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おすすめクラシックカメラ12選 Part2 普及機・大衆機篇

おすすめクラシックカメラ

デジタルカメラでは味わえない、空気感や質感にあふれる魅力的な写真が撮れるクラシックカメラ。
この記事では、これから中古のフィルムカメラを使ってみたいという方のための、おすすめ機種を解説します。

その前に前回(part 1)の記事はこちら。
伝説の「名機中の名機」を紹介しました。

おすすめクラシックカメラ12選 Part1 伝説のフィルムカメラ名機篇

そして今回紹介するのは、クラシックカメラのなかでも、当時購入しやすい価格で発売された普及機・大衆機と呼ばれるもの。

というと、ただの安いフィルムカメラだと感じてしまうかもしれませんが、じつはそんなことはありません。

クラシックカメラは、どんなに廉価な機種でもカメラが「一家に一台」しかなかった時代の高級品。
現代のデジタルカメラをはるかに超える、とても上質な仕上げと使用感を味わうことができますよ。
それでいて、いまなら中古でとても安い値段で購入することができるのです。

もちろん、クラシックなオールドレンズを通して撮影した写真は、フィルムカメラならではの美しさ抜群。

ぜひこの記事も参考に、あなた好みのクラシックカメラを見つけてくださいね。

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おすすめのクラシックカメラ 普及機・大衆機篇

これから初めて中古のフィルムカメラを手に入れるなら。

リーズナブルな値段でおすすめなのが、クラシックカメラのなかでも普及機、大衆機として製造された機種。

とくに1950〜1960年代に製造されたクラシックカメラは、ニコンやライカといった上級ブランドのフィルムカメラではなくても、どれも非常に上質な仕上げをもっています。

その理由は、当時、フィルムカメラは基本的にどれも高級品だったため。

この記事で紹介するクラシックカメラは、大卒者の初任給の1ヶ月〜2ヶ月分以上の定価で販売されていた機種ばかり。

ということは、いまの価値にすると、20万円〜40万円以上に相当するのです。

それだけの価値があっただけあって、クラシックカメラは、内部の機構の精密さや、表面の金属部分のメッキの仕上げに至るまで、いまではコスト的に不可能なくらいの手間をかけて作られているのです。

写真をさらに楽しむならクラシックカメラがおすすめ。

この記事で解説するおすすめ機種なら、クラシックカメラの真髄を存分に味わうことができますよ。

それでは、具体的におすすめのクラシックカメラを見ていきましょう。

1.アサヒペンタックスSP

ペンタックスSP

まず最初におすすめするのが、アサヒペンタックスSP(ASAHI PENTAX SP)です。
1964年発売。

いまもデジタル一眼レフカメラのブランドとして展開されているペンタックス。

ペンタックスSPは、そんなペンタックスのクラシックカメラのなかでも、もっとも売れたベストセラー機種です。

特徴は、TTL露出計を内蔵していること。
当時、レンズを通った光をそのまま計測する露出計は、まだまだ登場したばかりの技術でした。

ペンタックスSPは、露出計を内蔵していながら、購入しやすい値段で販売されたことから、一説によれば全世界で400万台を超える大ヒット商品となったといわれています。

ペンタックスSP

有名なユーザーとしては、ビートルズの4人や、指揮者のカラヤンなどが愛用していたことで知られています。

ペンタックスSPはとても売れたフィルムカメラ。
そのため中古の値段もクラシックカメラのなかでもとてもリーズナブル。

さらに専用レンズのスーパータクマー(Super Takumar)も、オールドレンズとしていまなお高い人気です。

ペンタックスSPについて詳しくは以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。

PENTAX(ペンタックス)SP・SPOTMATIC/60年代フィルム一眼レフカメラのスタンダード

スーパータクマーについてはこちらで解説しています。

スーパータクマーで楽しむオールドレンズ入門のススメ!!

[filmbanner]

2.Canon P

Canon P

Canon P(キヤノン P)は、Canonが1959年に発売した「レンジファインダーカメラ」
ファインダーの中に組み込まれた「距離計」という機構を使ってピントを合わせるフィルムカメラです。

レンジファインダーカメラは、クラシックカメラ愛好家の間でとても人気がある形式。
ですが「ライカ」などをはじめとするレンジファインダーカメラには、10万円を超えるとても高価なものが多いです。

ところがこのCanon Pは、中古フィルムカメラ店では1万円台で手に入れることが可能なのです。

その理由が、そもそもCanon Pは大衆機として開発されたもののため。
「P」という名前も、フランス語で大衆を意味する「ポピュレール」を意味しています。

Canon P

中古のレンジファインダーカメラを使ってみたいなら、ぜひCanon Pをおすすめします。

詳しくは以下の記事もおすすめです。

Canon(キヤノン) P・7/廉価で実用的な国産レンジファインダーカメラの決定版

3.日本製バルナックライカコピー

Nicca
Nicca

「バルナックライカ」というクラシックカメラがあります。

バルナックライカ徹底解説!中古の見分け方から使い方まで

ドイツで1950年代まで「ライカ」が作っていたレンジファインダーカメラで、35mmフィルム(もっともよく使われているフィルム)を使用するカメラの元祖でもあります。

そんなバルナックライカは、日本、イギリス、アメリカ、旧ソ連などで盛んにコピー製品がつくられました。
理由は第二次世界大戦でドイツが敗戦し、バルナックライカのパテントが公開されたため。

なかでも日本製のバルナックライカコピーは、値段が安く、かつ作りがとてもよいので、クラシックカメラ愛好家にも高い評価を受けています。

「いかにもクラシックカメラ」というような機種を安価に楽しむなら、バルナックライカコピーはとてもおすすめ。

Nicca

日本製にはいくつかのメーカーがありますが、Nicca(ニッカ)とLeotax(レオタックス)の2つがとくに高品質です。

レオタックスエリート

日本製バルナックライカコピーについて詳しくはこちら

LEITZ(レイツ)国産・海外ライカコピー10選+α! バルナックライカのそっくりさんはどんなフィルムカメラ?

[filmbanner]

4.ヤシカフレックス

ヤシカフレックス
ヤシカの二眼レフ(右・左 中央はミノルタ)

レンズが縦に2つ並んだ二眼レフカメラは、クラシックカメラの代表格。

じつは1950年代の日本では、数え切れないほどの二眼レフカメラが作られました。
こちらも、ドイツの「ローライフレックス」「ローライコード」に範をとったものが大多数。

それらのなかでも、リーズナブルに二眼レフのクラシックカメラを楽しむなら、ヤシカフレックスがおすすめです。
ヤシカフレックスは、日本製二眼レフのなかでもベストセラー。
マニアに人気の「富岡光学」製のレンズにも定評があります。

手頃にローライ風のクラシックカメラが味わえますよ。

ヤシカフレックス
ヤシカの二眼レフ(右・左 中央はミノルタ)

ヤシカのクラシックカメラについては、以下の記事でも解説しています。

YASHICA(ヤシカ)のフィルムカメラ代表機種まとめ Yashicaってどんなメーカー?

なお、日本製の二眼レフカメラには他にも数多くの種類があります。
メーカーにもよりますがどれも安価で使い方も似ているので、もし気に入った機種があれば、他社のものでも存分にクラシックな二眼レフを楽しめますよ。

日本製二眼レフカメラの関連記事

日本製二眼レフカメラについてはこちらでも解説しています。

まだまだ使える日本製二眼レフカメラ名機&メーカー9選+α

[filmbanner]

5.オリンパス ペンFT

OLYMPUS PEN FT

オリンパス ペンFTは、いまもデジタル一眼カメラを製造しているOLYMPUSの一眼レフカメラ。
ペンFシリーズの一台です。

特徴は、ハーフサイズカメラだということ。

ハーフサイズカメラとは、35mmフィルムカメラの半分の面積を使って、同じフィルムで2倍の枚数(36枚撮りなら72枚)撮れるもののことです。

1960年代に一斉を風靡した形式。
当時は写真用フィルムが高価だったので、2倍撮れる=フィルム代が半分になるのでとても重宝されたのです。

オリンパスペンFTは、凹凸の少ないとても秀逸かつ流麗なボディデザインで人気が高い機種。

OLYMPUS PEN FT

ハーフサイズカメラのなかでも随一の性能を誇り、シャッターや絞り、ピントを自由自在に操れますよ。
スタイリッシュなクラシックカメラがほしい方におすすめです。

オリンパスペンFTなどペンFシリーズについては以下の記事でも解説しています。

OLYMPUS(オリンパス)PEN Fシリーズ/独創性あふれるハーフサイズ一眼レフ

6.小西六(コニカ)パール

コニカパールIII
コニカ パール(III型)

最後に、クラシックカメラというイメージ通りの「蛇腹を使った」カメラからおすすめの一台を解説します。

パール(Konica Pearl)
コニカミノルタの前身のひとつ、小西六(コニカ)が製造した、蛇腹カメラ(スプリングカメラ)のなかでも最高級の逸品です。

さまざまな蛇腹カメラのなかでも、パールの仕上げの上質さは頭ひとつ以上抜けています。
装着されたレンズ、ヘキサー(Hexar)の描写力も一級品。

コニカパールIII

クラシカルな外観からは想像もつかない、シャープな写真を撮ることができるでしょう。

パールにはI型からIV型までありますが、完成度がもっとも高いのは1958年のIV型。
ですが、搭載レンズは同じなので、写り自体は安価なIII型以前もとても良好でおすすめです。

中古購入時は蛇腹に穴や型崩れがないか確認しましょう。

小西六 パールの関連記事

Konica(コニカ)Pearl/小西六 パール 中判蛇腹カメラを使うならPearlを選んでみませんか?

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クラシックカメラの撮影を楽しむおすすめグッズ

この記事で紹介したクラシックカメラにぴったりの用品やフィルムを紹介します。

露出計

この記事で紹介したカメラは、PENTAX SPとOLYMPUS PEN FTを除き露出計がありません。

露出計のないフィルムカメラの使用にあたっては、アクセサリーシューに取り付けられる露出計を使用するのがおすすめです。 中国製の小型クリップオン露出計としては以下のものが。 日本のセコニックの定番露出計としては以下のものが。
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それぞれおすすめです。

フィルム

この記事で紹介したクラシックカメラに合うフィルムとしてはこちらがおすすめです。

35mmフィルム

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120フィルム(中判、ブローニー)

中判カメラで使う120フィルムは、以下のものがおすすめです。
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ポジフィルム(リバーサルフィルム)で撮影するなら、富士フイルムのPROVIA 100Fが定番です。

クラシックカメラの名機を楽しみませんか?

このように、クラシックカメラにはニコンやライカ以外にもおすすめの名機がいっぱい。

どれもとても上質かつ個性的なので、一台一台、異なった楽しみを味わうことができますよ。

ぜひ、あなたにぴったりのクラシックカメラを見つけてくださいね!

Part1はこちら

おすすめクラシックカメラ12選 Part1 伝説のフィルムカメラ名機篇

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著者紹介: サンライズカメラ

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