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写真家・カメラマンが使っているカメラ12選!カメラ選びで迷ったら写真家と同じカメラを使ってみませんか?

写真家が愛用したカメラたち

今回は、写真家やカメラマンの使っているカメラについて解説します。

日本と世界の有名写真家は、いったいどんなカメラを使っているの?
いま人気の写真家から大御所写真家まで。

魅力的な名機にまつわる逸話を紹介します。
ぜひカメラ選びの参考にしてみてくださいね!

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写真家・カメラマンが愛用したカメラ 日本人写真家編

まずは、日本人の写真家・カメラマンが愛用した機種を紹介します。

1.川内倫子/Rolleiflex(ローライフレックス)

ローライフレックス2.8F

空気感あふれる写真で人気の高い写真家、川内倫子(かわうち りんこ、1972〜)。

川内倫子が愛用しているフィルムカメラが、ドイツ製の二眼レフカメラ、Rolleiflex(ローライフレックス)です。

二眼レフは上から覗き込むウエストレベルファインダーが特徴。
「被写体に威圧感を与えないので自然な写真が撮れる」というのは二眼レフを解説するときの定型文のようになっていますが、事実、その空気感に大きく寄与しているといえるでしょう。
また、二眼レフカメラ特有の正方形の画面も、初期の写真集、「うたたね」や「花火」のかもしだす雰囲気を高めているといえます。

日本における二眼レフ人気のかなりの部分は、もしかすると川内倫子が形作ったとさえいえるかもしれません。

ローライフレックスについて詳しくはこちら

Rollei Rolleiflex(ローライフレックス)/二眼レフのスタンダードの種類・使い方を徹底解説!

2.石川直樹/Plaubel Makina 670(プラウベルマキナ670)

プラウベルマキナ670

探検家かつ写真家として、南極や北極やそびえ立つ大陸最高峰など、極限のフィールドで作品を生み出してきた石川直樹(いしかわ なおき、1977〜)。

愛用しているフィルムカメラが、Plaubel Makina 670(プラウベルマキナ670)です。

プラウベルマキナ670は、6×7判という、普通の35mmフィルムよりも大きな中判フィルムを使う、折りたたみのできるカメラ。
探検という荷物に制限のあるフィールドで、最高の写真を生み出すために最適な道具といえるでしょう。

プラウベルマキナシリーズは他にも多くの写真家が愛用しており、中古でもとても人気が高い機種です。

プラウベルマキナについて詳しくはこちら

Plaubel(プラウベル)makina67/理想の中判カメラ」Plaubel makina67は永遠に

3.蜷川実花/CONTAX Aria、CONTAX 645

CONTAX Aria
CONTAX Aria

CONTAX 645
CONTAX 645

いまでは日本を代表するマルチなクリエイターとして活躍している蜷川実花(にながわ みか、1972〜)。

蜷川実花が愛用したフィルムカメラとして有名なのが、CONTAX Aria(コンタックス アリア)とCONTAX 645(コンタックス645)です。
どちらもドイツ製のカール・ツァイスレンズが使える高性能な人気フィルムカメラ。

カール・ツァイスのレンズは発色の良さに特色があります。
蜷川実花の代名詞ともいえるヴィヴィッドな発色は、フィルムの時代においてはカール・ツァイスのレンズと、こちらも発色の良さで知られるドイツのAgfaのカラーフィルムを使ったことに後押しされていたのかもしれません。

とくにCONTAX Ariaはフィルムカメラ初心者の方にもおすすめできる機種。
ドイツの血筋を受け継いだ名機を使ってみませんか?

CONTAX AriaとCONTAX 645について詳しくはこちら

CONTAX(コンタックス)Aria/デザインと感触を楽しめる美人なカメラ

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4.森山大道/RICOH GR1(リコーGR1)

リコーGR1

モノクロームのストリートスナップで知られる写真家、森山大道(もりやま だいどう、1938〜)。

1990年代以降、森山大道という写真家と紐づけて語られ続けているカメラが、RICOH GR1をはじめとするGRシリーズだといえるでしょう。

森山大道に強い影響を受けた写真家やカメラマンはとても多いですが、撮影スタイルを真似るならこのカメラは必須。
いまでも中古のフィルムカメラ時代のGR1があまり値下がりしない理由のひとつだといえるでしょう。

デジタルのRICOH GRシリーズの開発にあたっても森山大道の意見が多く取り入れられているといいます。

リコーGR1について詳しくはこちら

RICOH(リコー)GRシリーズ大全集!至高のフィルム名機を中古でお手軽に!

5.中平卓馬/Canon 旧F-1

Canon 旧F-1

1960年代末期、写真家として、写真評論家として鋭利な視線を投げかけた中平卓馬(なかひら たくま、1938〜2015)。
1973年に発売された評論集「なぜ、植物図鑑か」は、1970年代の写真界の空気を如実に伝えています。

1977年、突如として記憶と言語の多くを失うという伝説的な出来事を経て写真家として活動した人物ですが、愛用していたフィルムカメラが、一眼レフのCanon 旧F-1でした。

中平卓馬の服装は全身赤ずくめ
赤い帽子をかぶり、煙草は赤いショートピース。
「赤」がイメージカラーのCanonは、もっとも似合うカメラだったといえるかもしれません。

Canon 旧F-1について詳しくはこちら

Canon(キヤノン)旧F-1/公約通り10年戦い抜いた機械式フィルム一眼レフカメラ

6.川島小鳥/Nikon F6(ニコンF6)

Nikon F6

あたたかい視線に満ちた写真で人気の高い写真家、川島小鳥(かわしま ことり、1980〜)。

川島小鳥の愛用したフィルムカメラとして知られているのが、ニコンが最後に送り出した最高級フィルム一眼レフカメラ、Nikon F6です。

フィルムを使って作品を作るならこれ以上ない性能を誇る名機。
カメラが高性能だからこそ、ふとした瞬間にすぐにシャッターを切ることができたのかもしれません。

あなたも身近な人々をニコンのフィルムカメラで撮ってみませんか?

ニコンF6について詳しくはこちら

Nikon(ニコン)F6/上質さを兼ね備えた最後の「F一桁機」

7.梅佳代/Canon EOS 5

Canon EOS 5

2006年、着飾らない「普段着」の写真で、写真界の芥川賞ともいわれる木村伊兵衛賞を受賞したことで脚光を浴びた梅佳代(うめ かよ、1981〜)。

フィルムカメラで愛用していた機種が、Canon EOS 5です。
デジタル一眼レフにもEOS 5Dシリーズがありますが、こちらは1992年に発売されたハイアマチュア機。
現在のCanon製デジタル一眼レフと同様の操作系で使える、便利なフィルム一眼レフカメラです。

このカメラの選択もまた、機材にこだわってきたそれまでの写真家と違う着飾らないもので、まさに梅佳代という写真家のイメージと合致したものでした。
いま人気を集めている、1990年代のオートフォーカス一眼レフカメラ。
ぜひあなたも気軽にフィルムで写真を撮ってみませんか?

Canonのフィルムカメラについて詳しくはこちら

Canon(キヤノン)のフィルムカメラ代表機種まとめ ぜひ中古で使いたいスマートなカメラたち

8.佐内正史/PENTAX 67(ペンタックス67)

PENTAX 67

アート写真から芸能人の撮影まで、幅広く活躍する写真家、佐内正史(さない まさふみ、1968〜)。

愛用したフィルムカメラが、中判カメラのPENTAX 67(ペンタックス67)です。
PENTAX 67は、大きめのサイズの中判フィルムを使う一眼レフカメラ。

大きな画面サイズかつ、一眼レフカメラならではの機動性でオールマイティに使える機種。
大柄なボディで少々重さはありますが、緻密に作品作りに取り組むなら最高の相棒になってくれるでしょう。

他にも荒木経惟(アラーキー)をはじめ多くの写真家が愛用しています。

PENTAX 67シリーズについて詳しくはこちら

PENTAX(ペンタックス)67II/ユーザーとともに歩んできた中判一眼レフ

9.増山たづ子/Konica C35EF(コニカC35EF)

Konica C35EF

かつて「カメラばあちゃん」という名で一世を風靡した写真家がいました。
増山たづ子(ますやま たづこ、1917〜2006)です。

被写体となったのは、生まれ育った岐阜県徳山村。
ダムに沈むことになった村を記録に残そうと、1977年、60歳にして初めてカメラを手にしました。

そのときに選ばれたのが、Konica C35EF
決め手となったのは操作が簡単だったことで、購入したカメラ店では「猫が蹴っ転がしても写る」と薦められたといいます。

その場所に住んでいなければ撮ることがけっしてできなかった視線。
単なる記録を超えたアマチュア写真家の作品は、いまも人々の心を動かし続けています。

[filmbanner]

写真家・カメラマンが愛用したカメラ 海外写真家編

続いて、海外の写真家が愛用した名機を見ていきましょう!

10.ダイアン・アーバス/Mamiya Cシリーズ

マミヤC330

ダイアン・アーバス(Diane Arbus, 1923〜1971)はアメリカの女性写真家。

双子の女の子が並んで立っている写真を見たことがありませんか?
あの写真を撮った人です。

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ダイアン・アーバスは二眼レフカメラを愛用していた写真家で、なかでも晩年には日本のMamiya(マミヤ)のCシリーズを使っていたことで知られています。

マミヤCシリーズは、二眼レフカメラとしては珍しい、レンズ交換式の高性能カメラ。
もともとはスタジオでの撮影を主眼に作られた機種ですが、ダイアン・アーバスの影響で、屋外のフィールドに持ち出してプロ・アマチュア問わず写真家がスナップに使うようになりました。

もっとも有名な女性写真家のひとり、ダイアン・アーバス。
あなたもマミヤCシリーズを使ったら、ダイアン・アーバスのような写真が撮れるかも?

マミヤCシリーズについて詳しくはこちら

Mamiya(マミヤ)C330 Professional/「唯一の」レンズ交換式二眼レフシリーズの到達点

11.アンリ・カルティエ=ブレッソン/バルナックライカ、ライカM3

ライカIIIc
バルナックライカ(ライカIIIc)

ライカM3
ライカM3

フランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson、1908〜2004)は、間違いなく20世紀最高の写真家のひとり。

誰でも知っている「決定的瞬間」という言葉は、ブレッソンの写真集がアメリカで発売されるときに付けられたタイトルに由来しているのです(フランス語の原題は『逃げ去るイメージ』)。

そんなブレッソンが瞬間を写真に切り取ることができたのが、当時としては非常に小型のカメラだった「ライカ」(Leica)を使っていたため。

1950年代以前はバルナックライカというタイプのカメラを。
1954年にライカM3という新型のライカが発売されると、そちらを愛用するようになりました。

いわゆるスナップ写真の写真家に愛用されたライカ。
日本でも戦前から、和製ブレッソンといわれた木村伊兵衛(きむら いへえ、1901〜1974)をはじめ多くの写真家がライカを愛用しました。

あなたもクラシカルなライカでスナップ写真を楽しんでみませんか?

バルナックライカ、ライカM3について詳しくはこちら

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Leica(ライカ)M3/フィルムカメラの頂点・ライカM3 使い方、中古の選び方徹底ガイド

12.スティーブン・ショア/Rollei 35(ローライ35)

ローライ35

アメリカの写真家、スティーブン・ショア(Stephen Shore, 1947〜)は、アメリカの風景を切り取った写真家。
かつて、写真はモノクロでなければ芸術ではないとされていた時代がありました。
そんななか、1970年代前半にカラー写真で芸術的な写真を撮り始めた「ニューカラー」の旗手である写真家のひとりがスティーブン・ショアだったのです。

蛇腹を使った大判カメラの作品も多いスティーブン・ショアですが、小型の35mmフィルムカメラでは、名機として知られるRollei 35(ローライ35)を愛用しています。
小型で常に携えられる、それでいて切れ味鋭い写真が撮れるフィルムカメラ。

現代のアート写真にも多大な影響を与えている写真家。
その作品もおすすめですが、愛用していたローライ35も、ぜひおすすめしたいフィルムカメラです。

ローライ35について詳しくはこちら

Rollei(ローライ)35/元祖高級コンパクト ローライ35 完全ガイド!中古選び方 使い方

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写真家の愛用したカメラを使ってみませんか?

写真家やカメラマンの愛用したカメラたち。
とくにフィルムカメラには、カメラマンの逸話にまつわる機種がいくつも存在します。

スナップ写真を繰り広げたライカ使いたち。
さまざまなフィールドを切り取ったプラウベルマキナ。
ポートレートからスナップまで眼差しを投げかける二眼レフ。

ぜひあなたも、写真家の愛用したかずかずの名機を使ってみませんか?

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著者紹介: サンライズカメラ

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