[フィルムカメラぶらり撮影散歩12] エモい写真を撮りたいならKONICA C35(コニカC35)を買うべし!
こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。
今回は久しぶりのフィルムカメラ紹介です。
作例をご紹介するのは「KONICA C35(コニカC35)」。
コンパクトフィルムカメラですが、これがまた優れもの。
軽くって使いやすくって、シンプルに撮影を楽しめました。
コロナ禍というのもあって、少しフィルムカメラでの撮影から遠ざかっていたのですが、撮ってみるとやっぱり面白い。描写が別物ですよね。
またフィルムカメラの魅力に取り憑かれてしまいました。
【フィルムカメラぶらり撮影散歩 前回の記事はこちら】
[フィルムカメラぶらり撮影散歩11] PENTAX 67(バケペン)はため息が出るくらいキレイな写真を残してくれる中判一眼レフ
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
KONICA C35(コニカC35)の魅力
「KONICA C35(コニカC35)」は軽量で描写力も高く、価格も含めて超お手軽。フィルムカメラデビューに最適です。
外観はクラシック感もあって可愛いしカッコ良い。ザ・コンパクトなフィルムカメラって感じでしょうか。
常に持ち歩けるフィルムカメラ
軽量なカメラの紹介の時にはいつも書いているのですが、僕が思う撮影上達への道のひとつは、常にカメラを持ち歩くことです。
たくさん撮るためでもありますが、カメラを持つことでアンテナがピコンと立つんですよね。
このアンテナが立っていると自然と被写体を探すんですよね。素敵な風景を探してどう切り取ろうか考える。その思考が感性を育ててくれます。
そして日常にあるステキに気付くことができるんです。
これが重たいカメラだとまず持ち歩きません。でも「KONICA C35(コニカC35)」のようなコンパクトなカメラだと連れ出しやすい。
常に持ち歩く用のカメラとして手に入れて頂きたいです。スマホだとカメラを持っているという感覚にはなりませんからね。
簡単操作・レンジファインダー
操作も簡単。
露出はオート。
そしてレンジファインダー(連動距離計)内蔵。
僕は直感的に瞬発的に撮りたくて目測で撮影していましたが、初心者の方ならやっぱりしっかりピントを合わせて撮るのがいいですね。
目測でしか撮れないLOMO LC-Aに慣れているからその勢いで撮っていたのですが、、、んー、っていうか本当のことを言いますと、いまレビューするまでレンジファインダー内蔵されているのを知らなかったです(笑)。
コラム掲載にあたって、いつもカメラやオールドレンズの下調べはあまりしてないんですよね。他の方のレビューとか作例を見ちゃうとそっちに引っ張られちゃいそうなので。
いつも通り思うがままに撮りたいんですよね、って言い訳ですよね。機能くらいはちゃんと調べます。
ピントは大外しはしていないのでお許しを。
KONICA C35の関連記事
こちらの記事でKONICA C35についてより詳しく解説しています。
KONICA C35(コニカC35)で撮影した作例
フィルムは3本使いました。FUJICOLOR 100を1本とLomography Color Negative 400を2本。
使うフィルムによって色味などは変わるので、フィルムカメラのコラムでは出来るだけ2種類は使うようにしています。どちらも無補正なので、フィルムそのままの特徴が出ています。
FUJICOLOR 100で撮影した作例
まずは富士フイルムのFUJICOLOR 100(フジカラー100)の作例から。
自然な発色、シャドウからハイライトまでの再現、そしてしっかりとフィルムらしさも兼ね揃えたフィルムです。肌の表現も自然なのでポートレートにもオススメ。
いまとなっては価格も安めといえます。
癖がないので面白味には欠けますが、使い勝手が良く、常用フィルムには最適です。
フィルムカメラやオールドレンズを手に入れたら、逆光での撮影はぜひ試して頂きたいです。そこに個性が凝縮されています。
「KONICA C35」に搭載されたレンズは「ヘキサノン(Hexanon)」の38mm F2.8。
虹色の光が降り注ぐゴーストがたまりません。
やっぱりフィルムには、この割れたタイヤだとか錆びたシーソーは合いますよね。
個人的には38mmという焦点距離も使いやすいです。
最近は50mmもよく使うので慣れましたが、40mm付近が一番バランス的にいいんじゃないかなと思っています。
50mmって意外と狭いです。
ちょっと後ろに下がらないと撮れないシーンが多々ありますからね。
距離を無限遠にして撮影した作例。コンパクトながら描写力は優れていますね。
ハイライト部分が白飛びしているように見えますが、ギリギリのところで粘ってくれています。
この作例はもろ逆光ですが、同じくシャドウ部分にも粘りがありますね。
なぜかすべり台が二つ並んだ小さい公園。なかなかパキッとした描写力を魅せてくれます。もちろん現行のデジタル一眼に比べるとピントは甘いのですが、デジタルにはないエモさがあります。
光のふわっとした柔らかさを感じますよね。
まさにフィルムならではの描写。「ミラーレス一眼+オールドレンズ」ともまた違います。フィルム好きにはたまりません。
どうでもいい情報ですが、銅像の名前は「太郎」です。プリケツです。
散歩ルートに発見したので、他のコラムでまたプリケツ太郎が出てくるかもしれません(笑)。
日常的に、スナップ写真を撮るには最高なカメラです。きっと良き相棒になってくれますよ。
Lomography Color Negative 400で撮影した作例
続いてLomographyのカラーネガフィルムで撮影した作例です。
少しザラつきは目立ちますが、赤や黄色の色かぶりも少なく描写は柔らかいです。
良くも悪くもふわっとした描写で安定感には欠けるものの、こちらも価格が安くてフィルムらしさもあるので初心者の方にもおすすめ。
「KONICA C35」はほど良い鮮やかさ。コントラストのバランスも良いですね。
彩度は中の上、コントラストは中、程度。
シャッター商店街ですね。さみしい表現もフィルムは得意ですね。
いろんな日常のワンシーン。昭和レトロを感じる場所を選んで作例を撮影していますが、「KONICA C35」の描写は物語ちっく。
パーカーのポケットからサッと取り出してパシャっと撮影。エモい描写だけでなく、この気軽さもとても気に入りました。
自宅の三毛猫ちゃんです。シャッタースピードは落ちているので若干の手ブレはありますが、フィルムで撮る手ブレって少しくらいなら気になりませんよね。
むしろ味に変えてくれます。
ミラーレス一眼カメラとKONCIA C35の描写を並べてみると
花も撮ってきました。いいですね!とても鮮やか!
↑KONICA C35で撮影
↑ミラーレスで撮影
この日はミラーレス一眼に重たいレンズをつけて↑撮影もしていたのですが、「KONICA C35」との描写は別物ですね。
僕は「KONICA C35」の方が断然お気に入り。背景をボカせばいいってもんじゃないなーと痛感しています。
作例を一気に紹介!
ほんとにね、「KONICA C35」の描写が気に入っちゃってたくさん撮ったので、作例だけをバババーと紹介していきます。
どれもこれもお気に入りなんですが、やっぱり僕は逆光の描写が好きかな。
「最近こういう撮り方してなかったなー」って写真がたくさんありました。
きっと「KONICA C35」ではスナップ的な撮り方が多かったからですね。
開放の絞りはF2.8ですがプログラムAEなので絞りも自動です。
自分では決めれません。
おそらく暗い場所での撮影だと開放側に、明るいと絞られます。
だからスナップ的な撮影になります。
でもね、この「背景をボカそう!」って発想から解放されるのは意外と楽しいです。
この作例は娘に撮ってもらった一枚です。
カメラを構えてもらってる姿を撮っていたらシャッター押されました(笑)。でも、なんか僕が撮るよりもピント合ってるし、水平も取れてる気が。
ミラーレス一眼で撮った背景ボカシまくりの写真ですね。これはサムネイル用に一応撮っていたんですけどね。
サイズ感も分かりやすいかなぁと思ったのですが、子供が持つとコンパクト感は薄れるかな。でも、片手でも持てる軽量さは伝わりますよね。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
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どこでも持ち歩ける相棒です。
KONICA C35について簡単な解説
中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが、さらにほんのちょっとだけKONICA C35についてうんちくを解説します。
KONICA C35
形式 | 35mmコンパクトカメラ |
シャッター | レンズシャッター B、1/30秒〜1/650秒 |
レンズ | Hexanon 38mm F2.8(3群4枚) |
露出計 | 外部測光 |
AE | プログラムAE (バルブ撮影のみマニュアル可) |
ファインダー | 採光式ブライトフレーム |
フォーカス | レンジファインダー |
電池 | MR44水銀電池x1 (LR44、SR44使用時は露出補正が必要) |
発売年 | 1968年 |
KONICA C35は日本の小西六が1968年に発売したフィルムカメラ。
愛称はじゃ~に~コニカ。
レンジファインダーを内蔵したとても小型のカメラというジャンルの元祖というべき存在です。
このカメラの以前、すでに小型かつ高級なRollei 35(ローライ35)は登場していたのですが、愛玩物としての魅力は高いものの、操作性には癖のあるものでした。
それに対し、KONICA C35はまったく違います。
カメラ・写真について詳しくないユーザーでも非常に簡単に使用できるのです。
作例からもわかるようにヘキサノンレンズの描写は非常に優秀。
↑HEXANON 38mm F2.8(画像はC35 Flashmatic)
すべての面で完璧なコンパクトカメラだといえるでしょう。
製造数が非常に多く珍しくないカメラですが、初心者からマニアまで一台持っていて絶対に損はしないフィルムカメラです。
KONICA C35を中古で買うなら
そんなKONICA C35は、中古でも非常に多く出回っています。
中古価格も低めです。
ただし基本的に、分解整備が徹底的に行われたものでなければ実用にはならないと認識しておきましょう。
裏蓋のモルトが交換されているだけでなく、シャッターまで分解整備されていることは必須です。
チェックポイントはバルブ。
シャッターリングをBに合わせたとき、少しでもシャッターの調子が悪いとバルブが開放にならなくなります。
中古を探すときは、この点をチェックしてみるとよいでしょう。
いっぽう、ジャンク品ではとても安い価格で売られている場合も。
中古フィルムカメラ分解入門にも比較的おすすめできるかもしれません。
KONICA C35の関連記事
「KONICA C35(コニカC35)」が教えてくれたこと
たくさん作例を載せてみましたが、どうでしょう。日常を気軽に撮っている感じが伝わりましたでしょうか?
デジタル一眼レフやミラーレス一眼レフなどは失敗も気にせず撮るので、たくさんシャッターを切るかもしれません。でも、毎日一眼レフを持ち歩く方は少ないと思います。
仮に持っていたとしてもですよ、ちょっと撮りたいなと思っても、わざわざカバンから取り出すのは面倒だなってシーンも実はたくさんあります。
でも「KONICA C35」はポケットサイズ。散歩する、コンビニや買い物に行く、子供を迎えにいく、通勤や通学。どこにでも持ち出せるんです。そしてサッと取り出せる。そしてこの描写力とエモさ。これは本当に持っておきたい一台だと感じました。
僕にとって「KONICA C35」は、『思いつくがままにシャッターを切ることがどれだけ面白いか』、そんなことを改めて教えてくれたカメラです。
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