産終了している
電気回路が壊れると直せない
「APSカメラ」は、APSフィルムを使うカメラの種類のことです。
APSフィルムは1996年に登場したフィルムの規格で、35mmフィルムカメラを置き換えることを目標にしていました。
しかし、デジタルカメラが普及したことで衰退してしまいました。
APSは” Advanced Photo System”の略。
現在では期限切れフィルムを手に入れることで撮影可能です。
6.Instamatic(インスタマチック)
126フィルム
代表機種
Kodak(コダック) Instamatic各機種
メリット
1960年代風のクラシックなデザイン
Instagramのルーツを楽しめる
デメリット
フィルムが生産終了している
1960年代に流行した形式で、カートリッジ式の専用フィルムを用います。
画面は正方形で、簡便なつくりの機種が多いです。
じつは、アプリのInstagramはこのInstamatic(インスタマチック)に影響を受けて作られたもの。
Instagramの写真が正方形なのも、Instamaticのカメラで撮れる写真が正方形だからなのです。
7.110カメラ(ポケットカメラ)
110フィルム(ポケットフィルム)
代表機種
PENTAX AUTO 110
メリット
とても小さい
デメリット
画質がとても悪い
1970年代に流行した、超小型のカセット式フィルムを使う種類のカメラです。
簡易的な構造の機種が多いのですが、PENTAX AUTO 110など本格的な一眼レフも存在しました。
フィルムが小さいので画質は低め。
フィルムそのものはまだ販売されています。
あなたにぴったりのカメラが見つかるはず!
デジタルカメラとフィルムカメラのさまざまな種類について見てきました。
じつは、とくにフィルムカメラについては、カメラの種類はこんなものではありません。
写真が発明された19世紀前半からの歴史のなかで、カメラは着実に進歩を続けてきました。
いま、デジタルカメラやスマホで簡単に写真が撮れるようになったのも、そんな歴史があるからこそ。
デジタルカメラを楽しんでいる方も、歴史を体感する意味でもフィルムカメラを体験してみると楽しいですよ!
また、ミラーレス一眼カメラなら、フィルムカメラ時代のオールドレンズを味わうことも可能。
カメラの種類、レンズの種類という垣根は、近年どんどん低くなっています。
カメラの楽しみはますます広がっているのです。
ぜひ、カメラをもっともっと楽しんでくださいね!
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
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