[旅×フィルムカメラ第8弾] カメラ女子にオススメ!FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)で日常に彩を。
旅好きな私いくた りかが、中古フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。
第8回目は、2001年発売の比較的現代寄り(?)なコンパクトカメラ、カメラ女子界隈ではかなり所有率が高いであろう大人気機種、FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)で撮影してまいりました!
作例たっぷりはもちろん、なぜそんなに人気なのか?
おすすめポイントもわかりやすくお伝えした記事となってますので、ぜひ気楽に読んでみてくださいね^^
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)について
まずは、今回作例を撮影した中古フィルムカメラ、FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)とはどんなフィルムカメラなのか簡単に紹介します。
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)の性能・特徴
大まかな特徴としては、まず第一に初心者の人にとっても非常に扱いやすい操作性。
- オートフォーカスモードが使える(シャッターボタンを半押しでピント合わせ)
- 絞り優先AEが使える
- 軽い!
- 手に馴染むころんとした外観
- 近くまで寄れる(近接0.4m)
オートモードには素直に頼り切ってしまいます。
自動巻き上げでフィルム装填も楽ちん。
写りの特徴としては、
- 濃厚色
- クリアでシャープな描写
レンズには、FUJIFILM(富士フイルム)独自技術の一つであるスーパーEBCという光の反射を抑える技術を搭載しているとのことで、
実際撮ってみた感想としても、
逆光で撮ってもゴーストやフレアも抑えられ、実際にみた景色により近い、再現性に富む描写が叶う!と感じます。
(詳しくは作例を実際に見て実感していただければ!!)
金属製の外装で軽くて丈夫
外装には、アルミ/マグネシウム合金を採用していて、軽いわりにとても丈夫。
高級コンパクトカメラと言えば、外装にチタンなどの高級金属を用いているものが多く、その世界観に味を見出している人からすると、FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)は少しちゃっちいぃ..と思う方もいるかもしれません。
ですが逆に!
そこまで圧迫感なく手のひらにころんと収まる感じ、軽くて肩肘張らない感じが、気軽にカメラを楽しみたい初心者の人にとってはマッチしたのが人気の要因の一つになったのでしょう。
重たくて高級で傷一つつけられない..!
と思うとどうしても使う頻度が減ってしまうので、観賞用ではなく、沢山使いたい!持ち歩きたい!という人にとってはちょうど良いと思います。
今まさにコンパクトカメラ再熱の波に乗るFUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)は、KLASSE S、KLASSE Wとシリーズ化したうちの初代にあたります。
↓関連機種の紹介記事
発売は2001年と聞くと、フィルムカメラの世界に少しづつ没入しつつある自分にとっては、すごく新しく感じますが、ゆうてももう20年前なんですね…。
この時期は、以前こちらの連載でも取り上げたコンタックスのTVS、T2、T3をはじめ、ミノルタTC-1、リコーのGR1シリーズなどと同時期であり、高性能なコンパクトカメラが非常に勢いが増していた頃に出現してきた機種です。
そんなコンパクトカメラですが、今まさにみなさんご存知「写ルンです」を始め、若い世代にもフィルムコンパクトカメラが再熱しつつあります。
その中でも「FUJIFILM KLASSE」シリーズも非常に人気の高い機種となっています。
それでは作例紹介へ移りたいと思います!
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)の作例紹介
では、さっそく作例を紹介してまいります。
フィルムは手頃な価格が魅力のFUJICOLOR C200を使用しています。
※2022年現在、すでに製造終了しています。価格が安いカラーネガフィルムとしては、FUJICOLOR 100やKodak ColorPlus200がおすすめです。
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)で撮影した写真
FUJIFILM KLASSEで撮影した作例は、全体的に色味がとても濃厚ですが、べたつきはなくとても綺麗な階調。
朝、カーテンから差し込む光を感じながら、旅をスタート。
出発前に猫ちゃん発見。
FUJIFILM KLASSEを持って箱根の旅へ出発
今回はふらっとロマンスなカーにて箱根へ。暗い場所での列車到着シーンも難なく。
幸運にも先頭席をゲット。雨の中でしたが、フィルムカメラで映す雨景色はまた乙ですなぁ。
箱根に到着
温泉まんじゅうを焼く機械に夢中。
箱根写真美術館、とても素敵な作品にインスピレーションを受けてきました。
山菜うどん、一味と七味。
可愛らしいボケの花が咲く季節。
和菓子屋さんの店の外には桜が生けてありました。
箱根登山鉄道の旅
箱根登山鉄道に乗車。
もうすぐ引退する車両があり、お別れを惜しんで見に来てる人もちらほら。
車移動が多いと、つい忘れがちですが、重たい電車が山を登っていくってほんとすごいことなんですね。
乗っててもよくこんな山の中に鉄道を通せたなぁと思うような険しい道を、スイッチバックをしながらジグザクと登っていきます。
当時は鉄道が通る場所=近代化が進む、と言ってもいいほどの時代。
前身はなんと馬車鉄道だったとのことで、それだけ多くの人が望んで開通した道程なのかぁと。
箱根への湯治客が今でも途絶えず、多くの人に愛される由縁は箱根登山鉄道にあるなのかぁ、とかなんとかと思いを馳せながらパシャり。
学生時代に何度か乗ったことあったけど、今回はじめて箱根登山鉄道の歴史とか特徴を調べてみたらすごく興味深かったです。
古きを知り、今の姿を写真に映すという贅沢な乗車時間を味わうことができました。
フィルムカメラをきっかけに、旅の楽しみ方に深みが増していく気がするなぁ。
箱根ケーブルカーにも乗車。
光と影の描写がすごくきれいだな〜
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)で撮ったおまけ写真たち。
繊細でクリアな描写。
お魚だいすき。
役所に咲いていたミツマタ。
我が家の番豚。
順光で映す青空は、カメラの特徴をすごく出すな〜と感じていて、この青色が私はとっても好きです。
たぶんこの辺り、途中でフィルム室の蓋あけちゃって(またっ!!)、感光したっぽい写真がちらほら。
直射日光を入れてしまった感じかな?
でも偶然の産物が最高っ。こぶしの花とビル。
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)を使用した感想
FUJIFILM KLASSEを持っての箱根の旅、とっても楽しかったです!!
やっぱり旅のお供には軽いのが本当にありがたく、もちろん一眼レフとかプロ機でしか取れない描写もあるけれど、このフィルムカメラの写りはそこまでチープな感じもせず、むしろ非常にクリアな描写に思わずびっくりしました。
気軽さはピカイチだし、一度沼にハマると、フィルムを量産してしまいそうなKLASSEの誘惑。
濃厚色でTHEフィルムカメラっぽい絵が撮れるし、カメラにあまり触れてこなかった人でも、気兼ねなく楽しめるカメラなんじゃないかなって思います。
高級じゃなくてもいいから、気軽に楽しめるレトロな機種ってあるのー?
という方、よかったら下記記事もぜひ参考にしてみてくださいね^^
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FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)について簡単な解説
ここからは、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが、今回作例を撮影したFUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)について簡単に解説します。
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)
形式 | 35mmコンパクトカメラ |
シャッター | 電子式のレンズシャッター 1/2秒〜1/290秒(F2.6時) 1/1000秒(F16時) |
レンズ | SUPER EBC FUJINON 38mm F2.6(3群4枚) |
露出計 | 外部測光 CdS受光素子使用 |
AE | プログラムAE 絞り優先AE |
ファインダー | 実像式ファインダー |
AF | パッシブ式オートフォーカス マニュアルフォーカス可能 |
電池 | CR2 リチウム電池x1 |
発売年 | 2001年 |
※参考文献:『富士フイルム研究報告 No.47』2002年より「高品質カメラ KLASSEの開発」(pdf)2022年4月15日閲覧
FUJIFILM KLASSE(富士フイルム クラッセ)は、2001年という、フィルムカメラとしては新しい時期に発売されたコンパクトカメラです。
2022年現在、中古フィルムカメラのなかでもとくに人気を集めている、オートフォーカス、全自動のコンパクトカメラ。
そのなかでも、年代が新しく完成度が高いことから、一時の安い中古価格からうってかわって、人気が向上している機種だといえます。
良い意味で普通のコンパクトカメラ
さて、このFUJIFILM KLASSEは、本来はけっして高級な機種として生まれたものではないといえます。
ですが、そのことこそが、このフィルムカメラの価値なのです。
良い意味で普通。
それはどういうことか。
まずレンズは、SUPER EBC FUJINON 38mm F2.6。
F2.6と少し明るめになっているものの、このスペックは、38mm F2.8(3群4枚)という、1960年代後半~1980年代前半にかけて、コンパクトカメラでもっとも多く使われたものの正統進化系なのです。
その他の機能も、2001年の電子制御のフィルムカメラということで、手堅く、高品質にまとまっています。
とにかく写りの良いスーパーEBCフジノンレンズ
今回の、いくたさんの撮影した作例を見て、サンライズカメラ スタッフの私は驚きました。
クラッセって、こんなに写りがいいカメラだったのか! と。
38mm F2.8のレンズにはハズレはないといいますが、そのエッセンスを受け継いだSUPER EBC FUJINON 38mm F2.6が写らないはずはなかったのです。
キレがよく、それでいてフィルムカメラの魅力を引き出してくれる写り。
今回のいくたさんの作例で、このFUJIFILM KLASSEの魅力は存分に伝わったかと思います。
マニュアルフォーカスの使い所
さて、当時こういったコンパクトカメラを使っていた一般ユーザーが皆感じていた、地味な不便さがありました。
それが、遠くの景色にピントが合わないということ。
近くの人間を撮影するのは問題がなくても、観光地で遠くの景色を撮ったつもりが、気がつかないうちにもっと近くにピントが合ってしまっているというのはよくあることでした。
また、コンパクトカメラとユーザーが被っていた写ルンですも、遠景は不得意なカメラです。
その点、このFUJIFILM KLASSEにはマニュアルフォーカスがついています。
これなら、遠景を撮影したいときに、明示的に遠景へピントを合わせることができるのです。
こういった部分に、フィルムカメラが爛熟した記事ならではのユーザー目線なコンセプトを感じるのでした。
FUJIFILM KLASSEを中古で買うなら
2010年代後半からの中古フィルムカメラ人気で、このFUJIFILM KLASSEのようなオートフォーカスのコンパクトカメラは中古価格が上昇基調です。
また、中古価格が上がっているのは、シリーズ機種のKLASSE WやKLASSE Sも同様。
↑FUJIFILM KLASSE W
↑FUJIFILM KLASSE S
今回作例を撮影したFUJIFILM KLASSEと、同じく38mmレンズを搭載したKLASSE Sは、中庸な画角を活かして幅広いシーンで活躍できる中古フィルムカメラだといえます。
広い範囲が写る28mm広角レンズを搭載したKLASSE Wは、よりダイナミックに撮影したい方、カメラを自分のほうに向けて自撮りしたい方におすすめです。
中古価格がかなり上がっているKLASSE WやKLASSE Sに比べ、こちらも価格は上がったとはいえ、今回の初代KLASSEのほうが比較的価格は低めです。
全自動のフィルムカメラかつ、すでに公式の修理期間は終わっているため、価格が安くて状態の悪いものよりも、少し価格は高めでもしっかり保証のついた中古を選ぶのがよいでしょう。
FUJIFILM KLASSE まとめ
今回は、FUJIFILM KLASSEを持ってでかけた旅の様子をお届けしました。
オートで撮れるコンパクトカメラ、ぜひ使ってみませんか?
次の記事はこちら
旅×フィルムカメラ、次回はKodakのフィルムカメラ、Retina IIIC(レチナIIIC)で撮影した作例を紹介します!
ドイツのフィルムカメラの中でもとくに写りがいいレチナ。
埼玉のローカル線、秩父鉄道の旅の様子をお楽しみに!
【旅×フィルムカメラ第9弾】Kodak Retina IIIC(コダック・レチナIIIC)が70年の時を超え、ローカル鉄道を撮る。
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