二眼レフカメラ入門 おすすめの中古二眼レフ 名機7選!
いま人気の中古フィルムカメラの中でも、おしゃれなルックスでとくに注目されている二眼レフカメラ。
ころんと四角い可愛いボディ、レトロな見た目は、首から提げているだけでもファッショナブルに見えること間違いなし。
それだけでなく、普通の35mmフィルム一眼レフカメラでは撮れない写真を生み出すこともできるんです。
二眼レフカメラに入門するときには、使用するフィルム、操作の方法、そして具体的にどんな機種がおすすめかなどを知っていると、よりスムースに、使いたいカメラを手に入れることができますよ。
そこで今回は、中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが、二眼レフとはどんなカメラなのか、そしてこれから中古を手に入れるのにおすすめの機種を紹介します!
ぜひあなたにぴったりの二眼レフカメラに出会ってくださいね!
目次
二眼レフカメラ入門
それではまず、二眼レフカメラとはどんなカメラなのか、どうして「二眼レフ」と呼ばれるのか簡単に紹介します!
二眼レフカメラとは
二眼レフカメラとは、レンズが上下に2つ並んだ、レトロなルックスのカメラのこと。
他のカメラにはみられない、可愛くレトロな見た目で、フィルムカメラに興味を持った方の間でも常に人気が非常に高いです。
さて、二眼レフカメラとは、どうして二眼レフカメラという名前なのでしょうか?
「一眼レフカメラ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、一眼レフカメラと二眼レフカメラとは、どのように異なるのでしょうか?
二眼レフカメラの構造
二眼レフカメラは、「撮影するレンズ」と「ファインダーのためのレンズ」が別々になって、上下に並んだカメラのこと。
二眼レフカメラでは、上についているレンズ(ビューレンズ)を通った光は、カメラの上部についているファインダーに、下についているレンズ(テイクレンズ)を通った光は、カメラの中に入っているフィルムへと向かいます。
ポイントは、ファインダーへ向かう光が、途中で、内蔵された鏡で90度反射するということです。
二眼レフの「レフ」とは「レフレックス」(反射)の略。
見やすいファインダーを実現するために光を反射される。
そのためにレンズが2つついている。
これが「二眼レフ」という名前の由来なのです。
ちなみに「一眼レフ」の場合には、撮影用のレンズとファインダー用のレンズは同じで、フィルムに光を向かわせるときにだけ、ミラーを跳ね上げて、邪魔にならないように移動させます。
この二眼レフならではの構造が、レンズが2つ並んだ独特のルックスの秘密。
レトロな見た目の秘密は、上からファインダーを覗くための工夫にあったのです。
二眼レフカメラの特徴
さて、そんな二眼レフカメラは、ほかのカメラでは撮れない写真を撮ることができるんです。
いったい、どうして二眼レフカメラは撮影できる写真も独特なのでしょうか?
正方形の「ましかく」写真が撮れる
二眼レフカメラで撮影できる写真の最大の特徴。
それが、正方形の写真が撮れるということです。
二眼レフカメラで撮影した正方形の写真の例
撮影:雨樹一期さん 使用カメラ:ROLLEI CORD(ローライコード) Vb type 2
こちらの記事に作例・カメラ紹介を掲載しています。
写真が正方形の理由
普通、フィルムカメラでもデジタルカメラでも、写真は縦横のある長方形のもの。
なぜ二眼レフの写真は正方形なのでしょうか?
じつはこれも、二眼レフの構造に由来しています。
二眼レフは、ファインダーのレンズと撮影用レンズが並んでいるので、他のカメラのように、カメラ自体を縦にしたり横にしたりすることに向いていません。
そこで、撮影した写真の縦横がない、正方形の画面とすることが一般的になったのです。
(一部の二眼レフカメラには、長方形の写真を撮るためのアクセサリも存在します)
正方形の写真は「人の心を動かす」
正方形の写真の特徴。
それが、より人の心に訴えかける、「印象的な」写真を撮れるということ。
同じ被写体を写したときでも、長方形の画面と正方形の写真だと、受ける印象は大きく変わってきます。
長方形の写真が、撮影者の理性、意図を反映した写真だとすれば、正方形の写真は物事を心のままに切り取った叙情的な写真。
つまり、心を強く動かす写真を生み出すことができるのです。
さらに、正方形の写真はスキャンしてデジタル化したときにもSNSで使いやすいですよ!
人の「自然な」姿を撮れる
二眼レフのもうひとつの特徴。
それは、人を撮る、ポートレートのときに強く発揮されます。
二眼レフでポートレートを撮ると、フィルム一眼レフカメラやデジタル一眼レフカメラで撮ったときよりも、より「自然な」表情を切り取ることができるのです。
これは、二眼レフカメラのファインダーが、「上から覗き込む」ファインダーであることに由来しています。
二眼レフカメラのファインダーは、上から覗き込む「ウエストレベルファインダー」が普通。
対して、他の多くのカメラは、顔の前に構える「アイレベルファインダー」を備えています。
人間はふつう、モデルや芸能人でもない限り、アイレベルファインダーでカメラを構えられると、どうしても身構えて、自然な表情やポーズが取れなくなってしまいます。
まるで遠くから狙われているかのような感覚を、本能的に覚えてしまうのです。
それに対して、二眼レフカメラのウエストレベルファインダーでは、撮影者の顔は下を向いてファインダーを覗いているので、他のカメラに比べて威圧感がありません。
しかも、二眼レフカメラは顔の前ではなく身体の前に持って撮影するので、カメラやレンズの存在を意識させにくいのです。
※ただし、ウエストレベルファインダーはファインダーに写る像の左右が逆になってしまうので、それだけは慣れが必要です。
二眼レフは、自然なポートレートを撮るのに向いた構造をしたカメラ。
家族を、パートナーを、友達を。
いきいきとした表情を、いつでも切り取ることができますよ!
味のあるオールドレンズが楽しめる
さて、そんな二眼レフでしか撮れない写真の「味」を更に高めてくれるのが、二眼レフに搭載されたレンズ。
二眼レフカメラは、なかには新しいものもありますが、入門する場合、基本的には作られてから時間の経ったものを中古で手に入れることが多いです。
そんな中古二眼レフカメラに搭載されたレンズは、撮影した風景の空気感が抜群のオールドレンズばかりなのです。
繊細な描写や解像力といった数値上の性能も、近年のレンズに劣らないものが多いですが、数字に表れない、感覚に訴えかける描写でも、オールドレンズの性能は抜群。
どこか懐かしい、空気感あふれる描写。
レトロなのに新しい写真を撮ることができますよ。
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二眼レフカメラの選び方と注意したいポイント
では、そんな二眼レフカメラをこれから手に入れるとき、どうやって選べばよいのでしょうか?
ここでは、これから二眼レフカメラに入門するときのカメラの選び方と、使うときに注意したいポイントについて紹介します。
どの二眼レフカメラを選ぶ?
一見すると、どのカメラも似通っているように見える二眼レフカメラ。
ですが実は、非常に多くのカメラが存在しています。
日本製、ドイツ製はもちろん、チェコスロバキア、ロシア、中国ほか、生産国も多数。
実は1950年代には日本で二眼レフの大ブームが巻き起こり、非常に多くのメーカーが存在していた時期もあります。
二眼レフの種類がとても多いのはそのため。
当時のブームを表す逸話として、メーカー名の頭文字のアルファベットが、A〜Zまですべて揃っている、といわれたこともあります。
ただ、これから二眼レフカメラに入門する場合、どのカメラを選んでもよいというわけではありません。
当時二眼レフカメラを作っていたメーカーの中には、非常に小規模なメーカーのものもあり、なかには作りや素材がよくなかったりして、長い時間を経るうちに傷んでしまっているものも多いのです。
もしこれから二眼レフカメラを中古で購入して入門するなら、作りや性能に定評のあるものがおすすめ。
この記事でもこのあと、おすすめの二眼レフカメラの機種を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
状態の良いカメラを中古で選ぼう
そんな二眼レフカメラを中古で選ぶときには、しっかりと状態をチェックしましょう。
基本的には、保証のついた中古カメラを購入すれば問題がないですが、自分でチェックするときには以下のような部分をとくに確認するのがおすすめです。
家族や親戚が持っていた二眼レフカメラを譲り受けた、というようなときも、同様の点をチェックするようにしましょう。
1.レンズのカビ・クモリ・キズ
撮影用レンズとファインダー用レンズに、カビやクモリ、キズがないかをチェック。
蜘蛛の巣状の線が見えたら多くはカビです。
また、1950年代に作られた二眼レフカメラのなかには、レンズが白く曇ってしまいやすい機種も存在します。
写真のうつりに大きく影響するので、修理が必要となります。
2.シャッターの動作
二眼レフのシャッターは、レンズシャッターという種類の、バネとゼンマイで動く機械式シャッターです。
内部の油が粘ったりするとシャッターが正常に動作しないので、シャッターの速度を1秒から最高速まで変えて、しっかり動作するかチェックしましょう。
機種によってはシャッターの羽に油が回ってしまい、動作がスムースではないこともあります。
そのような場合、修理が必要です。
3.ファインダーの見え
二眼レフの、上から覗き込むファインダー。
古いカメラでは、ファインダーがとても暗く、見えにくいことがあります。
この記事で紹介するような定評のある機種では少ないのですが、1950年代に日本で作られた、比較的当時安価だった機種に多いです。
この原因は、内部のミラーが劣化してしまっているため。
白く曇って、光の反射がとても弱くなってしまうのです。
この場合、内部のミラーの交換が必要です。
二眼レフを手に入れるときは定評ある機種を保証付きで
とはいえ、二眼レフカメラを中古で手に入れるときには、保証つき・整備済みの二眼レフカメラを購入すれば、このようなトラブルに遭うことは基本的にありません。
この記事でもおすすめしているような定評ある機種を、しっかりと保証をつけてくれる中古カメラ店で購入する。
それが、これから二眼レフカメラに入門するときのコツだといえます。
当店でも入門に最適な二眼レフ製品を取り揃えているので、ぜひ御覧ください!
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二眼レフカメラで使うフィルム(120フィルム)
二眼レフカメラをこれから使うときに覚えておきたいこと。
それが、フィルムカメラのなかでももっとも一般的な35mmフィルムカメラとは、使用するフィルムが違うということです。
二眼レフカメラは、「中判カメラ」という更に大きなカテゴリーに分類されるカメラのひとつ。
中判カメラでは、現在、基本的に120フィルムという種類のフィルムを使います。
120フィルムとは、35mmフィルムより一回り大きいフィルムのこと。
1枚1枚の写真の面積が35mmフィルムより大きく、1本のフィルムにつき12枚撮りとなります。
現像は35mmフィルムと同じく、どの写真屋さんでも受付をしてもらえるので、心配はいりません。
スキャンもお店で行ってくれるので、スマホやパソコンで使うこともできますよ。
二眼レフカメラを使うときには露出計を使おう
もう1点、二眼レフカメラを使うときのコツ。
それが、「露出計」を使うということです。
露出計とは、撮影する場所の光を計測して、適切なシャッタースピードと絞りの値を示してくれる道具のこと。
現代のデジタルカメラや、多くの一眼レフカメラには露出計は内蔵されているのですが、二眼レフカメラでは、ほとんどの場合、露出計がないのが普通です。
そのため、「単体露出計」という、露出計だけが独立した道具を使うことになります。
これから二眼レフで単体露出計を使うときは、Voigtlander VCメーターやセコニックL-208といった機種が手軽です。
2020年代になってから続々と登場した、中国製の単体露出計もおすすめできます。
露出計については、こちらの記事もご覧ください。
二眼レフの使い方
使い方が他のフィルムカメラと異なり独特な二眼レフカメラ。
ですが、二眼レフどうしでは使い方にはあまり差がありません。
そこで、二眼レフのなかでも非常に使い方がオーソドックスな「ローライコード」の使い方をまとめました。
ぜひ以下の記事を参考に、二眼レフを使ってみてくださいね。
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入門におすすめの二眼レフカメラ7選
それではここからは、二眼レフ入門におすすめの機種を紹介していきます。
どれも性能にも使いやすさにも定評ある機種ばかり。
二眼レフならではの味のある描写で、正方形のましかく写真を楽しむことができますよ。
1.Rolleiflex(ローライフレックス)
まず、これから二眼レフに入門するとしたらおすすめなのが「ローライフレックス」(RolleiFlex)です。
ローライフレックスの特徴。
それが、この記事で紹介するものも含めて、すべての二眼レフカメラの元祖であるということ。
1929年に初めて販売された初代ローライフレックスこそ、レンズを縦に2つ並べた、小型の二眼レフという形式を最初に生み出したカメラなのです。
ローライフレックスを製造してきたのはドイツのフランケ&ハイデッケ社(のちにローライに改称)。
ドイツ製ということで、カール・ツァイスやシュナイダーといった、全世界のなかで間違いなくトップクラスの銘玉を装着しています。
ローライフレックスなら、レンズの性能も、描写の味も、どちらも絶対に間違いありません。
他のすべての二眼レフを凌駕する、二眼レフの王様。
かつては中古の価格が高めだったため、カメラファンのあこがれの存在でしたが、いまでは中古がかなりリーズナブルになってきているため、二眼レフに入門するときに、最初からローライフレックスを選ぶのも現実的になっていますよ。
ローライフレックスには大きく分けて、レンズの明るさ(開放値)がF2.8とF3.5のものがあります。
F2.8のものはローライフレックスのなかでも高級なもので、まさに二眼レフのトップ中のトップ。
いっぽう、F3.5の機種はF2.8に比べリーズナブルに購入可能です。
F3.5の場合、10万円以下でも中古が見つかります。
レンズの描写はどちらもハイレベルなので、予算に合わせて選びましょう。
また、ローライフレックスのなかには露出計を内蔵しているものもありますが、とくに製造年代が古いものの場合、実用上は単体露出計やスマホの露出系アプリを使うのをおすすめします。
機能面でも、便利なクランク巻き上げや、巻き上げるとシャッターがチャージされるセルフコッキング、簡便なオートマット方式のフィルム装填。
便利な機能が満載です。
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ローライフレックスについては以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2.Rolleicord(ローライコード)
ローライコードは、上で紹介したローライフレックスと並んで、同じくローライが販売していた二眼レフカメラ。
もともとはローライフレックスの廉価版として生み出された機種だったのですが、省略された機能と残された機能のバランスが良く、シンプルな構造ゆえに小型軽量になったため、「ローライフレックスとは異なるカメラ」として、いまでも中古の人気がとても高いです。
シンプルで完成度の高い構造から、このローライコードを模倣して、日本製の多くの二眼レフも生み出されることとなりました。
ローライコードの搭載レンズは、多くはドイツのシュナイダー製。
ツァイスに劣らない描写力で、くっきり空気を写し撮る、舶来レンズならではの味わいを楽しめますよ。
ローライコードにはいくつかの機種がありますが、なかでも人気が高いのが製造期間の後半に作られたIV型とV型。
とくに完成度が高いので、この2機種から選ぶとよいでしょう。
ボディが軽く、持ち運びが便利。
それでいて描写も折り紙つきのローライコード。
中古価格は、ローライフレックスよりは安めで、4〜6万円程度で状態の良い個体が手に入りますよ。
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詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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3.Minolta AUTOCORD(ミノルタオートコード)
ミノルタオートコード(右)
ミノルタオートコード(Minolta AUTOCORD)は、日本のカメラメーカー、ミノルタが生み出した二眼レフの傑作。
日本製二眼レフカメラの最高峰として名高いカメラです。
特徴は、二眼レフに求められる機能のすべてをハイレベルに搭載していることと、レンズの描写力。
機能面では、ローライフレックスと同様にクランク巻き上げやセルフコッキングを搭載。
フィルム装填はスタートマーク合わせという方式ですが、一般的に用いられている信頼性の高い方式のため、すぐにスムースに使い始めることができますよ。
レンズは、ミノルタ伝統のロッコールレンズ。
解像力や繊細さとレンズの味がよくバランスした、日本のカメラでもまれに見る銘レンズです。
東松照明や田村彰英といった日本人写真家も愛用したことからもわかるとおり、その実力は折り紙つき。
ハイレベルな写真を撮ることができるでしょう。
1950年代〜1960年代にかけて何度かのモデルチェンジが行われましたが、機能面ではほとんど同じ。
露出計も途中で内蔵されるようになりましたが、とくに有無は意識しないで購入して良いでしょう。
レンズがリニューアルされた最後期のモデルは、さらに描写力が良好なことから中古の人気がとくに高いです。
ローライフレックスと並んで、もっともハイレベルな描写・機能を味わえるミノルタオートコード。
二眼レフカメラに入門するとき、国産がいいならこのカメラがイチオシです!
関連記事
ミノルタオートコードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
4.Yashica Mat 124G(ヤシカマット124G)
ヤシカマット124G(Yashica Mat 124G)は、日本のカメラメーカー、ヤシカが製造・販売していた二眼レフカメラ。
ヤシカは1950年代以降、二眼レフの「ヤシカフレックス」(Yashicaflex)で一世を風靡。
なかでもヤシカマット124Gは、ヤシカの二眼レフ最終機種となります。
特徴は、このカメラは1980年代まで現役で販売されていたということ。
他の二眼レフがどんどん製造中止になる中、ヤシカマットは、日本最後の二眼レフとして、長い期間カタログに乗り続けたのです。
年式が比較的新しいため、カメラとしての信頼性も比較的高いです。
ヤシカマット124Gは、機能面ではクランク巻き上げ、セルフコッキングと、二眼レフに求められる機能はほぼ搭載しています。
さらに注目したいのが、実用的な露出計。
CdS受光素子のため多少の劣化はみられることが多いですが、他メーカーの古い二眼レフカメラの内蔵露出計に比べれば、まだある程度の実用性がある個体もあります。
搭載レンズは、ヤシカならではの富岡光学製。
富岡光学は、のちにヤシカ・コンタックスのカール・ツァイスレンズの実際の製造も手掛けた名レンズメーカー。
中古カメラファンの間でも定評のあるレンズなので、描写力がとても高いですよ。
5.Flexaret(フレクサレット)
Flexaret VI(フレクサレット6型)
フレクサレットは、チェコスロバキア製の二眼レフカメラ。
チェコスロバキア製のカメラというと物珍しいかもしれませんが、チェコスロバキアにはメオプタ(Meopta)という名光学機器メーカーが存在。
その代表作こそがフレクサレットなのです。
フレクサレットの特徴。
それが、他のどの二眼レフカメラにも似ていない、おしゃれで可愛いルックス。
カメラの見た目で二眼レフを選ぶなら、だんぜん、フレクサレットがおすすめです!
レトロなのに可愛いグレー色の見た目は、街に持ち出してもひときわ目を引くこと間違いなし。
もちろん、レンズの性能やカメラの使い心地もとてもよいもの。
搭載レンズは基本的な性能を押さえたうえで、日本製ともドイツ製とも似ていない、このカメラだけの味を楽しめるものです。
フレクサレットにはいくつかの種類がありますが、もっとも人気があるのが6型。
6型は外観がフレクサレットならではのグレーなこともおすすめポイントです。
次の7型になると、製造年代が新しくなり、旧共産圏のカメラゆえに作りが悪くなってしまうというのがもっぱらの噂です。
関連記事
フレクサレットについては以下の記事でも紹介しています。
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6.マミヤC330
「変わった二眼レフカメラがほしい」
そんなときにおすすめなのがマミヤC330。
このマミヤC330をはじめとするマミヤCシリーズの特徴、それが、レンズを交換できるということ。
二眼レフカメラではふつう、レンズは固定式になっているのですが、このマミヤC330ではプロの使用を前提に多彩な交換レンズが用意されているのです。
初めての二眼レフ入門には少々マニアックなカメラですが、もしフィルムカメラへの興味が深まってきたら、ぜひそのメカニズムを体験してみるのをおすすめします。
二眼レフについて語る上で外せない存在です。
2020年くらいから、フィルムで高画質を楽しみたい方の間で中判一眼レフの中古価格が値上がりしていますが、Mamiya C330をはじめとするマミヤCシリーズは、中判一眼レフ並みの使い方ができる二眼レフカメラ。
中判の高画質で撮影したい、カメラ愛好家の方にもぜひおすすめできる選択肢です。
関連記事
マミヤC330については以下の記事でも紹介しています。
7.Seagull(シーガル)
シーガル(Seagull)は中国製の二眼レフカメラ。
もともとは「海鷗」という名前だったのですが、同じくカモメを意味するシーガルに途中でブランドを改称しました。
シーガルの二眼レフカメラの特徴は、現在でも新品で購入できるということ。
さらに、中国製ということもあり中古は非常に安価です。
※2022年追記:「新品購入可能」については現時点では不明のため訂正しました。
描写力も一定のレベルを保っており、二眼レフカメラとはどんなものか、そのエッセンスを存分に味わうことができますよ。
機能面では、上級機ではクランク巻き上げ、セルフコッキングなど、近年の機種では標準的なスペックを備えています。
ノブ巻き上げのクラシカルな機能の機種もあり、どちらも安価なので好みで選ぶことができますよ。
特筆すべきは、古い時代の機種では、カメラ上部の機種名の表示が、「海鷗」と漢字表記になっていることです。
カメラ名が漢字の二眼レフは、日本製カメラにもひとつもない、まさに中国ならではのデザインです。
状態が良ければ、手に入れてみると面白いですよ。
なお、中古市場で見かける「TEXER」という名前の二眼レフはこのシーガルのOEMで、実質同じ機種です。
そのほかにもある二眼レフカメラ
この記事では、整備済みや状態のよい中古が売られていることが多く、実用におすすめの二眼レフカメラを紹介してきました。
ですが二眼レフカメラには、ほかにも数多くの歴史を彩ってきた機種があります。
以下の記事ではそのなかから日本製・主に戦後の1950年代に作られた二眼レフカメラを紹介しています。
二眼レフカメラについてもっと知りたい方はぜひご覧ください!
二眼レフを使ってみませんか?
見た目も可愛く、味のある描写でましかく写真が楽しめる二眼レフカメラ。
人の姿を自然に切り取ることができるので、コミュニケーションの道具になることも間違いなし!
ぜひあなたのお気に入りをみつけて、二眼レフカメラに入門してみてくださいね!
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
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更新履歴
2022年4月3日
シーガル二眼レフが新品購入可能という記述を削除、TEXER AUTOMATの画像を追加。
ローライコードの中古価格を修正。その他記述を微修正。
作例を追加。画像サイズを変更。
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