[旅×フィルムカメラ第14弾] Nikon Fは本格派に最適!カメラ女子必見の名機

旅好きな私いくたが、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。
第14回となる今回ご紹介したいフィルムカメラは、Nikon F アイレベルです!
最初に申し上げますと、写りの破壊力抜群!
今までで1番現像した写真を見た時テンションが上がりましたっ。これは本気で欲しいかも・・・
ところで、Nikon Fといえば、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
私は正直、角張っていて重たそうで、だいぶ男前なイメージが強かったのですが、実はカメラ女子におすすめできる一台です。
と、いうことで今回は遠出の旅というよりも、スナップ散歩的な要素が多くなっているのですが、「日常」を旅するように、私なりの視点を切り取ってきましたので、ぜひ作例もご覧ください^^
レンズも定番のニッコールオールドレンズ、NIKKOR-S Auto 50mm F1.4を使ったので、そちらもぜひご参考にしてくださいね。
【前回の旅×フィルムカメラ記事はこちら!】
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Nikon F アイレベルについて
まずは、今回作例を撮影したNikon Fアイレベルがどんなフィルムカメラなのか、簡単に解説します。
Nikon F アイレベルとは

世界の名機と呼ばれるカメラの中でも、伝説と言われたカメラ。それが、今回ご紹介するNikon Fです。
機構とデザインの完成度はもちろんのこと、堅牢で、壊れず、質実剛健。
どんな環境下でも、長く愛用できる強さを兼ね備えたNikon Fは、まさにプロの道具として絶大な信頼を勝ち取ってきたのでしょう。
露出計がないカメラでマニュアル露出で撮影!
今回の作例は私にとっても少々ハードルの上がる、マニュアル露出。
久しぶりのがっつりフィルムカメラ! という感じでワクワクしながら、一枚一枚丁寧に撮影したいと思います。
露出計がないフィルムカメラでの撮影に不安があるよ!という方は、下記記事がすごく参考になると思います。私は迷ったらスマホアプリでさくっと適正露出を調べながら撮影しました。
Nikon Fの使い方 簡単な解説
Nikon Fの使い方についても簡単に解説しますね♪
裏蓋の開け方~フィルムの入れ方
フィルム室の開ける感じが、アナログでやっぱ良いですね。全自動には無いワクワク感。

つまみを上げて、くるりと回して、

お〜!下から丸ごと開くんかい!


フィルムを装填していきます。

スプールの溝に差し込んで巻いていきます。

上のダイヤルやシャッターボタンの配列、デザインもめちゃくちゃカッコいい!
Nikon F 各部の解説
フィルムを巻き戻すときは、A→Rにつまみを回します。

フィルムの枚数をメモるメモリはここに。こういうディテールにワクワクします。

ISOのメモはカメラ下部に。

セルフタイマーはこちらに。

三角屋根のアイレベルファインダーのデザイン、本当に美しいと思いませんか?まさにニコンFの象徴とわんばかり。

専用のカメラケースも重厚感があり、しっかり保護してくれる安心感があります。

レンズはNIKKOR-S Auto 50mm F1.4を使用
今回の作例、レンズはNIKKOR-S Auto 50mm F1.4を使用しています。
1個は持っておきたい優秀万能レンズでしょうか。

Nikon Fアイレベルで撮影した作例
それでは、Nikon FアイレベルとNIKKOR-S Auto 50mm F1.4で撮影した作例、ご紹介します!
フィルムはKodakとFUJIFILMのカラーネガフィルムを使いました。
Kodak color plus 200で撮影した作例

夕方の光がとても好きなので、まずは温かみのあるオレンジ色が出やすいKodak color plus 200をNikon Fアイレベルに装填して、おでかけ。

奥の奥まで、線という線まで、とてもシャープな写り。

淡い空の色のグラデーションがとても綺麗でした。


遠くの飛行機もしっかりとらえてくれました。

この作例カットのように、逆光の強い光にも結構耐え抜いてくれます。

桜が咲く前の時期に撮影。

蕾を見ると嬉しくなります。

おうちの大好きなすりガラス。光を吸収して柔らかくなる感じを表現したくて。

今回引っ越してしまうために、自宅の日常の好きなところを沢山切り取りました。

がちゃがちゃした食糧エリアも、なんだかエモくなりました。

接写でも写りの良さがやばいです。さすがはニッコールレンズ。

ちょうど電車が見える丘の上にて。こうしてフィルムカメラの写真におさめておくと、いつものお散歩コースが愛おしくなるなぁ。

この作例は個人的にお気に入りの一枚。路地で人知れず揺らいでいた猫じゃらしくんたちがキラキラしてました。

自宅の安定した光の下。マットな手触り感が出て良い感じ。

FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400で撮影した作例
ここからは、FUJIFILM SUPERIA PREMIUM 400のフィルムで撮影した作例たち。
うちの可愛い家族。

我が相方くんも、登場。

フィルムって面白いなぁと感じたのが、同じ場所で撮影したのに、人が入った場合と風景だけの場合で色味がこんなに変わりました。

↓ この作例になると色味が全然違う・・・!けどどちらもすごく緑や青がきれいです。

セルフタイマー機能を使って自撮りも可能。
フィルム巻き上げの失敗も表現に……!
実は途中、フィルムの巻き上げが上手くいかず、色々いじってたら・・フィルムが途中で切れてしまいまして泣(カメラのキタムラのプロフェッショナルなスタッフの方にお願いしたら、上手いこと暗箱の中で取り出してくれました!)

結果がっつり感光しましたが、現像した写真が出来上がるまでは、内心どんな予想外な写りをするのかワクワク・・・。後半の写真は全画面写ってなくてショックは隠し切れないのですが、、唯一無二の写真が出来上がってました!!
失敗してもめげずに楽しみに変えていく力を、フィルムカメラの世界ではとことん鍛えられていけるような気がしてきました。うす。


1日数本しか通らない列車にちょうど遭遇!!小さな駅舎に、しずかに入ってくる列車。

水面に反射するキラキラの光量が強そうだったので、アンダー気味に撮影したのが良い感じに。派手な感光の演出により、田んぼが異世界に変貌。

それにしてもすごく感光してしまった!!

Nikon Fアイレベルで作例を撮影した感想

やっぱりコンパクトカメラには出せないパワー感と言いますか、撮影した写真を見た時の感動は半端ないです。震えました。
順光でも逆光でも、どんな環境下においても撮り手の意図する表現ができるので、一見男前な堅物イメージがありつつ、女性らしい柔らかい表現もできるぞ、というギャップあり。
ちょっとしたエモい写真を求めるだけなら、結構安価なフィルムカメラでも十分かなと思ったりしますが、一度Nikon Fのような名機を手にしてしまった後では、もう戻れないのでは。とまで思ってしまう自分がいます・・・
破壊力抜群な手応えを感じれる一台。
実は私、まだ自分でフィルムカメラを購入したことがなく、自分に合いそうな機種をじっくり選んでいつかはゲットしたい!と思っており、その候補にばっちり上がってきた1台でした。
みなさんもぜひお試しください。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Nikon Fアイレベル 簡単な解説
ここからは、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが、今回の作例を撮影したNikon FとNIKKOR-S Auto 50mm F1.4について簡単に解説します。
Nikon F

| 形式 | 35mmフィルム一眼レフカメラ |
| シャッター | B、1秒〜1/1000秒 機械式 横走りチタン幕フォーカルプレーンシャッター(最初期型は布幕) |
| 露出計 | なし(ニコンF) 外光式(ニコンFフォトミック) TTL平均測光(ニコンFフォトミックT) TTL中央重点測光(ニコンFフォトミックTN、ニコンFフォトミックFTN) |
| AE | なし |
| ファインダー | 交換式 視野率100% 倍率約0.8倍 |
| レンズマウント | ニコンFマウント |
| 対応レンズ | 絞り環付きのニッコールレンズ フォトミックファインダーでの露出計使用には絞りリングにカニ爪が必要 |
| 使用電池 | フォトミックファインダーは水銀電池MR-9×2使用 ※代替品としてPX625 ボタン電池変換アダプターあり |
| 発売年 | 1959年 |
ここまで作例をご紹介してきたNikon Fは、言わずと知れた、日本光学(現在のニコン)の35mm一眼レフカメラ。
日本光学の一眼レフカメラとして最初の機種であると同時に、完成度が高く、真の意味で一眼レフが広く使われるようになる決め手となった記念碑的機種でもあります。
もちろんそれ以前から接写や望遠撮影が簡単にこなせる一眼レフの優位性は知られていましたし、Nikon F以前にすでに旭光学(ペンタックス)、minolta(ミノルタ)、Miranda(ミランダ)、Zunow(ズノー)などの国産35mm一眼レフが登場していました。
35mm一眼レフというジャンル自体、日本よりも東ドイツが先行していた分野であることも間違いありません。
それでもなお、後発組だったNikon Fが一眼レフの代表として語られ続けているのは、高い信頼性とシステム性を持っていたからにほかならないでしょう。

レンズ交換式・フォーカルプレーンシャッターのレンジファインダーカメラのなかでは極度に高い精密さ・信頼性を持っていたニコン。
Nikon Fは、レンジファインダーカメラのNikon SPをベースに設計されたことで、最初の時点で他メーカーにはない、プロが安心して使える品質を持つことができたのです。
Nikon Fを中古で買うなら
Nikon Fは後継となるNikon F2の発売後、1974年まで販売が続けられ、中古は潤沢に販売されています。
ただし、状態については千差万別。
販売終了から長い期間が経っていることもあり、基本的には、整備が行われていないものについては状態がよくないと考えるのが無難です。
価格面については、状態が悪く保証が付いているものから、オーバーホールされて5万円以上の価格で売られているものまで幅広いです。
基本的には今回作例に使用したアイレベルファインダーがついたものの人気が高く、中古価格も高め。
いっぽう、各種フォトミックファインダーがついているものは不人気で低価格です。
ジャンクの価格については、アイレベルはほぼアイレベルファインダーの分といって過言ではないくらいです。
ただし、Nikon Fは整備すれば直るカメラ、かつ中古カメラ店にとっても直して販売する場合が多いカメラです。
状態の表記、どのような整備が行われたかをチェックしたうえで中古を購入するのがおすすめです。
持病としては、目立つ部分としてファインダープリズムの腐食が挙げられます。
あまり中古価格が安いものはそれ以外にも不具合を抱えている場合があるため、状態のチェックを怠らないようにしましょう。
その他、Nikon Fは愛好家も多く、最初期の640Fをはじめ中古価格にプレミアがついているものもあります。
各部の形態にもバリエーションがありますが、実用を前提で考えるなら、まずはバリエーションよりも状態を基準にするとよいかと思います。
Nikon Fの関連記事
NIKKOR-S Auto 50mm F1.4

| マウント | ニコンFマウント |
| 構成 | 5群7枚ニッコール千夜一夜物語 – 第四十四夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング |
| 最短撮影距離 | 0.6mスタッフ私物 現物 |
| フィルター径 | 52mm |
| 重量 | 実測 307gスタッフ私物 現物 |
| 発売 | 1962年ニッコール千夜一夜物語 – 第四十四夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング |
| メーカー | 日本光学 |
本記事の作例に使用したNIKKOR-S Auto 50mm F1.4は、Nikon Fマウントの標準レンズ。
Nikon Fと時代の重なるNikkor Auto(ニッコールオート)もしくはオートニッコールと呼ばれるオールドレンズのなかでも代表格といえる製品です。
Nikkor-H Auto 50mm F2と並び、この時代のFマウント標準レンズとしてはもっとも入手しやすい物だといえるでしょう。
コーティングがモノコートの時代のレンズです。
このNIKKOR-S Auto 50mm F1.4以前に開放F値がF1.4の標準レンズとしてはNikkor-S Auto 5.8cm 1.4という少し焦点距離の長いレンズがありましたが、そちらはまだまだ発展途上なものでした。
ニッコール千夜一夜物語の第四十四夜によれば、本レンズの設計上の特徴は、最後部の凸レンズを2枚とすることでコマ収差を補正した、というものニッコール千夜一夜物語 – 第四十四夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング。
同第四十夜にはNikkor-S Auto 5.8cm F1.4も紹介されていますが、両者の構成図を比較すると、どちらもダブルガウスタイプながらNikkor-S Auto 5.8cm F1.4には1枚目に凸レンズが、NIKKOR-S Auto 50mm F1.4では最後部に凸レンズが多いということがわかります。

外観上は、最後部のレンズがかなり平らに近い見た目に見えるのですぐにそれとわかります。
詳しくは脚注よりニッコール千夜一夜物語をご覧ください。
今回の作例を見ても、絞りを開いたものから


絞り気味の作例、

逆光でレンズにとって過酷な撮影条件でも

どの作例カットも素晴らしい写りだったことがわかるかと思います。
Nikon Fが一眼レフの代表となることができたもうひとつの理由を忘れてはいけません。
それが、ニッコールレンズの描写が素晴らしかったということ。
1960年代前半に、開放F1.4、しかも55mmや58mmではなく50mmでこれだけの性能を実現できたということ。
さすが日本光学、さすがニッコール。
NIKKOR-S Auto 50mm F1.4は、ニコンのレンズの素晴らしさを体感できるオールドレンズだといえるでしょう。
NIKKOR-S Auto 50mm F1.4を中古で買うなら

上でも触れたように、NIKKOR-S Auto 50mm F1.4は1960年代のニッコールオールドレンズのなかでは中古の入手がもっとも容易な部類です。
そのため中古価格も安め。
バルサム切れや貼り合わせ面のクモリが生じているようなものを多く見かける印象はありませんが、価格が安いものはカビが生じているなど状態が悪いものも多いので、保証のついたものを選びましょう。
また、ニッコールレンズにありがちな不具合としてヘリコイドがスカスカな中古も散見されます。
こちらも、少し価格が高くても、できるだけ状態がよく、整備された中古を選ぶのがおすすめです。
Nikon F / NIKKOR-S Auto 50mm F1.4 まとめ
今回はNikon FアイレベルとNIKKOR-S Auto 50mm F1.4で撮影した作例をお届けしました。
日本製一眼レフカメラの代表であるNikon F。
そして、ニッコールオールドレンズの代表であるNIKKOR-S Auto 50mm F1.4。
どちらも素晴らしい製品なので「最高の」日本製フィルムカメラが欲しい方には断然おすすめです!
Xでは、ブログよりも早くタイムリーなフィルムカメラの話やお得な情報を発信しています!
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
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