MINOLTA Aマウント→SONY Eマウントアダプター 種類と特徴を徹底解説してみた
MINOLTAとSONYのAマウントレンズを、マウントアダプターでEマウントミラーレス一眼カメラに取り付けるにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事では、一眼レフカメラ用のAマウント(いわゆるαマウント)用レンズを、SONY α7やα9、α1といったSONY Eマウント機に、マウントアダプターを使って取り付けるための方法について徹底解説します。
SONY製純正マウントアダプターの解説。
ボディ内モーターレンズとレンズ内モーター(SSM)レンズ。
いまひとつ情報がまとまっていない感のあるSONY LA-EA5の対応機種。
などなど詳細に紹介します。
マウントアダプター選びの参考になれば幸いです。
目次
2023年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
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写真・動画どちらもハイクオリティ、迷ったらこの一台!
価格と性能のバランスが取れた名機です!
どこでも持ち歩ける相棒です。
はじめに:おすすめのAマウント→Eマウントアダプター
はじめに、Aマウントレンズ(主にMINOLTA AFと書かれたレンズ)をSONY Eマウントのミラーレス一眼カメラに取り付ける場合のおすすめマウントアダプターをざっくりと紹介します。
LA-EA5:新しいボディを持っている方におすすめ
AF対応機種(2022年2月現在) | α7R IV α6600 α9 II α1 α7 IV それ以外はMFのみ |
新品時価格 | 26,700円(税込み、ソニーストア、2022年2月現在) |
まず、主に2019年後半以降に作られたボディをお持ちの方におすすめなのが、SONY純正のマウントアダプター、LA-EA5(2020年発売)です。
LA-EA5の特徴が、それ以前の純正マウントアダプターに比べて小型で取り回しがよく、しかも瞳AFなどの機能がそのまま使えるということ。
新品での価格もそれまでの純正マウントアダプターより安く、上の表にあるミラーレス一眼カメラボディをお持ちの方には断然おすすめです。
ただし難点があり、オートフォーカス可能な対応機種が比較的新しい機種に限られています。
その他のSONY Eマウントボディをお持ちの方は、下のLA-EA4がおすすめです。
LA-EA4:α7初代・II・III系等を持っている方におすすめ
AF対応機種 | すべてのEマウント機 |
新品時価格 | 37,818円(税込み、ソニーストア、2022年2月現在) |
SONY α7初代、α7II、α7III系など、LA-EA5が対応していないボディをお持ちの方におすすめなのが、こちらもSONYの純正マウントアダプター、LA-EA4です。
LA-EA4の最大の利点が、SONY Eマウントのすべてのミラーレス一眼カメラに対応しているということ。
オートフォーカスで撮影できます。
トランスルーセントミラーという技術を用いていることもありサイズは多少大柄ですが、純正品でAマウントレンズをAF含め活かすことができるメリットはなにものにも代えがたいものです。
こちらは2013年発売ということで、中古での入手性がよいのもポイントです。
安価に使いたい:社外品マウントアダプター
AF対応機種 | 非対応(マニュアルフォーカス) |
新品時価格 | 定価¥2,970-(K&F Concept製品の例、2022年2月現在) |
MINOLTA・SONY Aマウントレンズを安価に、手軽に楽しみたい場合おすすめなのが社外品のマウントアダプター。
社外品のマウントアダプターは基本的にはマニュアルフォーカスとなります。
最大のメリットが、価格がとても安いということ。
たとえばマウントアダプターの定番、K&F Concept ブランドの製品の場合、定価は2,970円(2022年2月現在)と、だいたい1/10の価格で購入可能です。
絞りの操作はマウントアダプター側に設けられたリングで行う形になりますが、これもマニュアルフォーカスのいわゆるオールドレンズと似通った操作性なので、案外使いやすいと感じるはず。
他のオールドレンズをミラーレス一眼カメラで使っている方にとっては、価格差が大きいこともありマニュアルフォーカスも障壁にならないかと思います。
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AマウントレンズをEマウントボディに取り付けるマウントアダプター
MINOLTA(ミノルタ)・SONY(ソニー)のAマウント(αマウント)用レンズを、SONY Eマウントのミラーレス一眼カメラに取り付けるにはどうしたらいいのでしょうか。
Aマウントとは
Aマウントとは、日本のMINOLTA(ミノルタ)が開発した一眼レフカメラ用レンズマウントのことです。
登場は1985年。
はじめての「実用的」オートフォーカス一眼レフカメラ、MINOLTA α-7000で採用されました。
↑MINOLTA α-7000
はじめはフィルムカメラ用のマウントでしたが、2006年のコニカミノルタ(2003年にミノルタはコニカと合併)のカメラ製品撤退にともない、SONYへと受け継がれて、2022年まで新品が販売されていました。
↑SONY製Aマウントボディの例:SONY α99
ミノルタ製純正のAマウントレンズは、レンズに「MINOLTA AF」と書いてあることで判別できます。
↑レンズに「AF」と書いてある
(例外としてAマウントでも一部、マニュアルフォーカス専用のものがあります)
Eマウントとは
Eマウントとは、日本のSONY(ソニー)のミラーレス一眼カメラ用レンズマウントです。
登場は2010年。
最初はAPS-Cサイズのセンサーをもつカメラしか存在しませんでしたが、2013年のSONY α7初代登場以降、フルサイズ機のラインナップがどんどん充実。
2022年現在、SONYはフルサイズのミラーレス一眼カメラで大きなシェアを占めていることはご存知の通りです。
Aマウントと同じくSONYの製品であることもあり、2010年の6月 *1、Eマウントボディの販売開始とほぼ同時にマウントアダプターを投入。
2013年、SONY α7初代が発売すると、それまでのAPS-C用に続いて、フルサイズセンサー対応のマウントアダプターも発売されました。
ということで、α7シリーズをはじめとするSONYのミラーレス一眼カメラでは、ミノルタ・ソニーのAマウントレンズを純正マウントアダプターで使用することができるのです。
マウントアダプターの動作に関連するAマウントレンズの知識
さて、SONYが純正で提供しているAマウント→Eマウントのマウントアダプターを使ううえで、知っておきたい知識があります。
それが、レンズの「ボディ内モーター」と「レンズ内モーター」です。
また、Aマウントの設計に由来する「絞りの操作」についてもここで解説します。
AF動作による分類(ボディ内モーターとレンズ内モーター)
MINOLTA AF 85mm F1.4のようなミノルタAマウントレンズは、オートフォーカスの動作方法によって大きく2つに分けることができます。
- レンズ内にモーターがない・カメラ内のモーターでAF動作:下記以外のレンズ
- レンズ内にAFモーターを内蔵:下記以外のレンズ、レンズ名にSSMもしくはSAMとついている
ようするに、レンズの名前に「SSM」「SAM」とついているものはレンズにモーターを内蔵しています。
下の画像はその例です。
↑MINOLTA AF 70-200mm F2.8 APO G (D) SSM:銘板にSSMと記載されている
ただし、SSM(超音波モーター)を搭載したレンズはミノルタAマウントレンズと、ミノルタからAマウントを継承したSONYのAマウントレンズのなかでもごく一部です。
SAMレンズ
↑SAMレンズの例:SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM
SAMレンズもレンズにモーターを内蔵したレンズで、こちらはどの製品もSONYブランドになってからのもの。
フルサイズ用もありますが、多くはAPS-C専用のレンズです。
多くのAマウントレンズはモーター非内蔵
それ以外の多くのミノルタ・ソニーAマウントレンズは、カメラのボディに内蔵されたモーターでオートフォーカスを駆動しています。
下の画像もその例です。
↑SONY Planar T 85mm F1.4 ZA:ツァイスの高級レンズだが、マウント面にAF連動カプラがあり、ボディ内モーターでのAF動作であることがわかる。
ボディ内モーターとレンズ内モーターがマウントアダプターとどう関連するのか
さて、それではマウントアダプターでミラーレス一眼カメラにAマウントレンズを取り付けるとき、ボディ内モーターとレンズ内モーター(SSM・SAM)の違いがどう影響するのでしょうか?
多くのミノルタ・ソニーAマウントレンズは、レンズの外(フィルムカメラではカメラのボディ)にオートフォーカス用のモーターがなくてはなりません。
↑ミノルタα-9のマウント部。画像下端にAF連動用の軸があり、AF時はここがレンズのカプラと噛み合うことで駆動する。
ということは、マウントアダプターでオートフォーカスを可能にするには、マウントアダプターの中にモーターを内蔵しなければならないのです。
具体的には、以下のSONY純正マウントアダプターがモーターを内蔵しています。
- LA-EA2:APS-Cサイズでの撮影のみ可能。フルサイズ機ではクロップされる。トランスルーセントミラー。
- LA-EA4:フルサイズ撮影対応。トランスルーセントミラー。
- LA-EA5:フルサイズ撮影対応。ミラーはなく、カメラ本体の像面位相差AFで撮影。
※トランスルーセントミラーについては後述します。
いっぽう、以下の2種類はSSMレンズ・SAMレンズ以外ではマニュアルフォーカスとなります。
- LA-EA1:APS-Cサイズでの撮影のみ可能。フルサイズ機ではクロップされる。
- LA-EA3:フルサイズ撮影対応。
※型番を並べましたが、それぞれどんな特徴があるのかについては、のちほど詳しく解説しますね。
絞りの操作について
ミノルタやソニーのAマウントレンズには、カメラボディ本体との連動に特徴があります。
それが、絞りの連動が機械的に行われているということです。
ミノルタAマウントは、カメラ本体との情報の伝達が電子化されていて、登場した1985年時点ではとても先進的なレンズマウントでした。
しかし、絞りの開口量は、カメラ本体からレンズ側の絞り連動レバーを機械的に制御することで調節されています。
(その後登場したCanonのEFマウントでは、絞りの制御も電子化されるという、より先進的な設計が採用されました)
しかしながら、ミノルタ・ソニーAマウントレンズは、絞り値の設定自体はカメラボディ側で行うため、レンズには絞りリングがありません。
そこで、マウントアダプターでAマウントレンズを使用する場合、絞りを操作する機能が必要になるのでした。
SONY純正マウントアダプター:カメラボディで絞り値を設定
SONY純正のマウントアダプターでEマウントボディに取り付ける場合、純正同士の組み合わせなので動作に問題はありません。
マウントアダプターに、Aマウントの一眼レフボディ同様の電子接点が設けられており、Eマウントレンズ同様カメラボディ側で操作可能です。
↑レンズ側に絞り込みレバー。電子接点もある(例はSONY LA-EA3)
社外品マウントアダプター:マウントアダプターに絞りリングを組み込み
いっぽう、マニュアルフォーカス用の社外品マウントアダプターでは、機械的に、手動で絞り値を設定します。
Aマウントレンズのマウント側には絞り連動レバーがあります。
このレバーはレンズを外した状態だと最小絞りまで絞り込まれた状態になっており、レバーを動かすと少しずつ絞りが開いていきます。
このレバーが止まる位置を少しずつ手動で調整することで、絞りがどれくらい開かれるかを設定することができるのです。
↑この絞り連動レバーが止まる位置を、マウントアダプターに組み込まれた絞りリングで機械的に制限する
Aマウント→Eマウント用純正マウントアダプター解説
それではここからは、具体的な製品の解説です。
SONYが純正で提供している、AマウントレンズをEマウントのミラーレス一眼カメラで使用するためのマウントアダプターについて、主にフルサイズ用を中心に紹介します。
SONY LA-EA4
AF対応機種 | すべてのEマウント機 |
絞り操作 | カメラボディ側で操作 |
特徴 | トランスルーセントミラー使用、すべてのEマウント機に使用可能 |
発売年 | 2013年 |
新品時価格 | 37,818円(税込み、ソニーストア、2022年2月現在) |
SONY LA-EA4は、SONY α7からはじまるフルサイズのEマウントミラーレス一眼カメラに対応する、オートフォーカス可能なマウントアダプターです。
このLA-EA4(とAPS-Cのみ対応のLA-EA2)の特徴が、トランスルーセントミラーという技術を用いていることです。
トランスルーセントミラーとは、レンズから入った光をAFセンサーへ導くための透過ミラーのこと。
主に、2010年代に発売されたSONYのAマウント・レンズ交換式デジタルカメラで採用されました。
ミノルタやソニーのそれまでのAマウント機をはじめ、それまでのAF一眼レフカメラには、撮影時にミラーが跳ね上がったとき、AFセンサーに光が届かないという問題がありました。
そこで、SONYはこの技術を用いることで、常時測距を可能としたのです。
トランスルーセントミラーのフルサイズ機の代表機種としては、フルサイズ機のα99とα99II、そしてα99がもととなったハッセルブラッドのAマウント機、Hasselblad HVが挙げられます。
さて、前置きが長くなりましたが、マウントアダプター SONY LA-EA4では、マウントアダプターにトランスルーセントミラーを内蔵することにより、同様にAF動作を実現しています。
ただし、トランスルーセントミラーとAFセンサーを内蔵していることもあり、マウントアダプターとしては大柄なものとなってしまっています。
また、SONYのトランスルーセントミラーは、撮影される画像が透過ミラーを通ったものになってしまうこともあり、(実際にどうだったかは別としても)すべてのユーザーから受け入れられたとはいい難いのも事実です。
このように少々癖のある製品ではあるものの、後述するLA-EA5の対応機種が限られていることもあり、SONY 初代α7系・α7II系・α7III系のミラーレス一眼カメラを持っている方にとって貴重な製品であることは間違いないでしょう。
中古カメラを扱う当店の視点としては、後述のLA-EA5発売に伴い、中古での入手が少し容易になっているかもしれない? のも利点です。
SONY LA-EA5
AF対応機種(2022年2月現在) | α7R IV α6600 α9 II α1 α7 IV それ以外はMFのみ |
絞り操作 | カメラボディ側で操作 |
特徴 | カメラボディのセンサーでAF。AF動作可能機種が限定されている。 |
発売年 | 2020年 |
新品時価格 | 26,700円(税込み、ソニーストア、2022年2月現在) |
2020年。
なんの前触れもなく、ミノルタ・ソニーAマウントユーザーが夢見た製品が発売されました。
それがSONYのマウントアダプター、LA-EA5です。
LA-EA5はマウントアダプター内にモーターを内蔵。
SSMレンズ以外のレンズでもオートフォーカスが可能。
そしてLA-EA4とは異なり、トランスルーセントミラーではなくカメラボディ本体のイメージセンサーでオートフォーカスが行えるのです。
2020年という、すでにSONYのAマウント新製品が途絶えて久しい時期に登場したこともあり、Aマウントのレンズ資産を持つユーザーには両手を挙げて歓迎されました。
ただし、このマウントアダプターには難点もあります。
それが対応機種が少ないことです。
対応機種は上記の表のとおり。
つまり、このマウントアダプターの発売時の最新機種以降にしか対応していないのです。
もちろん、過去のEマウント機はこのようなアクセサリーを想定していなかったこともあり難しさもあったのでしょう。
むしろ、このような製品を送り出してくれたこと自体が偉大ともいえます。
2022年2月10日。
ソニーの公式通販サイトで、Aマウント関連商品が終売となりました。
インターネット上で多く言われていることをなぞる発言ですが、LA-EA5はソニーによるAマウントに対してのはなむけだったのかもしれません。
SONY LA-EA3
AF対応機種(SSMレンズ・SAMレンズのみ) | すべてのEマウント機 |
絞り操作 | カメラボディ側で操作 |
特徴 | レンズ駆動用モーターなし。絞り操作は可能 |
発売年 | 2013年 |
新品時価格 | 23,100円(税込み、生産終了) |
LA-EA3は、2013年登場。
SONY α7初代の登場と同時に、LA-EA4とともに投入されました。
LA-EA4との違いは、レンズ駆動用のモーターを内蔵していないということ。
そのため、SSMレンズと、(APS-Cフォーマット用に多い)SAMレンズという2種のレンズ内モーターレンズでしかオートフォーカスが作動しません。
ですがこちらも、絞りの操作はカメラボディ側で可能です。
APS-C用のマウントアダプター
AマウントレンズをSONY Eマウントのミラーレス一眼カメラに取り付けるマウントアダプターはAPS-C専用のもの(こちらのほうが古い)もあります。
簡単に種類を見ていきます。
SONY LA-EA2
AF対応機種 | すべてのEマウント機 ただしフルサイズ機はAPS-Cサイズクロップ |
絞り操作 | カメラボディ側で操作 |
特徴 | トランスルーセントミラー使用、APS-Cサイズ専用 |
発売年 | 2011年 |
新品時価格 | 41,800円(税込み、生産終了) |
LA-EA2は、トランスルーセントミラー採用、APS-Cサイズ専用の純正マウントアダプターです。
トランスルーセントミラー使用ということで、多くのミノルタ・ソニーAマウントレンズがオートフォーカスで使用可能。
LA-EA4のAPS-C版と考えれば間違いないです(発売順序からすると逆ですが)。
ただし、まだ初代α7が登場する以前の製品ということもあり、撮影はAPS-Cサイズ専用。
フルサイズ機でも動作しますが、APS-Cサイズにクロップされます。
SONY LA-EA1
AF対応機種(SSMレンズ・SAMレンズのみ) | すべてのEマウント機 ただしフルサイズ機はAPS-Cサイズクロップ |
絞り操作 | カメラボディ側で操作 |
特徴 | レンズ駆動用モーターなし。絞り操作は可能 |
発売年 | 2010年 |
新品時価格 | 22,000円(税込み、生産終了) |
LA-EA1は、AマウントレンズをEマウントボディに取り付けるマウントアダプターとしては最初の製品。
2010年発売です。
レンズにモーターを内蔵したSSMレンズとSAMレンズのみ、オートフォーカスで使用可能です。
新しい機種にも対応自体はしていますが、フルサイズ機ではLA-EA2同様、APS-Cサイズにクロップされます。
※最初期のα NEXシリーズボディでの使用時は、ボディのファームアップが必要です。
社外品のマウントアダプター
最後に、社外品のマウントアダプターについて解説します。
社外品のマウントアダプターはマニュアルフォーカスになると考えて差し支えありません。
社外品のマウントアダプターのポイント
AF対応機種 | 非対応(マニュアルフォーカス) |
絞り操作 | マウントアダプターで操作 |
特徴 | 安い。マニュアルフォーカス |
発売年 | – |
新品時価格 | 定価¥2,970-(K&F Concept製品の例) |
社外品のマウントアダプターももちろん存在します。
たとえばこちらの記事では、K&F Concept製品のマウントアダプターを使用して、AマウントレンズをEマウントのボディ(初代α7)で使用しました。
[オールドレンズ撮り比べ12] MINOLTA α9と AF 85mm F1.4の組み合わせがあれば、もう他のフィルムカメラはいらない(作例あり)
メリットはなんといっても価格が安いこと。
新品時の価格で比較すると、およそ1/10の価格で購入可能です。
オートフォーカス対応品が純正で存在していることもあり、基本的にはマニュアルフォーカス用となります。
(もしかすると社外品のAマウント→Eマウント AFアダプターも存在するかもしれませんが……)
社外品のマウントアダプターで注意が必要なのは絞りの操作です。
ミノルタ・ソニーAマウントレンズには絞りリングがありません。
そのため、マウントアダプター外周に設けられたリングで絞りを操作する形となります。
それでも価格が安いこともあり、マニュアルフォーカスで使用する分には有用な製品であるということができるでしょう。
SSMレンズ以外ではAFの使えないLA-EA3にも、ボディ側で絞りを制御できるという利点がありますが、レンズ基部の絞りリングという伝統的な操作系は必ずしも使いにくいとはいえないので、社外品も十分な競争力を持っているといえます。
Eマウント以外のミラーレス一眼カメラの場合も社外品アダプター
この記事で主に解説したSONY Eマウントのミラーレス一眼カメラでは、レンズとボディが同じメーカーの組み合わせのため純正マウントアダプターが存在しました。
ですがもちろん、Nikon ZやCanon EOS R、FUJIFILM X、マイクロフォーサーズをはじめとする他社製品の場合は、マウントアダプターは社外品となります。
ミノルタ・ソニーAマウント用レンズの場合、各社ともにマウントアダプターはマニュアルフォーカス用となるようです。
(こちらも、もしかすると中国製などにAF可能なものが存在する可能性もありますが……)
社外品マウントアダプターの使い方解説
絞りリングを用いてマニュアルフォーカスでマウントアダプターを使用する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください。
ミノルタAマウントレンズの関連記事
[オールドレンズ撮り比べ12] MINOLTA α9と AF 85mm F1.4の組み合わせがあれば、もう他のフィルムカメラはいらない(作例あり)
Aマウントレンズに新たな息吹を!
2022年になり販売が終了してしまったAマウントレンズ。
ですが、ミノルタαはフィルムカメラの時代に非常によく売れたこともあり、Aマウントレンズは中古で豊富かつ安価に購入可能です。
2020年にLA-EA5が登場し、Aマウントレンズの活路は大きく広がりました。
「オールドレンズ」と呼ぶには新しい印象のAマウントレンズですが、フィルムカメラが爛熟した時期の製品ということもあり描写は抜群。
とくに初期のものは金属鏡筒でつくりも良好です。
ぜひあなたのミラーレス一眼カメラでAマウントレンズを楽しんでみませんか?
当店サンライズカメラの中古レンズ在庫もぜひご覧ください。
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