おすすめの標準オールドレンズ8選Part1 リーズナブルな明るいレンズ篇
オールドレンズの中でも「標準レンズ」と呼ばれるものからおすすめのものを2回に分けて紹介します。
標準レンズとは、焦点距離が50mm前後のレンズのこと。
オールドレンズの中でももっともメジャーなもので、種類も多く、また中古の値段も安いものも多いです。
初めてオールドレンズを中古で購入するなら、標準レンズから始めるのがおすすめ。
単焦点の標準レンズには明るい(F値が小さい)ものが多いので、背景がボケた写真も手軽に楽しむことができますよ。
中古カメラ愛好家にも評価の高い銘玉から、日本製フィルム一眼レフカメラとセットで販売された安価なレンズまで、描写はひとつひとつ個性的。
ぜひ、標準レンズでオールドレンズの魅力を存分に味わってみませんか?
Part2はこちら
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
おすすめの標準オールドレンズ リーズナブルなレンズ篇
それではさっそく、おすすめのオールドレンズについて紹介します。
今回紹介する50mmの標準レンズは、フィルムカメラの時代にはカメラとセットで、現代でいう「キットレンズ」のように販売されていたもの。
1本で多彩な撮影シチュエーションに対応できる焦点距離のため、絞りを開けば背景をぼかして中望遠のように、絞りをF16やF22に設定すれば画面全体にピントを合わせて広角レンズのように使うことができますよ。
また、APS-Cサイズのカメラでは中望遠相当の画角、マイクロフォーサーズでは35mmフルサイズ換算100mm前後の画角になるため、ポートレートレンズとしても使えます。
1.Super Takumar 55mm F1.8
まず紹介するのは、ペンタックス(PENTAX)の標準レンズ。
Super Takumar(スーパータクマー)55mm F1.8です。
スーパータクマーは、1960年代に一世を風靡したペンタックスSPなどの標準レンズとして販売されたレンズ。
ペンタックスのオールドレンズのなかで、おそらく最も売れたもののため中古での入手も容易。
中古価格の安さから、はじめてのオールドレンズとしてもおすすめです。
描写については、「まさにオールドレンズ」とでもいうべき、クラシカルさを味わえるもの。
スーパータクマー全体にいえることですが、懐かしさの感じられる写真を創り出すことが可能です。
全世界的にヒットしたカメラに取り付けられていたレンズだけあって、解像感やボケのなだらかさも一定のレベル以上。
そんな使いでのあるレンズが、数千円で手に入れられるのだから、このレンズをきっかけに中古のオールドレンズの魅力に目覚める方が多いのもうなづけます。
コンパクトなサイズによる取り回しの良さ、鏡筒の仕上げの良さもあいまって、使用感もとても良好です。
ぜひおすすめしたい名作オールドレンズです。
対応マウントアダプター
Super Takumar 55mm F1.8作例
カメラボディ:SONY α7
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スーパータクマーについては、以下の記事でも解説しています。
[オールドレンズ撮り比べ4] PENTAX Super Takumar 55mm F1.8はTHE 入門レンズ。でも実は写りは絶品!
[oldlens]
2.Canon FD 50mm F1.4 S.S.C
Canon製のオールドレンズの代表格。
それが、Canon FD 50mm F1.4 S.S.Cです。
1971年に登場したCanon F-1(旧F-1)。
Canon FDレンズは、それと同時に登場しました。
Canon FDレンズの特徴は、当時としては先進的な、カラー撮影を前提とした設計がなされていたこと。
それまでのレンズはモノクロフィルムではよくても、カラーだとレンズを交換すると発色が異なってしまうことがあったのです。
そんなFDレンズのなかでも、常用される標準レンズとして作られたFD 50mm F1.4 S.S.Cは、往年のCanon製オールドレンズのリファレンス的存在。
当時、報道よりもスポーツやコマーシャルといった華やかな世界で使われる傾向が強かったCanonのフィルム一眼レフカメラ。
それだけに性能は上質で、絞ればかっちりとした描写。
開放時のやわらかなボケは、ポートレートを撮るのにもおすすめです。
1970年代のCanon製オールドレンズはどれもレンズ本体のつくりが非常によく、ずっしりとした質感と塗装のツヤが、古きよき日本のものづくりを存分に感じさせてくれますよ。
対応マウントアダプター
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[oldlens]
3.XR RIKENON 50mm F2
ペンタックスKマウントを採用した標準レンズ。
XR RIKENON(XRリケノン)50mm F2は、リコー(RICOH)が製造したオールドレンズです。
このXR RIKENONは、「和製ズミクロン」という二つ名でも呼ばれる、伝説のオールドレンズのひとつ。
その理由は、極度に高性能な解像力にあります。
M型ライカの標準レンズ「ズミクロン50mm F2」(第一世代)は、1959年、カメラ雑誌『アサヒカメラ』の記事『ニューフェース診断室』でのテストで、計測装置の上限を振り切って計測不能なほどの解像力を叩き出しました。
それから約20年。
このXR RIKENONをテストしたところ、なんと、ズミクロン50mm F2に匹敵する数値をマークしたのです。
XR RIKENONが注目されたのは、このレンズが「廉価版」レンズだったからでもありました。
このレンズは、RICOH XR500という一眼レフカメラとセットで販売されました。
XR500の定価は、当時のフィルム一眼レフカメラで最安値である39,800円(レンズ・ケース付き)。
最も安価なレンズなのにライカレンズ並みの性能が味わえる。
それにより、XR RIKENON 50mm F2は神話的なレンズとして珍重されるに至ったのでした。
XR RIKENONには前期型と後期型があり、一般に前期型のほうが描写が優れているといわれています。
前期型・後期型とも富岡光学製。
双方の違いは、ピントリングのゴムの四角い滑り止めが、前期型は大きく密で、後期型は小さく隙間があいていることで見分けられます。
XR RIKENON L 50mm F2など、後継のレンズはまったくの別物なので注意しましょう。
XR RIKENONなどKマウントのオールドレンズについては、以下の記事もおすすめです。
対応マウントアダプター
[oldlens]
4.Helios-44 58mm F2
最後に紹介するのは旧ソ連製のレンズ。
Helios-44(ヘリオス44)58mm F2です。
58mmという少し長めの焦点距離。
これは、東ドイツで作られた初期の一眼レフ用標準レンズ、ビオター(Biotar)58mm F2の設計を受け継いでいることに由来しています。
初期の一眼レフ用レンズは焦点距離を短くすることが難しく、標準レンズも、50mmではなく、55mmや58mmになることが多々あったのです。
Helios-44は、旧ソ連製の例に漏れず値段は安価でオールドレンズ入門にもおすすめ。
マウントはM42マウントなので、この記事で紹介したスーパータクマーなどのレンズと使い分けることもできますよ。
Helios-44は描写の味にも特徴があり、木漏れ日などの光の点を撮ることで「ぐるぐるボケ」も楽しめます。
対応マウントアダプター
Helios-44 58mm F2作例
関連記事
Helios-44 58mm F2については、以下の記事で詳しく解説しています。
オールドレンズ入門は標準レンズがおすすめ
安価で使いやすく、ボケ味も楽しめる標準レンズ。
オールドレンズをこれから始めるのにも最適です。
Part2ではぜひ使ってみたい高級レンズを中心に紹介しているので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
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