おすすめの標準オールドレンズ8選Part2 高級レンズ篇
オールドレンズの中でも、おすすめの標準レンズを紹介する記事のPart2。
今回は、開放値が明るかったり、ライカやツァイスが製造したりといった、高級・銘レンズを紹介します。
その前に前回(part 1)の記事はこちら。
リーズナブルな値段で購入できる、オールドレンズ入門にもおすすめの標準レンズを紹介しました。
焦点距離が50mm前後のレンズのことを、標準レンズといいます。
標準レンズはフィルムカメラの時代、本体とセットで販売されることが多かったレンズ。
いまでいう、デジタルカメラの「キットレンズ」のような存在でした。
そのため、購入者の予算に合わせて、開放値の明るさの違いで、2〜3種類程度のモデルが同時に販売されることが多かったのです。
今回紹介するオールドレンズは、開放値が明るい高級品が中心。
また、カール・ツァイスのプラナーや、ライカのエルマーといった海外ブランドのおすすめ標準レンズについても解説します。
どれもオールドレンズの真髄を味わえる銘レンズ。
ぜひオールドレンズを探す参考にしてくださいね。
目次
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
おすすめの標準オールドレンズ 高級レンズ篇
それではさっそく、おすすめのレンズを見ていきましょう。
1.Nikkor-S Auto 55mm F1.2
まず最初におすすめするのが、ニコン(日本光学)のNikkor-S Auto 55mm F1.2。
ニコンの一眼レフカメラ用レンズで、はじめて開放値F1.2を実現した、極めて明るいハイスピードレンズです。
このレンズが登場したのは1965年。
まだまだ一眼レフ用のレンズが発展途上にあった時代、55mmという焦点距離で、ここまで明るいレンズをまとめ上げたのは、とても先進的なことでした。
レンズの後ろにミラーボックスがある一眼レフでは、レンズを明るくすることは難しかったのです。
例えば同時代の廉価版レンズ、ペンタックスのスーパータクマーなども、焦点距離を55mmと、標準レンズとして一般的な50mmよりも長くしています。
このレンズをおすすめする理由は、描写の個性がとても強いことです。
描写は開放ではとても柔らかで味わい深いもの。
絞り込むと描写力はどんどん向上していきますが、全体的な線のやわらかさは保たれたままです。
開放値の明るいオールドレンズに共通する、柔らかめの描写。
現代レンズでは味わえない、空気感あふれる画像は、世界をいっそう美しく見せてくれることでしょう。
もちろん、1960年代のニッコールに共通することですが外装の仕上げも最良。
精密な金属の仕上げに、職人技が感じられますよ。
対応マウントアダプター
Nikkor 55mm F1.2 作例
(作例はマイナーチェンジ版のNew Nikkorです)
カメラボディ:SONY α7
関連記事
[オールドレンズ撮り比べ9] Nikon New NIKKOR 55mm F1.2で大口径の魅力をミラーレスでもフィルムでも生かそう
ニッコールのオールドレンズについては以下の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
[oldlens]
2.MC Rokkor-PG 58mm F1.2
上で紹介したニッコールの55mm F1.2もそうですが、開放値が明るいレンズの大きい前玉からは、覗き込むとまるで吸い込まれそうな印象を受けるもの。
同様の一眼レフ用ハイスピードレンズとしてもうひとつおすすめするMC Rokkor-PG 58mm F1.2も、そんな魅力を感じることができるレンズです。
ミノルタ(MINOLTA)のロッコールレンズは、緑色のコーティングでも知られるヨーロピアンテイストあふれるオールドレンズ。
このMC Rokkorは、ミノルタの一眼レフ用レンズとしては2代目にあたり、露出計の開放測光に対応したモデルとなります。
こちらは焦点距離が58mmと、ニッコールのF1.2よりもさらに長め。
そのことが逆にクラシカルな魅力になってくるのだから、面白いものです。
描写については、とろけるようなボケ味が魅力。
ミノルタならではの柔らかい味の中に、たしかに芯を見出すことができる。
オールドレンズの個性は明るいレンズほど強くなるかと思いますが、単に「収差」の一言では語りきれない、確かな味が楽しめます。
外装については前期型と後期型があり、前期型はピントリングが金属削りだし。
後期型はモダンなゴムローレットとなります。
よりオールドレンズならではの質感が楽しめるという点では、コストがふんだんにかけられた全金属製の前期型がおすすめできるかもしれません。
中古での値段が比較的リーズナブルな点でもおすすめできる銘玉です。
ミノルタのロッコールレンズについては、以下の記事で解説しています。
対応マウントアダプター
[oldlens]
3.CONTAX Planar T* 50mm F1.4
ヤシカ・コンタックスマウントのPlanar(プラナー)T* 50mm F1.4。
カール・ツァイスの血筋の直系として、非常に中古で人気の高いレンズです。
1975年に始まる新生コンタックスのレンズは、どれも高性能で非常に評価が高いもの。
カール・ツァイスならではの、鮮やかに世界を描き出す描写が楽しめます。
50mm F1.4というスペックはもはや当たり前になった時代のレンズですが、性能、描写の味ともに、Planar T* 50mm F1.4は頭ひとつ抜けています。
当然のように他の国産レンズとは明らかに異なる次元の写真を生み出してくれるのです。
オールドレンズには収差を含め、クラシックさを楽しむという要素も多分にありますが、CONTAX用のPlanar T* 50mm F1.4は、マニュアルフォーカスということを除けば、現代のデジタル用レンズとも互角に戦えるであろう銘玉であることは間違いないでしょう。
背景のボケを生かしてポートレートを撮るのにも最良のレンズ。
絞り込んで撮影しても、実際の景色以上に印象的に風景を切り取ってくれますよ。
Planar T* 50mm F1.4はコシナからも出ていますが、中古価格の面ではヤシカ・コンタックス用のほうが安いのもおすすめするポイントです。
最高のレンズを味わうなら、ぜひカール・ツァイスを使ってみましょう。
対応マウントアダプター
CONTAX Planar T* 50mm F1.4作例
関連記事
CONTAXのオールドレンズについては、以下の記事もおすすめです。
[oldlens]
4.Elmar 5cm F3.5
最後におすすめするライカ(Leica)のElmar(エルマー) 5cm F3.5は、すべての標準レンズの元祖となった歴史的銘玉。
そもそも、35mmフィルムカメラの標準レンズが50mmとなったのは、バルナックライカが登場したときに、50mmを装着していたからなのです。
開放値F3.5というと、現代の眼から見れば非常に地味なスペックに見えますが、ライカのエルマーはそのようなカタログスペックを超越しています。
Elmar 5cm F3.5は戦前1920年代から戦後1950年代まで製造されますが、戦前の個体で撮影しても、現代レンズとみまごうほどの解像感と、すぐれた量感を味わうことができるのは驚くべきことです。
カメラが超高級品だった時代のレンズだけあり、外装の仕上げなどは宝飾品さながらのもの。
一度購入したら、オーバーホールしながら一生使い続けたくなることうけあいです。
小さな宝石、ライカレンズをぜひ使ってみませんか?
対応マウントアダプター
Elmar 5cm F3.5作例
カメラボディ:SONY α7
関連記事
Elmar 5cm F3.5については以下の記事もおすすめです。
標準レンズの銘玉で撮影してみませんか?
リーズナブルなものから高級レンズまで。
幅広いオールドレンズが楽しめる標準レンズ。
当時の高級レンズでもいまでは廉価に手に入るものもあるので、もし迷ったら、少し奮発してみるのもおすすめです。
オールドレンズに入門するなら、選択肢が多い標準レンズからはじめるのがおすすめ。
それぞれ似たところのない味のある描写を、ぜひ味わってみませんか?
Part1ではリーズナブルな標準レンズについて解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
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