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オーストラリア生まれのフィルムカメラ「Nana Camera」の名前の由来は日本の漫画から!?

こんにちは、サンライズカメラです。

先日、私たちがX(旧ツイッター)で紹介したFILM NEVER DIEさんのNana Camera(ナナカメラ)が、予想を超える反響をいただきました。

「このカメラ、かわいい」「デザインが素敵」「写りがいい!」そんなコメントが次々と届いて、投稿がバズる、という初めての経験にちょっと慌てながらも、心から嬉しく思いました。

実は、私たちサンライズカメラでは、以前からFILM NEVER DIEさんのネガフィルム「UMI800」「SORA200」を取り扱っており、個人的にもそのフィルムが大好きで、長い間愛用してきました。「いいフィルムだな〜」と、ただただ感心しながら使っていたのですが、ひとつ、ずっと気になっていたことがありました。それは、オーストラリア生まれのフィルムなのに、なぜかフィルム名が日本語だということ。


「これ、どうしてだろう?」と、ずっと気になっていました。

そんな時、Xが予想外にバズったその日、FILM NEVER DIEさんからメールが届きました。内容は、「Nana Cameraの調子はどう?もしコラボできることがあったら教えてね」というものでした。
そのメールを見て、「あ、これはもしかしたら…」と思いながら返事を送ったんです。そして、まさかこのタイミングで「Nana Camera」の名前の由来や、日本語のフィルム名の背景を知ることになるとは、思ってもみませんでした。

その話を聞いた時、私たちの胸はなんとも温かい気持ちでいっぱいになりました。心がほっとする、まさにそんな瞬間でした。

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日本文化への憧れが生んだ「Nana Camera」

このカメラを作ったのは、マレーシア出身のご主人と、奥様のご夫婦です。お互いに幼い頃から日本の文化や漫画の影響をたくさん受けて育ち、日本への憧れをずっと抱いていたそうです。そして、結婚してからも、その想いはさらに深くなり、新婚旅行の行き先に日本を選ぶほどの大ファンに。
特に心を動かされたのが、日本人のものづくりに対する姿勢。手を抜かず、ひたむきに良いものを生み出そうとする「職人魂」に感銘を受け、自分たちのものづくりにもその精神を取り入れたいと感じたそうです。
だからこそ、彼らは製品に日本語の名前をつけることに決めました。それは、日本文化へのリスペクトであり、自分たちの「憧れ」を形にする方法でもあったのです。

「それだけでも十分に素敵だなぁ」と思っていたところ、さらに奥様のこんなお話を聞かせてくれました。

漫画『NANA』への深い愛が形になった、家族の想いが詰まった「Nana Camera」

実は、奥様は漫画『NANA』の大ファンなんだそうです。それも、ただ好きというレベルではなく、娘さんのミドルネームに「Nana」とつけるほど。漫画「NANA」というと2000年代初めごろに大大大ブームになった漫画で、映画化もされて、当時の若者、特に女性たちの支持は相当なものだったと記憶しています。そんな大ヒット漫画のタイトルから名づけられたと聞くだけで、どれだけこの名前を愛しているかが伝わってきますよね。彼らは日本を愛し、Nanaという名前に誇りを持っているのです。

また、Appleのスティーブ・ジョブズやポラロイドのエドウィン・ランドが、自分たちの製品に特別な名前をつけたように、彼らも「自分たちにとって大切な節目となる製品には、この名前をつけよう」と決めたのだそうです。

「Nana Camera」という名前には、そんな素敵なストーリーが込められていたんです。

このお話を聞いたとき、私たちも心がじんわりと温かくなりました。このカメラがただの「商品」ではなく、もっと深い想いと物語を背負った存在だということに気づきます。
日本文化へのリスペクト、そして家族への愛。そんな「目に見えない大切なもの」が、手のひらサイズのカメラにぎゅっと詰まっているんです。

フィルムカメラの魅力をもっと多くの人に

Film Never Die Nana Cameraの作例

今回、偶然とはいえ、Xでバズり、同タイミングでFILM NEVER DIEさんから連絡をいただき、このような心温まる話を聞くことが出来ました。
フィルムカメラには、ただの道具という言葉だけでは片づけられない不思議な力があるんだな、と改めて感じました。
時間が経っても、誰かの心に残り続けるもの。使い込むほどに、撮った写真の記憶がカメラにも宿っていくような気がします。
そして、それを作る人の想いもまた、きっとどこかに刻まれていく。

私たちサンライズカメラも、「フィルムカメラの良さを広めたい」という気持ちで日々活動しています。
でも、こんな素敵なエピソードを知ると、ただ売るだけではなく、フィルムカメラに込められた物語をもっと伝えたいなと思うのです。

「Nana Camera」のストーリーをきっかけに、フィルムカメラの奥深さや魅力を感じてくれる方が増えたら嬉しいです。
そして、フィルムカメラが繋ぐ人と人の輪が、もっと広がっていきますように。

これからも、そんな願いを胸に、カメラを通じて皆さんと物語を共有していきたいと思います。

Nana Camera 予約販売受付中

Film Never Die Nana Camera
サンライズカメラでは、このNana Cameraを予約販売にて注文を受け付けております。

大変多くのお客様に支持され、予想を上回るご注文をいただいております。

少しでも多くの方へ、Nana Cameraの良さを、そしてフィルムカメラの楽しさを体感していただけますと幸いです。

著者紹介: サンライズカメラ スタッフ

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