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ミノルタおすすめ中古レンズ13選!緑のロッコールレンズを使ってみませんか?

MC ROKKOR 58mm F1.2

日本を代表するカメラメーカーだったミノルタ(Minolta)
コニカとの合併を経て2005年にコニカミノルタはカメラ事業から撤退してしまいましたが、いまでも数々の名レンズが中古で愛されています

ミノルタのレンズといえばロッコール(ROKKOR)。
L39マウントやMマウントのレンジファインダー用、MCロッコールやMDロッコールなどのミノルタマウント(通称:SRマウント)レンズ、そしてオートフォーカスのAマウントレンズまで、中古なら名玉がよりどりみどり。
他メーカーの中古レンズに比べ手頃な値段で手に入るレンズも多いので、これからオールドレンズを初めて使ってみるという方にもおすすめです。

かつて、緑色のコーティングから「緑のレンズ」としても知られたロッコール。
国産レンズのなかでも質の高い描写で知られるミノルタのレンズとは、いったいどのようなものなのでしょうか。

そして、これからミノルタの中古レンズを手に入れるのなら、どんなレンズがおすすめ?

今回は、実際にミノルタX-700やCLEを使っていた経験のある、中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが、ミノルタの中古レンズの魅力について解説します!

目次

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

ミノルタのおすすめ中古レンズ

性能がよく、手ごろな値段で手に入るものも多いミノルタ(Minolta)の中古レンズ。

いったい、どのような特徴があるのでしょうか?

ミノルタの中古レンズの特徴

minolta x-700

ミノルタ(Minolta)は、戦前に発祥を持つ歴史あるカメラメーカー。

現在ではコニカと合併してコニカミノルタ(Konica Minolta)となり、会社は存在するもののカメラ事業から撤退してしまいましたが、かつては日本・世界を代表するカメラメーカーのひとつでした

ミノルタの設立は1928年のこと。
ドイツ製カメラを参考に、カメラの国産化を企図して設立された会社でした。

1932年には「ミノルタ」ブランドの使用を開始。
ミノルタとは「実る田」に由来するブランド名で、『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という、有名な故事成語を意識して名付けられた名称だといわれています。

また戦前から戦後にかけては千代田光学というメーカー名を用いており、1962年の「ミノルタカメラ」への改称以前の製品には、Chiyokoという刻印が施されています。

ミノルタオートコードII

一世を風靡したミノルタのカメラ

さて、そんなミノルタのカメラのなかには、いくつかの大ヒット商品や、カメラの歴史に名を残す製品が存在します。

まず、歴史に残るカメラとして挙げられるのが、1962年発売の「ミノルタ ハイマチック」(Minolta Hi-Matic)
このハイマチックは、アメリカの宇宙船、フレンドシップ7に載せられて宇宙に行ったカメラなのです(ただし、実際に用いられたのはOEM品のアンスコ銘のものとされています)。
当時、民生用のカメラが宇宙に行くのは珍しいこと。
ミノルタハイマチックは、宇宙に行ったカメラとして信頼性の高さと性能が広く認められ、大ヒット商品となりました。

ミノルタ製一眼レフの代表機種のひとつ、SR-T 101は、マグナム・フォトの写真家、ユージン・スミスに認められたことで知られるカメラ。
来日時にカメラとレンズを盗まれてしまったユージン・スミスに、ミノルタはカメラとレンズを提供。
その高性能に、世界を代表する写真家も息を呑んだといわれています。
SR-T 101は、上下分割測光の「CLC」を搭載した、初期の分割測光カメラとしても有名です。

「世界初の両優先カメラ」である、ミノルタXDも有名な存在。

Minolta XD

MINOLTA(ミノルタ)XD/世界初の両優先一眼レフは上質な操作感が持ち味

いまでは考えられませんが、かつて、絞り優先AEとシャッター優先AEのどちらが優れているかという論争が存在しました。
その双方を搭載したXDは、同時代の両優先カメラであるCanon A-1とともに、論争を終わらせたカメラなのです。

1980年前後に青春を過ごした世代に有名なのが、絞り優先AEの廉価な入門機、ミノルタX-7。
カメラそのものよりも、宮崎美子が水着姿で出演したCMで知られているカメラですが、ミノルタお得意の「アキュートマット」を採用したファインダーが非常に見やすい、実用的な機種でもあります。

最後に、ミノルタのカメラのなかでカメラ史上もっとも重要な存在。
それが1985年発売のα-7000
α-7000は、世界初の実用的なオートフォーカス一眼レフカメラ。
一眼レフカメラのオートフォーカス化を決定的とし、なんと発売当時はミノルタの一眼レフ売上シェアが全体の半分以上を占めたというから驚きです。

これらのカメラで使われたレンズは、すべてロッコールと、ロッコールを受け継ぐMINOLTA LENS。
時代を彩ったカメラに相応しい、それぞれに質の高い描写を楽しむことができますよ。

AF一眼レフをリードするが、合併、そして撤退

さて、α-7000で一眼レフカメラをリードしたミノルタですが、天下は長く続きませんでした。

最大の要因が「ハネウェル訴訟」
アメリカの電子メーカー、ハネウェルが、ミノルタのオートフォーカス技術が特許侵害であると訴訟を起こし、ミノルタは敗訴し多額の賠償金を支払うこととなってしまうのです。
背景には、当時は日米間の貿易摩擦が問題となっており、ミノルタが運悪く矢面に立たされてしまったということもありました。

また、他社もAF一眼レフカメラを続々と送り出してくる中で、ミノルタのαシリーズは機能面で一時期迷走してしまった、ということもあります。
迷機能として知られているものとして、α-7xiに搭載されたオートズーム(カメラが勝手に判断してズームで画角を変更する機能)などは、いまでもカメラファンの間で語りぐさとなっています。

それでも1990年代後半には、α-7やα-9(ともに現代のミラーレス一眼とは別機種)といったAF一眼レフの完成形を送り出したミノルタ。

MINOLTA α-9
MINOLTA α-9

MINOLTA α-7
MINOLTA α-7

MINOLTA(ミノルタ)α-9&α-7/フィルム一眼レフの完成形で抜群のファインダーを楽しむ

初期のデジタルカメラの世界でもDimageシリーズが一定の評価を得たのですが……。

2003年、ミノルタはコニカと合併しコニカミノルタに。
そして2005年には、カメラ事業から撤退してしまうこととなったのです。

ミノルタが培ってきたカメラ技術はSONYに受け継がれ、現在のSONY αシリーズやNEXシリーズに継承されています。

豆知識:minoltaとMINOLTA

さて、そんなミノルタをアルファベット表記するときに、
先頭だけ大文字でminoltaとするか、すべて大文字でMINOLTAと表記するかという違いがあります。

これは、ミノルタ自身のロゴ変更によるもの。
1980年前後にミノルタのロゴが、それまでの小文字から大文字(Oを図案化したもの)に変更され、それに伴いカメラに表記されるメーカー名も変わりました。

minolta xg-s
旧ロゴの例:XG-S

X-700
新ロゴの例:X-700

一般に、小文字時代のカメラはminoltaと、大文字時代のカメラはMINOLTAと表記されることが多いですが、ミノルタXDやX-7をはじめ、小文字と大文字の双方に製造時期がまたがるカメラも存在します。

六甲山に由来するロッコールレンズ

さて、そんなミノルタのレンズには、ロッコール(ROKKOR)という名前が付けられていました。

ロッコールとは、ミノルタ設立の地・兵庫県西宮市にほど近い六甲山から取られた名前
六甲山の六甲に、ドイツ製のレンズ風に「R」を付けたネーミングです。

六甲山
六甲山

ロッコールという名称は、二眼レフや中判スプリングカメラ、レンジファインダーカメラから一眼レフカメラまで、1980年代初頭以前には基本的にミノルタ製レンズ全般に用いられています。

しかし1981年になり、当時の一眼レフ用レンズ、MDロッコールがリニューアルする際に名称をNEW MD LENSに変更。
ロッコールという名称は用いられなくなってしまいました。

当時、ペンタックスが「タクマー」から「PENTAX LENS」に解消するなど、レンズのブランドネームを用いなくなる風潮があったことが、理由のひとつと噂されています。

その後の、オートフォーカス化に伴うマウント変更時にも、レンズに特別なブランド名は付けられませんでした。

ただし、一度だけロッコール銘のレンズが復活したことがあります
それが、高級コンパクトカメラのミノルタTC-1(MINOLTA TC-1)と、そのレンズをL39マウント化したG-ROKKORレンズ。
特別なレンズとして、伝統のロッコールという名前が蘇ったのです。

ミノルタTC-1
TC-1

「緑の」ロッコールレンズ

MC ROKKOR 100/2.5

さて、そんなロッコールレンズは「緑のレンズ」としても知られています。

それは、ロッコールレンズのコーティングの色によるもの。

ミノルタのロッコールレンズは、実は世界で初めてのマルチコートを実現したレンズ。
それまでの単層コーティング(モノコート)とは異なる二層コーティングで、ミノルタはアクロマチックコーティングと名付けました。

このミノルタ独自のコーティングが施されたレンズは、レンズに反射した光が緑色に見えるようになっており、そこからいつしか、ロッコール=緑のレンズというイメージができあがったのです。

実際ミノルタも、ロッコール=緑のレンズということを意識している部分があり、1960〜1970年代の一眼レフ用レンズは、距離指標が緑色で色差しされています。

MC ROKKOR 100/2.5

その後の更なるマルチコート化で、ミノルタのレンズは緑色ではなくなってしまいましたが、ロッコール=緑というイメージは健在。
世界初の多層コーティングを実現したメーカーだけあり、その後のレンズでも非常に良質なコーティングが施され、高性能を味わうことができますよ。

これから中古でミノルタのオールドレンズを手に入れるなら、「緑の」ロッコールを探してみるのも一興です。

[minoltal]

美しい描写ながら手ごろな値段で入手可能

さて、そんなロッコールレンズは、他の中古オールドレンズの例に漏れず、非常に描写が美しいです。
性能の高さには定評があり、例えばクラシックカメラに分類される、二眼レフのミノルタオートコードなども、国産二眼レフではもっとも描写力に長けた存在として知られています。

しかし同時に、ミノルタの中古レンズにはリーズナブルな価格のものも多いのです。
とくに、フィルム一眼レフ用レンズに顕著です。
(逆に、レンジファインダー用レンズは高値で取引され続けています)

それはなぜなのか。
要因として、ミノルタがレンズマウントを変更したことが挙げられます。

ミノルタのフィルム一眼レフカメラは、もともとミノルタマウント(通称:SRマウント)を採用していました。
ミノルタマウント(SRマウント)用にはMCロッコールやMDロッコールといった名レンズが数多く存在し、現在も中古で人気が高いです。

SRマウント
ミノルタマウント(通称:SRマウント)

しかしミノルタは1985年のα-7000の発売にあたり、互換性が全くないミノルタAマウントへ移行。

Aマウント
Aマウント(αマウント)

Aマウントは先進的な完全電子マウントで、そのことはαシリーズの大ヒットの要因となったものの、過去のマウントとなってしまったミノルタマウント(SRマウント)のレンズが、中古カメラファンの心情的に微妙な扱いとなってしまうことにもつながりました。

同じくAF化の際にマウントを移行した、CanonのFDマウントレンズも同様の微妙な立ち位置のレンズであるといえます。
逆に、AF化時にマウントを維持したニコンやペンタックスのMF時代の中古レンズが、デジタル一眼レフにそのまま取り付けられることからより高い人気を保っていることとは対称的です。

しかしそのことは、高性能な中古オールドレンズを廉価に手に入れて楽しむことができるというメリットにもつながっています。
実際、フルサイズのミラーレスカメラが登場して以来、ミノルタの中古レンズを味わう愛好家が一挙に急増。
その高性能が見直されているのです。

MF時代のフィルム一眼レフ用レンズ、AFレンズ、レンジファインダー用レンズと、ミノルタには数々の銘レンズが存在します。
ぜひあなたも、おすすめの高性能レンズを味わってみませんか?

[minoltal]

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ミノルタレンズの種類

それでは具体的に、ミノルタの中古レンズにはどんな種類があるのかを紹介します。

一眼レフ用レンズ

まず、一眼レフ用レンズ。
MFのミノルタマウント(SRマウント)レンズと、AFのAマウントレンズに大別できます。

AUTO ROKKORレンズ

Auto Rokkor-PF 58mm F1.4

まず、ミノルタが最初に一眼レフ用に送り出したのが、AUTO ROKKOR(オートロッコール)レンズ。

1958年のミノルタSR-2とともに登場し、次代のMCロッコールの登場まで製造されました。
(初期のオートロッコールは微妙に絞り機構が異なり、互換性に問題があるものが存在します)

このオートロッコールレンズは、絞り値の伝達爪がないため、後のミノルタマウント(SRマウント)カメラに物理的な取り付けは可能ですが、開放測光はできず絞り込み測光となります。

MC ROKKORレンズ

MCロッコール 50/1.4

MCロッコール(MC ROKKOR)レンズは、絞り値伝達爪を設け、開放測光に対応したレンズ

最初はオートロッコールと同じく金属製の外装でしたが、途中でピントリングがゴム巻きとなります。

安価かつ性能がよい、手ごろにオールドレンズが楽しめるシリーズです。

MD ROKKORレンズ

MDロッコール50/1.4

両優先カメラのXD登場に伴い移行したシリーズ。

シャッター優先AEに対応するため、最小絞り値が着色され、「MD爪」と呼ばれる最小絞り値を伝達する爪が後部に追加されています。

New MDレンズ

NEW MD 24/2.8

このNew MDレンズでは、レンズ名から「ロッコール」が外されました。

基本機能はMDロッコールと同様ですが、フォーカスエイドに対応、最小絞りでのロック機構追加などが行われ、見た目も変わっています。
一眼レフカメラの小型軽量化のトレンドに従って、レンズ自体もこの頃になると小型化が進められ、プラスチックが多用されています。

ミノルタマウント(SRマウント)の最後を飾ったシリーズです。

ミノルタAFレンズ

MINOLTA AF 50/1.4

1985年、αシリーズの登場にともない展開が始まったオートフォーカス用レンズ。

ミノルタαシリーズで採用されたAマウントの特徴は、機械的な連動部分を(AF動力を除き)廃した完全電子マウントだということ。

初期のものは電子接点が5つで、後期は7つとなっていますが、それぞれに互換性があり相互に使用可能です。

このAマウントレンズは現在のソニー製Aマウントカメラでも制限なく使用可能となっています。

レンジファインダー用レンズ

ミノルタが断続的に作ってきたレンジファインダー用レンズ。
どれも中古カメラファンの間で非常に人気が高い名玉ばかりです。

ミノルタ35用L39マウントレンズ

千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8
ミノルタが戦後、1940〜50年代にかけて作っていたレンズ交換式レンジファインダーカメラ、ミノルタ35

基本的にはライカコピーの系譜に位置するカメラですが、一眼式レンジファインダーを当初から採用したことや、ライカとはまったく異なるスタイリングなど、非常に独自性の高いものとなっています。

このミノルタ35はライカL39マウント(ライカスクリューマウント)を採用しており、ロッコールのL39マウントレンズが供給されていました。
有名所としては、外観から「梅鉢」レンズとして知られているスーパーロッコール45mm F2.8などが挙げられます。

ライツミノルタCL用ロッコールレンズ

ライツミノルタCL

1973年にライカ(エルンスト・ライツ)とミノルタの合弁で発売されたライツミノルタCL(Leitz Minolta CL)

専用レンズとして、ライカレンズとともにMマウントのロッコールが発売されました。

実は設計上基本的にライカレンズと同様なのですが、人気はライカレンズのほうが高く、逆にいえばお買い得なMマウントレンズであるともいえます。

ライツミノルタCL用のレンズとしては、M-ROKKOR QF 40mm F2とM-ROKKOR 90mm F4が存在します。

ミノルタCLE用ロッコールレンズ

ミノルタCLE

1981年に登場したレンジファインダーカメラ、ミノルタCLE(MINOLTA CLE)

本来ライツミノルタCLの後継として開発されながら、ライカブランドを纏うことができなかった悲運のカメラです。

このCLEにもMマウントロッコールが発売され、28mm・40mm・90mmが存在します。

G-ROKKOR 28mm F3.5

G-ROKKOR 28mm F3.5

このレンズは上記のレンジファインダー用レンズとは立ち位置が異なる製品です。

高級コンパクトカメラのミノルタTC-1のレンズをL39マウント化した愛好家向けアイテムで、超高性能かつ、限定品ゆえに珍重されています。
このレンズについて詳しくは後述します。

ミノルタレンズのおすすめの使い方

それでは具体的には、ミノルタのレンズはどのように使うのがおすすめなのでしょうか?

1:フィルムカメラで使う

まず、ミノルタのフィルムカメラ用レンズの本来の使い方として、中古フィルムカメラで使う方法があります。

中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラとしてイチオシの方法です。

おすすめボディは、マニュアルフォーカスなら断然X-700

MINOLTA(ミノルタ)X-700/ミノルタMF一眼レフの完成形

XEやXDも名機なのですが、状態が良い個体が少ないのが難点。
その点、完成度が高くファインダーも見やすいうえ、状態良好の個体が中古市場に多いX-700なら故障の心配もぐっと少なくなります。

AFのAマウントαレンズなら、α-7かα-9がおすすめ。
ともにミノルタが誇るAFフィルムカメラの完成形です。

MINOLTA(ミノルタ)α-9&α-7/フィルム一眼レフの完成形で抜群のファインダーを楽しむ

2:AマウントのSONY製デジタルカメラで使う(AFレンズ限定)

オートフォーカスのAマウントαレンズを楽しむのにおすすめなのが、SONYのAマウント一眼カメラで使うということ。

ミノルタαシリーズを受け継いだSONYには、35mmフィルムカメラのαシリーズと同一マウントのカメラがラインナップされています。
なかでもおすすめが、フルサイズデジタル一眼レフのα900と、フルサイズデジタル一眼のα99シリーズ。

SONY α900

SONY α99

αシリーズ純血の組み合わせで、レンズの性能をフルに味わうことができますよ。

3:ミラーレス一眼カメラでアダプタで楽しむ

SONY α-7R

ミラーレス一眼カメラでマウントアダプターを介して使うのもおすすめ。

MCロッコールやMDロッコールは、マウントアダプターを使用することで簡単にMFで使用可能です。

また、SONY α-7やα-9シリーズにはAF含めミノルタAFレンズの機能をすべて使用可能なマウントアダプターが存在しています。

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ミラーレスにおいても、ミノルタの血を引くカメラを作っているSONYとの組み合わせがもっともおすすめだといえるでしょう。
フルサイズミラーレスカメラで、ロッコールのポテンシャルを引き出してみませんか?

関連記事

SONY Eマウントのミラーレス一眼カメラでAマウントレンズを使う方法については、こちらの記事で解説しています。

MINOLTA Aマウント→SONY Eマウントアダプター 種類と特徴を徹底解説してみた

またミノルタのマニュアルフォーカスレンズの使い方についてはこちらで解説しています。

ミノルタ(minolta)MD・MC・SRマウントのマウントアダプターの使い方とコツまとめ

ミノルタのおすすめ中古レンズ紹介

それではここから具体的に、ミノルタのおすすめ中古レンズ・名玉を紹介します!

フィルムで、デジタルで味わいたい銘レンズのかずかず。
ぜひ参考に、あなたにぴったりのレンズを見つけてみてくださいね。

1:NEW MD 50mm F1.4(マニュアルフォーカス)

NEW MD 50/1.4

まず最初に取り上げるのは、一見何の変哲もない標準レンズ。

NEW MD 50mm F1.4は、ミノルタのMF時代、最後の標準レンズです。

実は標準レンズは、各社のレンズラインナップの中で非常に重要な役割を果たしています。
すなわち、カメラとセットで最も使われる標準レンズは、ユーザーにとってそのメーカーの「標準」のイメージとなるもの。

多くのユーザーは標準レンズでカメラを評価してしまうため、その性能には各社、大きく力を注いでいるのです。

NEW MD 50/1.4

ミノルタNEW MD 50mm F1.4もまさにそんなレンズ。
80年代ならではの現代的描写、そして時代を反映した小型化というトレンドは押さえつつも、解像力や魅力的な画作りなどの性能面では非常に高いレベルを実現。

鮮やかでコントラスト高めの印象的描写を楽しめるレンズです。

まず迷ったら、標準的な一本からミノルタレンズを始めてみませんか?

NEW MD 50/1.4

2:MC ROKKOR-PG 58mm F1.2(マニュアルフォーカス)

MC ROKKOR 58/1.2

ミノルタの標準域レンズのなかでも、「名玉」として名高い一本。

それがこの、MCロッコール58mm F1.2です。
F1.2という明るさのため、時代を反映して焦点距離は58mmと少し長め

明るさゆえ開放だとピントが合う領域はとても狭いのはもちろんですが、描写の立体感に優れるレンズゆえ、ぴたりとハマったときの爽快感は格別です。

MC ROKKOR 58/1.2

前期型の金属鏡筒と後期型のゴム巻きがありますが、見た目については好みで選んでOK。
注意点として、アトムレンズのためレンズが黄色みがかってしまっていることがあり、デジタルでの使用時にはホワイトバランスの補正が必要です。

MC ROKKOR 58/1.2

3:MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5(マニュアルフォーカス)

MC MACRO ROKKOR 50/3.5

こちらもミノルタの名玉のひとつ。

50mm F3.5という、スペックだけ見ればよくあるマクロレンズ。

しかしながら、数多くのロッコールの中でも出色の描写を生み出してくれるレンズです。

MC MACRO ROKKOR 50/3.5

高性能の秘訣が新種レンズの採用
新種レンズとは、おそらく上述した58mm F1.2と同じくトリウムレンズ(アトムレンズ)の可能性が高いですが、それと引き換えに、諸々の収差が非常に良好に補正されています。
こちらはあまり黄変はないようです。

同時代の各社マクロレンズのなかでも一歩抜きん出た描写のレンズ。
ぜひキレキレの描写を楽しんでみませんか?

MC MACRO ROKKOR 50/3.5

4:MD W.ROKKOR 35mm F1.8(マニュアルフォーカス)

MD W.ROKKOR 35mm F1.8

70年代後半〜80年代になってくると、レンズの設計も描写も現代に通ずる高性能になってくるもの。

そんな、現代のレンズに比類する高性能レンズが使いたいなら、MD W.ROKKOR 35mm F1.8はおすすめのレンズ。

ミノルタのMFレンズの中でも一番の高性能といえるくらいの良いレンズです。

MD W.ROKKOR 35mm F1.8

F1.8という明るさながら破綻は一切なく、色乗り良好、ヌケもよいと、その時代において理想のレンズに限りなく近づいた内容を誇ります。

ミノルタのMF時代の本気を見るなら、ぜひこのレンズを使ってみましょう。

このレンズはMD ROKKORとNEW MD双方に存在します。

MD W.ROKKOR 35mm F1.8

5:NEW MD 135mm F2(マニュアルフォーカス)

NEW MD 135mm F2

35mm F1.8と同じく、ミノルタのMF時代の最高峰レンズのひとつ。
望遠側では、この135mm F2が高性能レンズとして有名です。

ヌケが良くコントラスト高めの描写はこちらも健在。
各種収差も良好に補正されており、破綻のない現代的、それでいて80年代風を楽しめる描写です。

NEW MD 135mm F2

このスペックのレンズはAFのα用にはなく、ミノルタの中でもMFのこの時代特有のものとなります。

ミノルタ マニュアルフォーカスレンズのおすすめマウントアダプター

ミノルタのマニュアルフォーカスレンズを使うなら、こちらのマウントアダプターがおすすめです。

6:AF 50mm F1.4 初代(αマウント)

MINOLTA AF 50/1.4

さて、続いてはαマウントのレンズを紹介します。

オールドレンズという観点からみたときに、ぜひ使ってみてほしいのが、1985年のα-7000登場時に一緒にリリースされたレンズたち。
なかでも単焦点レンズは格別です。

ここで紹介する初代50mm F1.4もそのなかのひとつ。

魅力が物としての存在感。
「家電に近づいた」といわれがちなAFカメラですが、この時代、まだまだふんだんにコストをかけて製造されています

MINOLTA AF 50/1.4

初期のミノルタAFレンズは鏡筒も金属製で、質感は非常に上質。
中身のレンズもMDロッコールの影響を色濃く残す内容なので、半オールドレンズとしてレンズの味も楽しむことができますよ。

MINOLTA AF 50/1.4

SONY αシリーズならAFが作動するのがおすすめポイント。
初期のAFレンズならではの、プラスチック化以前の上質さを味わってみませんか?

7:AF 85mm F1.4 G(αマウント)

AF 85mm F1.4 G

ミノルタの高級・高性能中望遠AFレンズ。
それがAF 85mm F1.4 Gです。

ミノルタαシリーズのAマウントレンズのなかでも、高級レンズには「G」の文字が加えられていました。

開放から破綻せず、ボケ味がうるさかったり二線ボケを起こしたりしない、ポートレートのための完璧なレンズとして作られた製品。
このレンズを使いたいということが、ミノルタのカメラを使う理由になりえたくらいの名玉です。

AF 85mm F1.4 G

性能的には現代のデジタル用レンズに伍して使えるもので、けっしてひけをとらない存在だけに、現在も中古では高値で取引されています。

ミノルタで本気のポートレートを撮るなら、ぜひこのAF 85mm F1.4 Gを手に入れてみませんか?

AF 85mm F1.4 G

8:STF 135mm F2.8 T4.5(αマウント)

STF 135mm F2.8 T4.5

ミノルタのさまざまなレンズの中でももっとも特徴があるレンズ。
他のメーカーには存在しない、ミノルタだけのレンズ。

それがこの、STF 135mmです。

このSTFレンズは「ボケを操るレンズ」
STFとは、「スムース・トランスファー・フォーカス」の略で、「中央部から周辺部へ光量がなだらかに減少していくフィルター」(アポダイゼーションフィルター)を内蔵することで、通常のレンズで生じてしまう、絞りの美しくない形や二線ボケといった難点を完璧に解消しています。

STF 135mm F2.8 T4.5

レンズ自体は大きめですが、開放F値はF2.8。
しかも内蔵機構のために実質的な明るさ(T値)は4.5となっています。

明るさなどというものはかなぐり捨てて、美しいボケという、描写にステータスを全振りしたレンズ。
巷では、ミノルタユーザーならこのレンズを使わないと意味がない、とまで言われる存在です。

STF 135mm F2.8 T4.5

現行品はSONYからもラインナップされていますが、中古品を買うならミノルタ時代のものも充分おすすめです。

関連記事

こちらの記事でSTF 135mm F2.8 T4.5の作例を紹介しています。

[オールドレンズ撮り比べ13] MINOLTAレンズで検証!広角20mmと中望遠135mmを体感せよ(作例あり)

[minoltal]

9:High Speed AF TELE APO ZOOM 80-200mm F2.8 G(αマウント)

High Speed AF TELE APO ZOOM 80-200mm F2.8 G

ミノルタの望遠レンズの中でも伝説の一本。
周囲の目を引く白レンズ。

それがこの、High Speed AF APO TELE ZOOM 80-200mm F2.8 Gです。

このレンズの特徴としてまず最初に挙げるとしたら、それは「全部乗せ」のレンズだということ。
レンズ名を見ればわかるとおり、開放値はF2.8通しのフラッグシップ。
APOという名称が示しているように色収差のないアポクロマートで、基本的に各種収差は非常に良好に補正されています。

High Speed AF TELE APO ZOOM 80-200mm F2.8 G

とはいえ、このレンズはあくまでも、ミノルタαシリーズの初期から販売されていたレンズで、初期設計は1980年代のもの。
描写的にはオールドレンズの域に入りつつあるのではないかと思いきや……。

なんと、現代のSONY製望遠ズームに伍して現役で使うことができる高性能を誇っているのです。

もちろん等倍では差が出てしまうのは当然ですが、通常使用において、描写にまったく破綻はみられません。

もし、これから明るい望遠ズームを手に入れるなら。
廉価にF2.8通しのズームが手に入るという点で、ぜひおすすめしたい「実用レンズ」だといえるでしょう。

High Speed AF TELE APO ZOOM 80-200mm F2.8 G

10:AF ZOOM 28-135mm F4-4.5(αマウント)

AF ZOOM 28-135mm F4-4.5

一般的にはあまり中古で人気がない標準ズームレンズ。
しかしながらミノルタαのレンズには、高倍率の標準域ズームながら、非常に描写に定評のあるレンズが存在します。

それが、AF ZOOM 28-135 F4-4.5

恥ずかしながら筆者は、このレンズをただの標準ズームだと侮っていました。
ミノルタ派のカメラファンがこのレンズをつけているのを見て、なんでこんな何の変哲もないレンズに注目するのかがわかりませんでした。

AF ZOOM 28-135mm F4-4.5

ところが実際にカメラに取り付けて使用してみると印象が変わります。
ミノルタのレンズに共通する発色の良さ、そして、80年代の高倍率ズームとは思えない解像力

広角から望遠までを一本でカバーするレンズでありながら、時代から想像されるレベルをはるかに超えた、上質な描写をみせてくれるのです。

初期のAFレンズというだけあって、前期型は外装が金属製のずっしりとくるものなのもポイント。
真面目に作られた標準ズーム。

一見すると派手なところがないレンズにも見えますが、ミノルタが誇る隠れた名玉です。

AF ZOOM 28-135mm F4-4.5

Aマウントレンズにおすすめのマウントアダプター

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それ以外ならK&F Conceptブランドのマウントアダプターがおすすめです。

11:M ROKKOR 40mm F2(Mマウント)

M ROKKOR 40mm F2
(写真はCLE用)

ミノルタのレンジファインダー用レンズを中古で手に入れるなら、ぜひ使ってみたいのがこの40mm F2

M ROKKOR 40mm F2

このレンズの特徴。
それが「ズミクロンになり損ねたレンズ」ということです。

ほぼ同じ設計ながら、ライツミノルタCL用のレンズとして、国外ではズミクロン40mm F2が、日本国内ではロッコール40mm F2が販売されました。

CL用ズミクロン40/2
CL用ズミクロン40mm F2

CL用ロッコール40/2
CL用ロッコール40mm F2

しかしながら、舶来信仰の強い日本人の間でも、珍重されるのはライカのズミクロンばかり。
このロッコールは隠れた存在になってしまったのです。

しかしながら、ミノルタがライカに負けじと設計したこのMマウントレンズは、ミノルタ製レンズの中でも白眉の出来。
国産Mマウントレンズを使うなら、このレンズを選ばないと損!
CL用もCLE用も、それくらいの国産名玉なのです。

12:G-ROKKOR 28mm F3.5(L39マウント)

G-ROKKOR 28mm F3.5

ミノルタのレンジファインダー用レンズのなかでも、限定品として非常に珍重されているレンズ。

それがこの、G-ROKKOR 50mm F3.5です。

このレンズの出自は、そもそも高級コンパクトカメラのミノルタTC-1に装着されていたというもの。
その描写があまりにも良好で、フィルムカメラファンの中で人気が高まったことから、1998年に限定2000本で発売されたという経緯があります。

G-ROKKOR 28mm F3.5

描写については、もはや、完璧という以外の言葉がありません。
解像力や描写力は周囲まで良好。
それでいて、高級コンパクトカメラという出自ゆえの味わいの深さも楽しめます。

普通に撮るだけで「劇的な写真」が撮れる。
そんな名レンズは、中古カメラファンに愛されてやまない存在です。

以下のミノルタTC-1の記事も参考にしてみてくださいね。

13:SUPER ROKKOR 45mm F2.8(L39マウント)

SUPER ROKKOR 45mm F2.8

最後に紹介するのが、1940〜1950年代に製造されたレンジファインダーカメラ、ミノルタ35用のレンズ。

L39マウントの、スーパーロッコール45mm F2.8です。

クラシックなオールドレンズにもミノルタのロッコールはいくつもありますが、この45mm F2.8が知られているのは、描写や性能よりむしろ、「独特な外観」によります。

通称「梅鉢レンズ」として知られるこのスーパーロッコール。
ピントリングの独特な形状からそう呼ばれており、少しでもレンジファインダーを知っている人なら、遠目に見ても、このレンズがミノルタのスーパーロッコールだと一目でわかります。

SUPER ROKKOR 45mm F2.8

使いやすさの面でいえば、筆者も以前持っていましたが、レンズ前側についている絞りリングなどはけっして使いやすくなく、同時代のレンジファインダーとしては標準的な使い心地。
ですが、ミノルタのオールドレンズを語る上ではけっして外せない存在として、その描写を一度は味わうのをおすすめします!

関連記事

こちらの記事でSUPER ROKKOR 45mm F2.8の作例を紹介しています。

[オールドレンズ探訪記] MINOLTA SUPER ROKKOR 45mm F2.8を使って寄せ集めた個性を楽しもう(作例・撮影Tipsあり)

Mマウント・L39マウントのおすすめマウントアダプター

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ミノルタのロッコールは国産カメラ史に残る名玉

SONYに遺伝子が受け継がれたものの、いまは消えてしまった名メーカー、ミノルタ。

ロッコールをはじめとするミノルタの中古レンズは、かずかずの名玉揃い。
一眼レフ用レンズには廉価なものも多いので、初めてのマウンドアダプター体験にも最適。
AFレンズはいまなお実用としてもおすすめ。
レンジファインダー用レンズは味わい深い描写の趣味性が高いレンズがよりどりみどりです。

それぞれに異なった特徴をもつミノルタのレンズ。
ぜひあなたにぴったりの一本を見つけて、中古レンズを味わい尽くしてみませんか?

更新履歴

2022年5月13日

スーパーロッコール45mm F2.8についての記述を修正、画像を追加。

著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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