初めての方へおすすめフィルムカメラをプロが厳選!ランキング10選!
これからフィルムカメラに挑戦したいという方のために、おすすめのフィルムカメラを紹介します。
フィルムカメラとは、フィルムを使って撮影するカメラのこと。
じつは今、フィルムカメラを新しく始める方がどんどん増えてきているんです。
ところが、初心者の方にとってフィルムカメラ選びは難しいもの。
星の数ほどあるフィルムカメラですが、形もバラバラで、機能もよくわからないことも多いと思います。
せっかく興味を持っていても、最初の1台に何を選んだらよいか悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、フィルムカメラ専門店のスタッフが、初めての方におすすめのフィルムカメラや、選ぶときにチェックしたいポイントについて紹介します!
フィルムカメラの魅力は、なんといっても、「カメラを操作する楽しさ」を味わうことができること。
デジタルカメラではシャッターボタンを押すだけで簡単に写真を撮ることができてしまいます。
それに比べて、フィルムカメラはシャターや絞り、ピントといった操作を1つ1つ行うことで、より心のこもった写真を生み出すことができるでしょう。
ぜひ初心者の方も、この記事を参考にして初めてのフィルムカメラ選びの悩みを解決してみてくださいね!
目次
おすすめのフィルムカメラの選び方
カメラという機械を使う楽しさ。
世界に1つしかない写真を生み出せる喜び。
工芸品のような存在感。
フィルムカメラの魅力は無限大です。
まず、フィルムカメラとはどんなものか、そして選ぶときにはどんなところに気をつけるといいのか解説します。
【2022年版】初心者におすすめのフィルムカメラ 紹介記事
こちらの記事でも、2022年版としてアップデートした初心者向けおすすめフィルムカメラを紹介しています!
ぜひ併せてご覧ください。
フィルムカメラとは
デジカメが登場する前は普通に使われていたフィルムカメラ。
いま、新しくフィルムカメラを始める人が増えています。
フィルムカメラとは、カメラの中に「フィルム」を入れて撮影するカメラのことです。
デジタルカメラとの違い
デジカメとの違うのは、写真の作り方です。
デジタルカメラでは、レンズを通った光をデジタルのデータとして保存することで、目に見える画像を作り出しています。
いっぽう、フィルムカメラではフィルムに塗られた化学的な物質(感光材料)に光を当てることで、画像を化学的に保存。
形のないデータではなく、物として実際に存在する写真を作ることができるのです。
フィルムカメラとは、形のある写真を作るための道具。
シャッターや絞りを自分で操作することで、世界に1つだけの写真を生み出してみませんか?
フィルムカメラの種類:フィルムの大きさ
フィルムカメラは、使うフィルムの種類によって大きく3種類に分けることができます。
- 35mmフィルムカメラ
- 中判カメラ
- 大判カメラ
です。
初心者の方が初めてフィルムカメラを使うなら、35mmカメラがおすすめ。
値段が安いものも多く、操作も簡単なので、気軽にフィルムカメラに入門することができますよ。
それでは3種類のフィルムカメラについて、特徴を見ていきましょう。
1. 35mmフィルムカメラ
35mmフィルムカメラの例:Nikon New FM2
35mmカメラとは、35mmフィルムというフィルムを使用するカメラのこと。
35mmフィルムとは、デジタルカメラが普及するまでもっとも一般的に使われていたフィルムのことです。
デジタルカメラが生まれる前は初心者からプロまで幅広く使われていたので、安価なカメラからプロ用高級カメラまで、小さく軽いカメラから大きくて頑丈なカメラまで、あなた好みの1台を見つけることができますよ。
ニコンやキヤノン、ペンタックスやミノルタ、そしてライカなど、名前を聞いたことがあるメーカーのカメラも多いはずです。
2.中判カメラ
中判カメラの例:PENTAX 67II
中判カメラとは、35mmよりも少し大きいフィルムを使うカメラ。
今売っているフィルムでは「120フィルム」という種類のものを使うことになります。
特徴は、フィルムが大きいので35mmカメラより高画質な写真が撮れること。
また、中判カメラの中には正方形の「ましかく写真」が撮れるものもありますよ。
レンズが縦に2つ並んだ「二眼レフ」、小さく折りたたむことができる蛇腹カメラなど、クラシカルな見た目のカメラが多いのも中判カメラの特徴。
中判カメラの中のひとつ、「二眼レフ」の例:ローライフレックス
35mmフィルムカメラに慣れてきたら、中判カメラにステップアップするのもおすすめです。
中判カメラ、二眼レフカメラについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
3.大判カメラ
大判カメラの例:リンホフ マスターテヒニカ
大判カメラとは、中判カメラよりも更に大きな、「シートフィルム」というフィルムを使うカメラのこと。
写真館で昔使われていたような蛇腹のついたカメラが代表的です。
シートフィルムとは、35mmフィルムや120フィルムのように巻かれていない、1枚のシートになっているフィルムのこと。
1枚のシートにつき1枚の写真を撮る形になります。
現像済みのシートフィルムとロールフィルム
特徴は中判カメラよりもさらに高画質な写真が撮れること。
さらに「アオリ」という特殊な操作を行うのに適しているので、非常に幅広い写真表現を行うことが可能です。
操作が専門的なので、初めてフィルムカメラに触れる方は、まず35mmカメラや中判カメラで慣れてからがおすすめです。
もし大判カメラに興味を持ったら、こちらの記事もおすすめです。
フィルムカメラの種類:カメラの機能(ファインダー)
フィルムカメラはフィルムの大きさだけでなく、カメラの機能によっても分けることが可能です。
なかでもカメラごとに大きく異なる機能、それが「どんなファインダーが搭載されているか」ということ。
ファインダーとは、「撮影するときに覗き込む場所」のことです。
使われているファインダーの種類によって、ピントの合わせ方と、使いやすい撮影シチュエーションが大きく変わってくるのです。
フィルムカメラ初心者の方は、選べる種類も多く、いろいろな撮影が可能な「一眼レフ」か、操作が簡単な「コンパクトカメラ」で入門するのがおすすめ。
でも、他の種類のカメラを選んでもフィルムカメラの魅力は存分に味わうことができますよ。
それでは、カメラの機能ごとの違いについて見てみましょう。
1.一眼レフカメラ
一眼レフカメラの例:OLYMPUS OM-1
三角形の屋根がトレードマークの一眼レフカメラ。
一眼レフカメラとは、撮影用のレンズを通った光を鏡とプリズムで反射させるファインダーをもったカメラのこと。
最初に買うフィルムカメラで迷ったら、まずは一眼レフカメラがおすすめです。
ファインダーで見たとおりの写真が撮れるので、望遠レンズも広角レンズも、近くにあるものを撮ることも自由自在。
しかも非常に多くの種類があるので、見た目や値段、機能に合わせて最適なものを選ぶことができますよ。
メリット:
- 選択肢が非常に多い。
- 多種多様な交換レンズが使える。
- 「ファインダーで見ているのと同じ」写真を撮ることができる。
- 望遠レンズの使用に強い。
デメリット:
- 撮影時に内部のミラーが動く振動(ミラーショック)があるので手ブレする可能性がある。
- カメラのサイズが比較的大きい。
- シャッター音が大きい。
- 内部機構が複雑なのでシャッターが切れるまでにわずかにタイムラグがある。
代表的なカメラ:Nikon New FM2、Nikon F3、OLYMPUS OM-1、PENTAX LX、Canon AE-1 ほか多数
代表的なメーカー:Nikon、Canon、MINOLTA、PENTAX、OLYMPUS、CONTAX など
※この記事の後半でおすすめの一眼レフカメラを紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
2.コンパクトカメラ
高級コンパクトカメラの例:Minolta TC-1
コンパクトカメラとは、主に35mmフィルムカメラのうち、レンズが固定式で、一眼レフではないカメラのこと。
カメラファンの間でもコンパクトカメラの定義にはぶれがある(レンジファインダー(距離計)を搭載しているものでもレンズが固定式だとコンパクトカメラに分類されることも多い、など)のですが、一般には、一眼レフやレンジファインダーよりも小型で、レンズが交換できないカメラがそう呼ばれています。
また1980年代以降のコンパクトカメラの多くは、オートフォーカスを搭載しています。
コンパクトカメラのなかでも特筆できるのが「高級コンパクトカメラ」の存在。
主に1990年代に発売されたCONTAX TシリーズやNikon 28Ti・35Ti、MINOLTA TC-1などのカメラは、当時定価10万円以上の高級なボディに最高の性能のレンズを搭載しているため、今でも人気が高く、多くのカメラファンに愛用されています。
メリット:
- 他のカメラに比べ大きさがとても小さい。
- レンズとボディを一体的に開発しているので、全体の性能のバランスがよい。
- 高級コンパクトカメラでは超高性能レンズが使える。
デメリット:
- レンズが交換できない。
- カメラごとに操作方法が異なり、操作に癖のあるものもある。
代表的なカメラ:Konica C35、Canon Autoboy、OLYMPUS μ、CONTAX T2、Nikon 28Ti、MINOLTA TC-1、RICOH GR1 など多数
代表的なメーカー:Konica、Canon、OLYMPUS、CONTAX、Nikon、MINOLTA、RICOH など多数
コンパクトカメラについては、こちらの記事でも解説しています。
3.レンジファインダーカメラ
レンジファインダーカメラの例:ライカM3
レンジファインダーカメラとは、カメラに内蔵された距離計(レンジファインダー)を使ってピントを合わせるカメラのこと。
なかでも、単に「レンジファインダーカメラ」と言った場合、レンズの交換が可能なもののことを指す場合が多いです。
特徴は「素早く撮影できる」ということ。
一眼レフのように望遠レンズやマクロ撮影をすることは苦手ですが、決定的瞬間を切り取るならレンジファインダーは最適な選択肢だといえるでしょう。
さらに、レンジファインダーカメラには高級機種が多いので、高級な使用感や物としての質感、カメラを使う喜びもより強く味わうことができますよ。
メリット:
- シャッターが切れるまでのタイムラグが短く、スナップ写真などに最適。
- 動作音が静か。
- 広角レンズの使用に強い。一眼レフでは使えない「対称形」の広角レンズが使える。
デメリット:
- 比較的値段が高いものが多い。
- 被写体に近寄ったときにファインダーと撮影範囲のズレ(パララックス)が生じる。
- 望遠レンズの使用が苦手。
代表的なカメラ:Leica M3、Leica M6、MINOLTA CLE、Konica HEXAR RF、Voigtlander BESSA R など
代表的なメーカー:Leica、Minolta、Nikon、Canon、Voigtlander など
おすすめのレンジファインダーカメラは、以下の記事でも紹介しています。
4.二眼レフカメラ
二眼レフカメラの例:Rolleiflex
二眼レフカメラとは、レンズが上下に2つ並んだクラシカルな形のカメラのこと。
この形にあこがれて初めてのフィルムカメラに二眼レフを選ぶ人もいるくらい、人気のある種類です。
レンズが2つ並んでいる理由。
それは、フィルムに光をあてるためのレンズと、ファインダー用のレンズが別々になっているため。
上のレンズから入った光は、一眼レフカメラと同じように、鏡で曲げてファインダーに導かれています。
このような設計には、構造が簡単になることと、一眼レフのようにカメラの中で鏡が動かないので手ブレしにくい、というメリットがあります。
また、上から覗き込む形の「ウエストレベルファインダー」が使われているので、とくに人物を撮影したいというときにおすすめできます。
二眼レフカメラのファインダーの様子
二眼レフカメラで撮影している様子
カメラの威圧感が少ないので、自然な表情を撮ることができますよ。
メリット:
- ウエストレベルファインダーで自然な表情のポートレートが撮れる。
- 大きさの割に軽量。
- 特徴ある見た目がおしゃれ。
デメリット:
- レンズが交換できない(Mamiya Cシリーズなど一部を除く)。
- パララックスが生じる。
代表的なカメラ:Rolleiflex、Rolleicord、Minolta AutoCord、Mamiya C330 など
代表的なメーカー:Rollei、Minolta、Mamiya、Yashica、RICOH など
おすすめの二眼レフカメラは、以下の記事でも紹介しています。
フィルムカメラの種類:どれくらい自動で使えるか(露出方式)
「露出」とは、フィルムに適切な量の光を当てて、フィルムを感光させること。
フィルムの仕組みは、光が当たった部分が化学変化を起こすことで画像を記録するというもの。
そのため、写真を撮影するときは、フィルムに当たる光の量は、多すぎても少なすぎてもいけません。
もしもフィルムに当たる光の量が多すぎるとフィルムが真っ黒になってしまいますし、少なすぎるとフィルムに被写体の情報を記録することができません。
そこで必要になるのが、「適正露出」を決めるための仕組み。
絞り(レンズを通ってカメラに入ってくる光の量)とシャッター速度(光をフィルムに当てる時間)の2つを操作して、適正露出を決めることになります。
フィルムカメラでは大きく分けて、露出を手動で決める「マニュアル露出」と、露出が自動で決まる「AE(auto exposure:自動露出)」という2つの方法で、フィルムへの露出の量を決めています。
またAEには「絞り優先AE」「シャッター優先AE」「プログラムAE」の3方式が存在します。
それでは、それぞれの方式について説明しますね。
1.マニュアル露出
マニュアル露出のカメラの例:OLYMPUS OM-1
マニュアル露出とは、絞りとシャッター速度の2つを完全に手動で操作して露出を決定する方式のこと。
デジタルカメラの「Mモード」に相当します。
すべての操作を自分の手で行うため、慣れてくると被写体や表現意図に応じて自由に写真を作り出すことができますよ。
また、カメラを操作する楽しみをもっとも深く味わえる方式であるともいえるでしょう。
2.絞り優先AE
絞り優先AE搭載カメラの例:PENTAX LX
絞り優先AEとは、絞りの値を手動で操作すると、それに応じて自動でシャッター速度が決まる露出方式のこと。
デジタルカメラの「Aモード」に相当します。
背景のボケを活かした写真や、画面全体にピントの合ったパンフォーカスの写真を撮るのに向いています。
操作方法も直感的で初心者に向いているので、AE搭載のフィルムカメラを選ぶなら、絞り優先の機種を選ぶとよいでしょう。
3.シャッター優先AE
シャッター優先AE搭載カメラの例:Canon AE-1
シャッター優先AEとは、シャッター速度を手動で決めることで、自動で絞りの値が決まる露出方式です。
デジタルカメラの「Sモード」に相当します。
シャッター優先AEは、自動車や電車、鳥などの動く被写体を撮影するのに向いている方式です。
また早いシャッター速度を設定することで、手ブレを防ぐことができるというメリットが存在します。
4.プログラムAE
プログラムAE搭載カメラの例:CONTAX Aria
プログラムAEとは、シャッター速度と絞りの両方が自動的に決まる露出方式のこと。
デジタルカメラの「Pモード」に相当します。
特徴は、すべてが自動なのでカメラ操作が楽で、露出を失敗する可能性が低いこと。
ただし、表現意図や被写体によって露出を変えるには比較的不向きです。
露出計がついているか、ついていないか
とくに、古いフィルムカメラの見た目に惹かれて買いたいという場合には「露出計」がついているか、ついていないかもとても重要です。
露出計とは、光の量を計測することで、適切な露出の値を示してくれるメーターのことです。
古いフィルムカメラには露出計が内蔵されていないものもありますが、1970年代以降のものには、おおむね露出計が内蔵されています。
初めてのフィルムカメラを選ぶときは、露出計が内蔵されているものを選ぶのがベター。
きれいなフィルム写真を撮影するには適切露出が非常に重要です。
カメラに内蔵された露出計を使っていくうちに、シャッター速度や絞りの数値を覚えていけるので、慣れてきたら露出計なしのカメラにステップアップすると、スムースにフィルムカメラの使い方を覚えていけるでしょう。
(露出計が内蔵されていないカメラを使う場合、「単体露出計」やスマホで使う「露出計アプリ」を使うのがおすすめです)
おすすめの単体露出計
露出計については以下の記事でも解説しています。
フィルムサイズ・ファインダー・露出モードの関係
ここまで、カメラの種類として、「フィルムの大きさ」「ファインダー」「露出モード」について説明してきました。
このことでわかりにくいのが、3つの点はそれぞれ独立している、関係ない項目であること。
つまり例を挙げると
- 35mm一眼レフカメラと中判一眼レフカメラ
- 35mmレンジファインダーカメラと中判レンジファインダーカメラ
- マニュアル露出専用の35mmカメラとAE搭載35mmカメラ
- マニュアル露出専用の35mmカメラとAE搭載中判カメラ
など、さまざまな組み合わせが存在するのです。
ただし、「二眼レフカメラは基本的には中判カメラである※」などの例外も存在します。
また大判カメラについては、とくに戦後に製造されたものについては一眼レフや二眼レフ、レンジファインダーという方式とはまったく別の方式、かつ、露出は原則としてマニュアル専用と考えて問題ありません。
※戦前のコンタフレックス、アイレスの前身となるヤルー光学が製造したヤルーフレックス、横にレンズが並んだトヨカ35、GakkenFlexやBlackbird Flyなどのトイカメラや、ビューアルコを取り付けたアルコ35など例外も存在します。
初めてのフィルムカメラの選び方
それではたくさんのフィルムカメラの中から初めての1台を選ぶときには、どんなカメラを選べばよいのでしょうか。
一番のおすすめはマニュアルフォーカスの35mm一眼レフカメラ。
そのほかに、もし迷ったときは以下のような特徴のカメラを選ぶのがおすすめです。
- マニュアルフォーカス
- 機械式シャッター
- 外装が金属製
- マニュアル露出or絞り優先AE搭載
- 露出計を内蔵している
また、最初はカメラと一緒に「標準レンズ」(焦点距離50mmのレンズ)を購入するといいですよ。
初めてのフィルムカメラは35mm一眼レフがおすすめ!
まず最初に、さまざまなフィルムカメラのなかでもおすすめの種類について説明します。
初心者の方が初めて購入するときにおすすめなのは、35mm一眼レフカメラです。
35mm一眼レフカメラをおすすめする理由。
それは、操作が簡単でフィルムカメラの使い方を覚えやすいことと、中古で販売されているカメラの選択肢が多く、好みのカメラが見つかりやすいこと。
さらに多彩な交換レンズが使えるため、マクロ撮影も望遠撮影も自由自在ということです。
35mmフィルムなら、フィルムカメラを使うために必須となる写真フィルムの入手性も良いです。
もし初めてのカメラに迷ったら、まずは35mm一眼レフカメラで入門してみましょう!
それでは、カメラを選ぶときにおすすめするその他の特徴について紹介します。
1.マニュアルフォーカスのカメラを選ぶ
まず、カメラの機能の面でのおすすめが、マニュアルフォーカスのカメラを選ぶということです。
マニュアルフォーカスのカメラとは、オートフォーカスのカメラと違い、レンズについているリングを自分の手で回して、手動でピントを合わせるカメラのこと。
必ずしもオートフォーカスのカメラが悪いものであるわけではないですが、マニュアルフォーカスの古いカメラのほうが、フィルムカメラの魅力をより強く感じることができますよ。
リングを回しピントを合わせる。
これぞフィルムカメラの醍醐味。
マニュアルフォーカス時代のカメラには作りがよいものも非常に多いので、フィルムカメラという「物」を持つ喜びを存分に味わうことが可能です。
オートフォーカスのメリット
フィルムカメラ入門には基本的にはマニュアルフォーカスがおすすめですが、場合によってはオートフォーカスにも大きなメリットがあります。
例としては、「フィルムで子どもの成長を記録したい」というようなとき。
オートフォーカスならお子さんが動き回っていても、瞬時にピントを合わせることができますよ。
オートフォーカスのカメラでフィルムカメラならではの感触を味わうなら、金属製マニュアルフォーカスのカメラと同じような操作性をもったカメラがおすすめです!
2.「機械式」カメラを選ぶ
そして、機械式のカメラを選ぶこともおすすめポイントの1つです。
機械式とは、ゼンマイやバネの機械じかけで動く、電池がなくても動くカメラのこと。
主に1980年代前半より前のカメラに多い特徴だといえます。
機械式のフィルムカメラは、シャッターを切ると内部からゼンマイやバネの動く音が聞こえてきます。
この機械式ならではの音と精密感は、フィルムカメラを使う楽しみの1つ。
現在のデジタルカメラでは絶対に味わえない感覚です。
また機械式カメラでは、メーカーでのサポートが終了してしまっていても修理することが可能です。
カメラの心臓部に電子部品が使用されていないので、もし故障してしまっても、リペア業者・修理店に依頼しオーバーホールすることで何年でも使い続けていくことができますよ。
3.金属外装のカメラを選ぶ
そして、外装の部品が金属でできているカメラを選ぶのもおすすめです。
古いフィルムカメラは、当時比較的安価だった機種でも基本的に外装が金属でできています。
主に1980年代前半までのカメラのほとんどは、外装に真鍮などの金属が使われていたのですが、それ以降は、フィルムカメラも、デジタルカメラも、多くがプラスチック製の外装になってしまいました。
カメラが高級品だった時代ならではの質感あふれる仕上げを味わう。
フィルムカメラの魅力を初めての1台で味わうなら、金属製カメラを選ぶのがおすすめです。
4.露出モードはマニュアルか絞り優先AEがおすすめ
カメラの露出方式は、マニュアル露出か絞り優先AEがおすすめです。
マニュアル露出をおすすめする理由は、フィルムカメラという精密機械を自由自在に扱う喜びをもっとも楽しめる方式のため。
マニュアル露出専用のカメラの多くは、内部がバネとゼンマイでできている機械式カメラで、外装も金属製のものが多いです。
製造年代が古いカメラは基本的にマニュアル露出となっていて、カメラが高級品だった時代のため仕上げは最高です。
そのため、カメラという「物」の魅力を存分に味わえますよ。
またAE搭載のカメラを選ぶなら、絞り優先AEのものがおすすめです。
絞りに応じて「ボケ」の範囲をコントロールできるので表現の自由度が高く、操作も直感的なので、より早くフィルムカメラの操作を覚えることが可能です。
また絞り優先AEは高級機種にも多く搭載されていますよ。
5.露出計が内蔵されている
初めてのフィルムカメラには、「フィルムカメラの種類:露光方式」の項目でも解説したように、露出計が内蔵されているものを選ぶとよいでしょう。
露出計が搭載されていることで、初心者の方でも簡単に、適正露出の写真を撮ることができますよ。
この記事で解説している、初めての方におすすめの一眼レフカメラにはほとんどに露出計が内蔵されているので、あまり悩むことはないでしょう。
また、「絞り優先AE」などAEが搭載されたカメラは基本的に露出計がついているので、AE搭載カメラを選ぶときは気にしなくてOKです。
ただし、二眼レフでフィルムカメラに入門したい場合は、露出計が内蔵されていないものが多いので、単体露出計やスマホの露出計アプリを理想するのがおすすめです。
6.単焦点の標準レンズ(50mmレンズ)をいっしょに買う(レンズ交換式の場合)
そして大事なこと。
それが、レンズを一緒に購入することです。
フィルムカメラでもデジタルカメラでも、一眼レフなどのレンズ交換式カメラでは、ボディ(カメラ本体)とレンズは別売り。
そのため最初はレンズもいっしょに買う必要があります。
初めてフィルムカメラを買う方におすすめなのが、「単焦点の標準レンズ」をいっしょに買うこと。
単焦点レンズとは、ズームレンズではないレンズのこと。
標準レンズとは、焦点距離が50mm前後のレンズのことです。
この標準レンズは、人間が目で見ている景色にとても違い範囲や遠近感で撮影できるレンズで、使えば使うほど写真がうまくなるとも言われています。
しかも、当時は標準レンズはカメラボディとセットでたくさん販売されていたため値段も安く、しかも単焦点は性能もとてもよいので、気軽に最高の画質でフィルムカメラを楽しむことができますよ。
7.見た目が好みのカメラを買う
フィルムカメラを初めて買うときには、見た目が好みのものを選ぶのも大切です。
もし見た目がピンときたカメラがあったとしたら、ほかのおすすめポイントを無視して選んでしまっても大丈夫です。
例えば、この記事では最初に買うカメラとして35mm一眼レフをおすすめしていますが、もしもレンズが縦に並んだ二眼レフがほしいと思っていたら、もちろん二眼レフを買うのが最適です。
手元においていたくなるカメラ、外に持ち出してどんどん写真を撮りたくなるカメラ。
そんなカメラに出会うことが、フィルムカメラで写真を楽しむためのコツ。
ぜひおすすめカメラの紹介も参考にして、あなたが好きになれるカメラを探してみてくださいね。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
フィルムカメラ購入時のチェックポイント
それでは、お気に入りのフィルムカメラを初めて買うときは、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
フィルムカメラは中古で買うことが多いので、壊れにくいカメラを選ぶことと、保証がしっかりついているお店で買うことが大切です。
1.状態が良い・メンテナンス済みのカメラを選ぶ
フィルムカメラは作られてから長い年月が経っているものも多いです。
そのため、1台1台のフィルムカメラごとのコンディションの違いがとても大事になってきます。
そこで気にしたいのが、販売しているサイトに記載されている、カメラの状態です。
「新品同様」「良品」「Aランク」「ABランク」など、比較的状態がよいとされるものを選んでおけば基本的にOK。
また、専門業者でメンテナンスやオーバーホールされていると書かれているものを選ぶことも、安心してフィルムカメラを購入するためにはおすすめです。
商品の写真を見たときに外観がきれいなカメラを選ぶのも、状態がよいフィルムカメラを選ぶコツだといえるでしょう。
フィルムカメラに慣れてきたら少しくらい状態が悪いカメラを買ってみるのも面白いですが、初めての1台は状態がよいもので体験するのがおすすめ。
ぜひ最高の使い心地のフィルムカメラを手に入れてみてくださいね。
2.自分でも状態をチェック
フィルムカメラを購入するときは、自分でも状態をチェックしてみるのがおすすめです。
店頭購入の際はその場で、ネット通販で購入するときは保証期間の間に、まずは動作と状態を確認しましょう。
チェックポイントは以下のとおりです。
カメラボディ(本体)
シャッターの動作(とくに機械式では低速シャッターの動作に引っかかりがないか)
露出計は正しい値を示しているか
巻き上げの感触がおかしくないか
ファインダーが汚れていないか
モルトプレン(遮光用スポンジ)が劣化していないか
レンズ
内部にカビやキズ、汚れがないか
絞りはスムースに動作するか
ピントリングが重すぎたり軽すぎたりしないか
レンズの状態セルフチェック方法は以下の記事でも説明しています。
3.保証があるお店で買う
初めて選ぶフィルムカメラは、けっして安くないもの。
カメラの種類によっては30〜40年以上も昔の機械を購入することになります。
古い中古品なので、カメラ1つ1つによって状態はさまざまです。
そこでおすすめするのが、保証がついているお店でフィルムカメラを買うことです。
これはフィルム・デジタル問わずカメラを買うときの鉄則。
購入後1ヶ月以上の保証がついていると安心です。
※なお当店 サンライズカメラでは、どのカメラも45日間の返品保証を行っています!
4.付属品の有無を確認
購入時には付属品やアクセサリーの有無も大切です。
カメラボディではストラップやケース、ボディキャップ。
レンズではフード、フロントキャップ・リアキャップ、フィルターなどを確認しましょう。
レンズの種類によっては専用フードの入手が難しいこともあるので、とくに注意するとよいでしょう。
5.フィルムは別売り
フィルムカメラでの撮影にはフィルムが必要です。
注意点として、フィルムは別売りです。
ヨドバシカメラやカメラのキタムラのような店舗やネット通販で購入できるので、カメラを入手したらフィルムも買いましょう。
初心者の方は、最初は「カラーネガフィルム」という種類がおすすめです。
おすすめのカラーネガフィルム
カラーネガフィルムを買う場合、日本の「富士フイルム」かアメリカの「Kodak(コダック)」の製品がおすすめ。
おすすめの120フィルム
この記事で紹介しているカメラのうち「Rolleicord」「Rolleiflex」では上で紹介したものとは異なる「120フィルム」という種類を使います。
初心者の方におすすめの製品としてはこの「Kodak GOLD 200」があります。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
初心者のためのおすすめフィルムカメラランキング
ここまで、初心者の方が初めて買うフィルムカメラの種類と選び方について紹介してきました。
では、具体的にはいったいどんなフィルムカメラがおすすめなのでしょうか?
フィルムカメラにはとても多くの名機があり、どれも甲乙つけがたいもの。
ですがここでは、当店スタッフの経験と口コミから、おすすめのフィルムカメラをランキング形式で10機種紹介させていただきます!
第1位:Nikon New FM2(ニコン ニューFM2)
メーカー | Nikon(ニコン) |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 機械式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル |
露出計 | あり |
値段 | 約20,000〜30,000円(レンズ付き) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | Ai Nikkor 50mm F1.4S Ai Nikkor 50mm F1.8S |
初心者の方が初めての1台に選ぶのに最もおすすめのフィルムカメラ。
それがNikon New FM2(ニコン ニューFM2)です。
Nikon New FM2は、フィルムカメラとしてもっともオーソドックスな形態をしていて、それでいて作りも非常にしっかりしているフィルムカメラ。
日本が誇る世界トップクラスのカメラメーカー、ニコンが送り出した傑作機です。
特徴は、「当たり前の機能を当たり前に搭載」していること。
非常に高いレベルで、マニュアル操作のフィルムカメラとして必要な機能をすべて実現しているため、このカメラさえ使うことができれば、すべてのフィルムカメラを使えるようになること間違いありません。
また、Nikon New FM2のレンズはNikonのデジタル一眼レフカメラに取り付けて使うこともできますよ。
昔から写真学校の教材として使われていることでも有名なNikon New FM2。
まさに、初めてのフィルムカメラにぴったりの1台です。
Nikon New FM2の紹介記事
第2位:OLYMPUS OM-1(オリンパスOM-1)
メーカー | OLYMPUS(オリンパス) |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 機械式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル |
露出計 | あり |
値段 | 約15,000〜20,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | OM Zuiko 50mm F1.4 OM Zuiko 50mm F1.8 |
見た目が可愛いカメラ。
スタイリッシュなカメラ。
そんなカメラがほしいあなたにおすすめのカメラ、それがOLYMPUS OM-1(オリンパスOM-1)です。
OM-1の特徴は小さく軽く、そしてデザイン製に優れていること。
歴史に残るカメラ技術者が作り上げた「理想の一眼レフ」として、昔から多くのカメラファンに愛され続けています。
初心者でも使いやすいように配慮された操作体系をもっているので、戸惑うことなくすぐにフィルムカメラの撮影に慣れることができますよ。
男性にも女性にもおすすめできるフィルムカメラです。
OLYMPUS OM-1の紹介記事
第3位:Rollei 35(ローライ35)
メーカー | Rollei(ローライ) |
種類 | コンパクトカメラ(高級コンパクトカメラ) |
シャッター | 機械式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアルフォーカス(目測) |
露出方式 | マニュアル |
露出計 | あり |
値段 | 約50,000〜60,000円 |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | (レンズは固定式) |
Rollei 35(ローライ35)はドイツ製のコンパクトカメラ。
「高級コンパクトカメラ」の元祖ともいえる存在です。
カール・ツァイスやシュナイダーといった、ドイツ製の高性能レンズでフィルムならではの味を引き出せる。
とてもコンパクトで、いつも、どこへでも持ち歩ける。
そしてなにより、ドイツの工業製品ならではの質感と操作感は、さまざまなコンパクトカメラのなかでもトップクラスです。
機械式のフィルムカメラの中でも、きちんと整備・オーバーホールして販売されているものが多いのもポイント。
きっとあなたの「相棒」になってくれること間違いなしの名機です!
Rollei 35の紹介記事
Rollei 35はすべてマニュアル操作のカメラ。
また、フィルムの入れ方や撮影の準備に特徴的な部分があります。
でも大丈夫。
当サイトではRollei 35の使い方について詳しく解説しています!
こちらの関連記事をご覧ください。
第4位:Nikon F3(ニコンF3)
メーカー | ニコン |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 電子式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル・絞り優先AE |
露出計 | あり |
値段 | 約30,000〜40,000円(レンズ付き) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | Ai Nikkor 50mm F1.4S Ai Nikkor 50mm F1.8S |
Nikon F3(ニコンF3)はニコンの最高級一眼レフの1つ。
プロも愛用したカメラが、今ならとてもリーズナブルな値段で購入可能です。
初めてのフィルムカメラには機械式がおすすめと紹介しましたが、実はこのF3のシャッターは基本的には電子式です。
ですが、プロ用の非常に上質な仕上げのニコンF3なら、電子式シャッターでもフィルムカメラの魅力は十分味わうことができますよ。
また、絞り優先AEという、フィルムへの露出(光を当てる量)を半自動で設定できる機能が搭載されているので、露出のマニュアル設定に慣れていない方でも簡単に使うことができますよ。
フィルムカメラに入門すると、すぐにプロ用の高級機が欲しくなってしまうもの。
それなら、最初から最上級機のF3を選んでしまうのもおすすめです。
Nikon F3の紹介記事
第5位:Leica M6(ライカM6)
メーカー | Leica(ライカ) |
種類 | レンジファインダー |
シャッター | 機械式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル |
露出計 | あり |
値段 | 約200,000〜250,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | Elmar 50mm F2.8 Summicron 50mm F2 |
「これからフィルムカメラを始めるのなら、最初から一番いいカメラがほしい!」
そんな方に最もおすすめするカメラ。
それがライカM6(ライカM6)です。
すべてのフィルムカメラの頂点、ライカ。
カメラファンなら誰もがあこがれるカメラです。
最高のカメラからフィルムカメラを始めることができたら、至福のフィルムカメラ体験を味わえること間違いありません。
そんなライカのなかでも、露出計を搭載していて初心者でも簡単に使えるのが、ライカM6です。
伝統的なM型ライカの外観ながら、他の日本製カメラと同じように違和感なく使うことができますよ。
値段は少々高いですが、最高のフィルムカメラがほしいのならライカM6を選んでみませんか?
Leica M6の紹介記事
[filmbanner]
第6位:CONTAX Aria(コンタックス アリア)
メーカー | CONTAX |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 電子式 |
外装 | プラスチック |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル、絞り優先AE、シャッター優先AE、プログラムAE |
露出計 | あり |
値段 | 約40,000〜50,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | Planar T* 50mm F1.4 |
「格好いい」「可愛い」カメラが欲しい方におすすめの一眼レフカメラ、それがCONTAX Aria(コンタックス アリア)。
比較的新しい設計のため、露出モードはマニュアルと3種類のAEに対応しています。
この記事でおすすめしてきた「マニュアル」「機械式」「金属」のカメラとは異なるカテゴリのカメラですが、CONTAX Ariaにはそれを補って余りある魅力を備えているんです。
それが、シンプルでモダンなルックスと、ドイツの「ツァイスレンズ」を使うことができること。
黒の中に白い文字が映える小型ボディは、ドイツならではのスタイリッシュなデザイン。
すれ違う人がみな振り向くようなカメラで街を風景を切り取ることができますよ。
そして、世界一のレンズと名高い「ツァイス」は、他のレンズには真似出来ない、空気を写し取るような写真を生み出すことが可能です。
とても軽量なカメラなので持ち運びも簡単。
マニュアルフォーカスなので自分でピントを合わせる楽しむを味わえるのもいいですね!
CONTAX Ariaの紹介記事
第7位:Nikon FM3A(ニコンFM3A)
メーカー | ニコン |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 機械式・電子式のハイブリッド |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル・絞り優先AE |
露出計 | あり |
値段 | 約60,000〜80,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | Ai Nikkor 50mm F1.4S Ai Nikkor 50mm F1.8S Ai Nikkor 45mm F2.8P |
Nikon FM3A(ニコンFM3A)は2001年にニコンが発売した、ニコンが最後に開発したマニュアルフォーカスのフィルムカメラ。
FM3Aは、おすすめフィルムカメラとして挙げたNikon New FM2の後継機種。
New FM2に比べて値段は約2倍になりますが、その分進化した点が満載です。
このカメラ独自の要素として「機械式と電子式のハイブリッドシャッター」を採用。
普通、絞り優先AE搭載のカメラは、中身が電子カメラで、機械式ではなくなってしまいます。
ところが、このFM3Aなら、機械式カメラと絞り優先AEのカメラを、1台で楽しむことができるのです。
21世紀に入ってから発売の機種ながら、機械式カメラの楽しみを存分に味わえる。
それがFM3A。
設計が新しいため使いやすさと信頼性は抜群です。
操作の使いやすさからも、初めてのフィルムカメラとしておすすめできますよ。
Nikon FM3Aの紹介記事
第8位:Rolleiflex(ローライフレックス)・Rolleicord(ローライコード)
メーカー | ローライ |
種類 | 二眼レフ |
シャッター | 機械式 |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル |
露出計 | なし |
値段 | 約40,000〜100,000円(レンズ固定式) |
使用フィルム | 120(中判) |
おすすめレンズ | (レンズは固定式) |
Rolleiflex(ローライフレックス)とRolleicord(ローライコード)は、ドイツのローライの二眼レフカメラ。
レンズが2つ並んだ二眼レフカメラがほしいなら、一番のおすすめがこのローライフレックスとローライコードだといえるでしょう。
この記事でおすすめしている他のカメラは35mmフィルムカメラですが、このカメラは120フィルムを使う中判カメラです。
二眼レフならではのレトロな外観は魅力いっぱい!
正方形のおしゃれな写真も撮ることができますよ。
「ローライ」は二眼レフの代名詞。
二眼レフが好きなすべての人のあこがれです。
そんなカメラが今ならとてもリーズナブルな値段で手に入るので、もし二眼レフがほしいと思っている方は、ぜひローライを購入してみましょう。
ローライの二眼レフには、ローライフレックス(比較的値段が高め)とローライコード(比較的値段が安め)の2種類があります。
ローライフレックスはローライの高級二眼レフ。
操作が簡単な「オートマット」という機構が搭載されていたり、上級機種では「プラナー」などの高性能レンズも味わえます。
ローライコードはローライの廉価版二眼レフ。
といっても性能的に劣っていることはまったくなく、むしろローライフレックスよりも小型・軽量なことで女性にも人気があります。
「テッサー」や「クセナー」などのドイツ製レンズの味も存分に楽しめますよ。
それぞれ多くのモデルがあるので、見た目と価格であなたにぴったりのものを見つけてくださいね。
Rolleiflex・Rolleicordの紹介記事
第9位:Canon AE-1(キヤノンAE-1)
メーカー | キヤノン |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 電子式 |
外装 | プラスチック |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル・シャッター優先AE |
露出計 | あり |
値段 | 約10,000〜15,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | FD 50mm F1.4 S.S.C |
Canon AE-1(キヤノンAE-1)はCanonが生み出した35mm一眼レフカメラのベストセラー。
比較的安価に購入できるので、気軽にフィルムカメラ入門することができますよ。
もしいまCanonの一眼レフを使っていて、初めてのフィルムカメラもCanonのものがいいと思っている方にもおすすめです。
初心者でも使いやすいように設計された操作系で、初めての方でも簡単に、思い通りの写真を撮れるようになれますよ。
ただし、経年劣化により「シャッター鳴き」などの故障が発生している個体もあるので、購入時にはしっかりとチェックするようにしましょう。
Canonのフィルムカメラを使いたいあなたは、ぜひAE-1で入門してみませんか?
Canon AE-1の紹介記事
第10位:PENTAX LX(ペンタックスLX)
メーカー | PENTAX(ペンタックス) |
種類 | 一眼レフ |
シャッター | 機械式・電子式のハイブリッド |
外装 | 金属 |
フォーカス | マニュアル |
露出方式 | マニュアル、絞り優先AE |
露出計 | あり |
値段 | 約40,000〜50,000円(ボディ) |
使用フィルム | 35mm |
おすすめレンズ | SMC PENTAX-FA 43mm F1.9 SMC PENTAX-A 50mm F1.4 XR RIKENON 50mm F2 |
ペンタックスLX(ペンタックスLX)は、高級フィルムカメラのなかでも小型・軽量なカメラが欲しいあなたにおすすめの1台です。
ペンタックスの35mm一眼レフカメラのなかでも最高級機種。
小さなボディのなかに魅力がぎゅっと凝縮されています。
手動巻き上げの操作感、手間の掛かった仕上げなど、物としての仕上げも最高。
ペンタックスはフィルム一眼レフ用のレンズがデジタル一眼レフでもそのまま使えるので、ペンタックスのデジタル一眼レフユーザーのあなたにも最適です。
PENTAX LXの紹介記事
初心者向けおすすめフィルムカメラ 紹介記事
こちらの記事でも初心者の方におすすめフィルムカメラを紹介しています。
併せてご覧ください。
[filmbanner]
おすすめフィルムカメラで写真を始めよう!
デジタルカメラとはまったく違う、写真を撮る喜びを感じることができる。
それがフィルムカメラの魅力です。
金属の質感あふれるフィルムカメラ、バネとゼンマイの精密な機械が動く感触を味わえるフィルムカメラ。
そんなおすすめのフィルムカメラを一度でも使ってみたら、カメラという「物」に魅せられてしまうこと間違いないでしょう。
自分の手でカメラを操作して、フィルムに風景を焼き付ける楽しみ。
ぜひあなたも、これからフィルムカメラを始めてみませんか?
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
記事更新履歴
2022年3月29日
- ランキング内容を編集(PENTAX MZ-3を除外、Rollei 35を追加)、順位の入れ替え
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