【20代女子におすすめ】SNS映えするエモい写真が撮れるフィルムカメラの魅力!作例ありまくり
こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。
様々なフィルムカメラやオールドレンズで撮影をしている、猫好きプロカメラマンです。
フィルムカメラ歴は20年以上あり、トイカメラ教室やフィルムカメラのワークショップも開講してきました。
今回はフィルムカメラの魅力について、たっぷりどっぷり書かせて頂きます(マニアックになり過ぎないように気をつけます)。
その魅力をお伝えするためにもフィルムカメラで撮った写真もたくさん掲載します!
「えー、読むの面倒くさーい!読んでー!」って方もいるかと思いますが、
写真だけでもサラーーっと見てくれるだけでも嬉しいです。
フィルムカメラで撮影して現像すると、昔はプリントするまでが当たり前でしたが、いまは普通にデータ化してくれます。
なので、スマホからそのままSNSにアップすることも可能です。
てことで、z世代のレトロブームに乗っかって、それを最も体感できるフィルムカメラをおすすめします!
フィルムカメラの魅力と面白さ
「フィルムカメラって、なんでこんなに人気なの?」って思ったことありませんか?
フィルムカメラの魅力って、ただ「味のある写真が撮れる」だけじゃないんです。
もちろん、この独特の柔らかい雰囲気とか、温かみのある写真は魅力の一つですし、デジタルカメラで撮った写真をフィルムっぽくすることは可能ですけど、フィルムカメラの楽しさはそれだけじゃないんです!
シャッターを切る瞬間のドキドキ感、現像の待ち時間、現像された写真を見た時の感動は、デジタルでは絶対味わうことが出来ません。
カメラのデザインもレトロで可愛かったりして、コレクションしたくなるのも魅力の一つです。
フィルムカメラは、忘れかけていた大切なものを思い出させてくれる存在です。
この記事を読んだ方は、フィルムカメラの世界にハマるはず!一緒にフィルムカメラの世界を探検してみましょう!
フィルムカメラならではの描写や質感
一番の魅力がどれかと言われると悩みますが、やっぱり一番好きなのはフィルムならではの描写です。
ざらりとした質感、レトロな雰囲気、柔らかい描写、鮮やかな色彩が、被写体をより魅力的に見せてくれます。
フィルムカメラでしか撮れない、あの『エモい』一枚を求めて、みんな虜になるんです。
フィルム特有のザラっとした質感
フィルムっぽさといえばこのザラっとした質感。何気ない日常をレトロに変えてくれます。
撮ったのは昭和じゃないですよ。令和ですよ!ヤバいエモ過ぎーでしょ。
このザラ付き、フィルムの「粒状性」とも言われてますが、デジタルで言うと「ノイズ」ですね。
言っちゃえばただの画質の荒さだけど、フィルムだとそれが「味」になる。
そう「味」なんですね。
フィルムの魅力を語ると「味」という言葉を使いがちになりますが、ピンポイントで魅力を表現するにはうってつけの言葉だと思います。
フィルムの描く淡い光とポートレート
デジタル一眼に限らず、最新のiPhoneなんかもピントカリカリで撮れるようになりましたね。
毛穴までビシーっと写ります。
でもね、そこまで鮮明に写らなくてもいいとは思いませんか?
そう思ったことがあるなら、一度フィルムカメラで撮ってみましょう。
これは美容室のモデル撮影の時の一枚。店内の電気は消して、窓からの光だけで撮影しています。
ザラザラだしピントは緩めだけど、光と影の立体感。この風合い。
心がぐっと引き込まれませんか?
ポートレート撮影というと大袈裟だけど、友人と遊ぶ時にスマホだけじゃなく、気軽にフィルムカメラを使ってみるのもおすすめなんです。
使うカメラやフィルム。明るさによってもガラッと印象も変わります。
だけどまずは技術的な部分は後回し。
フィルムカメラで大切なのはフィーリング!
フィルムが織りなす逆光下での装飾
そして最強の魅力が逆光での撮影!
いまのレンズって逆光耐性があるように設計されているんですが、フィルムカメラ時代はとにかく弱かったです。
でも、今はむしろそれがいい!
ミラーレス一眼にフィルムカメラのレンズを装着して撮影するのもいいのですが、やっぱりフィルムカメラ+逆光の撮影は面白いです(太陽を直接レンズで覗かないようには気をつけましょう)。
夕暮れくらいの少し日が傾いた時間帯がおすすめですね。
光の明るい部分のぼやっとした感じ分かります?
これ、めっちゃくちゃ良くない!?
急にタメ口になったけど、右上らへんのふわっとした感じ。
もちろん、全体的にレトロな街並みとタクシーの雰囲気があってこそではあるけど、「なんか、よく分からんけどたまらんっ!」ってなりません?
カメラ用語ではハレーションって言うんですが、僕はフィルムカメラのハレーションやゴーストがめっちゃ好きなんですよね。
ゴーストは上の写真のような、虹色の光の輪ですね。
フィルムのゴールデンタイム
「もう日が暮れてきたし、カメラをカバンに直しちゃお!」って方が多いのですが、いえいえいえ。
ここからがフィルムカメラのゴールデンタイムです!
とにかく、撮ってみてください。結果は後からついてきます。
フィルムカメラってほんとに太陽が沈むまでは最強のアイテム。
でも、沈んだ後はとたんに扱いが難しくなります。
ここらへんはある程度知識があればクリアーできるんですが、また別のコラムにて「フィルムカメラでの夜撮影」について書いてみたいと思います。
まずは、ゴールデンタイム中に撮ることを心がけて下さい。
ところで、フィルムカメラで撮った逆光の光って実際に眩しく感じません?
フィルムならでは!物語を感じさせる映画のような一枚
フィルムカメラで撮る写真はとにかくドラマチック。
この写真も昭和ではないですよ。平成最後の年に撮影。もう、ほぼ令和です。
リアルレトロな場所ってまだ残っていて。そこにフィルムカメラを連れ出すと本当にタイムスリップしたような一枚になります。
実際にこの目で見て撮った風景だけど、フィルムカメラを通すと違った絵が出てきます。
撮れば分かる、というか撮らなきゃ分かりません。
普段デジタルで撮っている方が、はじめてフィルムカメラを使うと、自分の写真に魔法がかかったような感覚になるかもしれません。
「見る」と「撮る」では別物なんですよね。
出来上がりのことだけを言ってるのではなく、その魔法はフィルムカメラを手にした瞬間からはじまります。
次のおすすめポイントです!
撮影が楽しくなる
先ほど書いてきたのは、描写が魅力的ということ。
でもフィルムカメラをおすすめする理由はそれだけではありません。撮影自体がこれまでよりも格段に楽しくなります。
週末や旅行の楽しみが倍増!まさに魔法の箱です。
撮影が楽しくなる理由はいくつかあります。
一枚を大切に撮るようになる
「それってどういうこと?」って思う人もいるかもしれないですが、フィルムカメラって、デジタルカメラみたいに何百枚も気軽に撮れるわけじゃないんです。
フィルムカメラには35mmのフィルムカメラと、中判カメラがあります。
厳密にはもっとあるけど、基本的にはどちらかのフィルムカメラを使います。
35mmのフィルムカメラだと、36枚撮りや24枚撮りなど、フィルム1本に対して撮れる枚数が限られています。
中判カメラになるとたったの12枚になります。
スマホでパシャパシャ撮る感覚とは全然違い、シャッター切る前にじっくり構図を考えたり、被写体と向き合ったりする時間が生まれます。
だから、一枚一枚が特別なものになるし、失敗したとしても思い入れのある一枚になります。
僕は同じ場所でデジタルとフィルムを併用して撮影することもありますが、何百枚と撮ったデジタル写真より、36枚しか撮っていないフィルムカメラの方が「ええやん!」って思える写真が多かったりします。
だけど、直感でも撮る
大切に撮るとは言っても、「なんかいい!」という直感で撮ることだってあります。それがまたいい写真だったり、心がぐっと掴まれるんです。
フィルムカメラを持っていると、感性の扉がオープンします。
写真撮影って、大切なのは技術や知識だけはないんですよね。目には見えないその時の想いや心が最も大切なのかもしれません。
デジタルにはそれがないというわけではなく、フィルムだとそれがより深く出るんですよね。
ピント合わせ
フィルムカメラの多くは、マニュアルフォーカス。
つまり自分でレンズに付いたリングをぐるぐる回してピントを合わせる必要があります。
はじめは戸惑うかもしれないけど、そこに面白さがあります。
じっくりと被写体と向き合い、リングを回してピントがあった瞬間のなんともいえない感動。
想像するだけでワクワクしませんか?
カメラの性能ではなく、自分で撮った大切な一枚と感じることができます。
たとえピントが合っていなくても、フィルムカメラだとそれが許せてしまう。
それどころか、むしろお気に入りの一枚になることもあります。
フィルムカメラのボディの質感
このレトロなボディは飾るだけでも絵になります。アンティークな家具のようでもあります。
コレクターの数が多いのも頷けます。
描写に惹かれて撮るために買っているのか、外観に惹かれて買っているのか、分からなくなります。
先日10歳の娘が「これ欲しー!」と言って、ニコンのミニチュアフィルムカメラのガチャガチャをやっていました。
「NIKON Z fe」という機種が出て、「めっちゃかわいいー!」と喜んでいました。
我が家の娘がフィルムカメラに馴染みがあるのもありますが、子供にとっても魅力を感じるボディなんですね。
ちなみに、娘が3歳くらいの頃にフィルムカメラを持たせてよく散歩していたのですが、ファンダーを覗いたり、シャッターを押したり、フィルムを巻き送るのが楽しいらしくて、夢中で撮っていました。
現像した写真をみて、「あの時撮った写真やでー」とちょっとその瞬間を懐かしむ時間も楽しいんです。
これは娘の撮った一枚ですが、なかなか素敵な写真を撮るんですよね。
まさにフィーリングですよね。なんの知識も技術もないですから。
自分で撮ったのかなーと思えるような写真がちらほら出てきます。
我が子の撮った写真を見るのはまた違った楽しみがあります。
フィルムカメラは五感が刺激される
そのフォルムや質感だけでなく、カメラを持った時の手触りも良くて。さらに軽快なシャッター音がたまりません。
少しマニアックな話にはなりますが、個人的にはオリンパスOM-1のシャッター音が最高で、シャッター音を聞きたいが為に写真を撮りたくなります。
まさに、フィルムカメラは五感が刺激されるんですよね。
上の写真は二眼レフの「ローライフレックス」ですが、これまた描写も外観も良ければ、ファインダーが上から覗いて撮るスタイルで、撮る行為も楽しいです。
やっぱり、フィルムカメラの魅力を語りだすとどんどんマニアックになっていく(笑)。
でもそれくらい楽しくて、奥深いってことです。
まだまだ楽しめるフィルムカメラ
これだけでは終わりませんよ。まだ魅力はあります。
もうお腹いっぱい?
でもね、ここからもある意味本番。もうちょっとお付き合いください。
「フィルムカメラが永遠に飽きない理由」でもあります。
フィルムによって描写がガラッと変わる
フィルムカメラってほんとに奥が深くて、フィルムの種類を変えるだけでも、描写はガラッと変わります。
フィルム全盛期はそれこそ種類が豊富で、今よりも安く購入できたのでその点は残念ですが、まだまだフィルムはたくさんあります。
コダックや富士フィルムやロモグラフィー、NANA CAMERAを発売されたFILM NEVER DIEさんからもフィルムはそれぞれ数種類販売されています。
たとえばコダックのポートラというフィルムは、白から黒までのグラデーションが自然で滑らか。白色の表現に優れています。
明暗差が激しい場所で撮影しても白飛びせず、粘ってくれます。
肌の色もきれいに見せてくるからポートレートにもぴったりです。
僕はあまり好んでは使ってきませんでしたが、女優さんの撮影の時には使用しました。
その写真は権利の関係で掲載はできませんが、ここぞという時に使っています。
同じコダックでもゴールド200は赤や黄色味が強く出るから、レトロな描写になります。
ザラっとした質感もフィルムらしいですね。
同じくコダックのエクター100は、ザラ付きが少なく、シャープでクリアーな印象に写ります。
場所や被写体、好みによって使い分けると面白いです。
ちなみに僕はコダックはあまり使わず、最近はロモグラフィーか富士フィルムが多めです。
またフィルム別の発色の違いについても別記事で書いてみたいと思います。
カメラによっても描写がガラッと変わる
好みのフィルムが見つかれば、さらにフィルムカメラの世界に没頭することは間違いなしです!
また、使うフィルムカメラやレンズによっても描写は大きく変わります。デジタルカメラでもメーカーによって違いはありますが、それとは別物です。ガラリと変わります。
ライカはシャープでクリアだし、安価で初心者におすすめのペンタックスは淡い写りでゴーストが出るので、エモい写真が撮れまくります。
そのフィルムカメラ自体の種類がめちゃくちゃ豊富なので、永遠に遊び尽くせます。
そして理想のフィルムカメラに出会った時は、「この子のために仕事頑張る!」なんて感じでフィルムカメラ中心の生活になること間違いなしです。
僕にとってそれは「LOMO LC-A」でした。肌見放さずどこに行くのも連れ出して、撮影して。
当時、テンションが下がりがちの通勤時間も楽しくなりました。
知識も全くなかったけど、とにかく楽しくて。
失敗写真のオンパレードだったけど、奇跡の一枚もあって。
その奇跡の一枚は、20年以上前に撮った写真なのに、今でもお気に入りです。
現像された写真を見た時の感動は今でも覚えています。
自分の世界観が形になった気がして。この感覚はデジタルでは味わえないと思います。
ほんとに、自分で撮った写真なのに感動して泣いちゃいますから。
中判カメラの魅力
中判カメラは簡単に言うと大きいカメラ。
圧倒的な美しい描写と立体感に心を奪われます。
めちゃくちゃ高画質でピントが合った部分は驚くほどシャープなのに、ボケ味は柔らかく、とろけるように美しい。
まさに、写真の世界が広がります。
フィルムカメラってザラっとして、写りは不完全というイメージがあるのかもしれませんが、高画質に撮れる中判カメラも魅力的なんです。
美しさのあまりうっとりする。そんな写真の撮影も可能なんです。
35mmのカメラからはじめて、いつかは中判カメラも試してもらいたいです。その描写にビビりますから。
カメラボディのデカさと重さにもビビります 笑。
ストラップを首にかけて撮るものではないですね。首ががもげそうになります。
PENTAX67は化け物級の大きさから、バケペンと呼ばれています。
フィルムと光漏れ
僕がめちゃくちゃく好きなのが、光漏れの写真。
フィルムってレンズから入った光を通して像が浮かび上がります。
でもあまりに強い光が当たると、真っ白になるんですね。
たとえばフィルムの入っている裏蓋が少し開いちゃった。
でも、そんな強い光は当たっていない状態。そんな際にできるのが、この虹色の光です。
これがまたフィルムならではの現象で、面白い!
当たる光の強さによって変わりますが、フィルムカメラで撮った一枚目とかにもよくある現象です。
これは奇跡的に光がど真ん中。太陽の塔の背中にある過去を表す顔もど真ん中に撮っていました。
なかなかミラクルな一枚。
これが面白くって、僕はわざと光漏れのフィルムを作ったりしています。
暗い場所でフィルムを引っ張り出して、少しだけ光を当てながら、フィルムに戻していきます。
失敗もありますが、絶妙な光漏れフィルムを作ることも可能です。
わざと一瞬だけ裏蓋を開けたりすることもあります。
ある意味、全てが奇跡の一枚になりますね。
フィルムカメラの多重露光
フィルムをやっていくといつかやりたくなる多重露光。
フィルムの同じ面に撮り重ねる撮影方法です。
僕も好きでよくやってきました。
これは花と電車を重ねています。花は花壇を真上から撮っているだけ。
シンプルに、無難に成功しやすい多重露光のコツです。
もう一点、少し難易度はあがりますが。覚えておきたいのが、一枚目に撮った影になった暗い部分に、二枚目の写真が強調されるということ。
上記を利用して、空に手をかざした写真と撮り重ねた一枚。
一枚目に撮る時に、レンズの半分を隠して撮ると、このように幻想的で不思議な一枚を撮ることもできます。
多重露光は上手い方になると、重なり方もわかっているので、思い通りの一枚を撮ることができます。
日常的な写真ではなく、アート性の高い写真が撮りたい方にはおすすめですね。
たまにビビるくらい神がかった写真が撮れることもあります。
最後に
フィルムカメラが好きになると、確実に沼あります。どんどん沈んで抜け出せない。溺れているけど、顔は笑っています。
人生が楽しく、明るく。きっと前向きになります。
写真って、「景色の中の素敵な一部分」を切り取る作業でもあるので、なんとなく素敵を探す思考にもなります。
景色の、人の、良い部分を自然と探す思考になります。
推しカメラを見つけよう!
お気に入りのカメラは使えば使うほど、欠かせない相棒になります。
故障したから、さー買い替えようとは思えないんですね。愛着が湧きすぎて。
僕はLOMO LC-Aの故障は分解して自分で修理出来るようになりました。
そこまでやる必要はありませんが、愛しい存在になることは間違いありません。
魅力満載のフィルムカメラの世界に飛び込もう!
フィルムカメラの基礎だとか使い方など、覚えることはたくさんありますが、とりあえず飛び込んで、そこから学んでいきましょう!
敷居が高いって思う人も多いのですが、僕はなんの知識もないまま飛び込み、写真作家の集まりで酔っ払ったおじさんに「そんなことも知らないのか!」と怒られたりもしました 笑。
でもね、そんなおじさんは放っておきましょう。うんちくなんてどうでもいいんです。
もうフィーリングで撮ればいいんです。知識って時には邪魔をしますから。
「フィルムカメラはとりあえず自由に楽しめばいい!」
長々と書いてきましたが、少しでも興味が湧いたのなら魅力たっぷりのフィルムカメラの世界に飛び込んでみましょう!
フィルムカメラに興味がある方へ
サンライズカメラブログでは、これからフィルムカメラを初める方がステップアップして頂けるよう、初心者向けの記事をたくさん発信しています。
また、上級者の方も満足して頂けるテクニックもどんどん発信していきますので、サンライズカメラブログを通して一緒に成長していきましょう!
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