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Mamiya(マミヤ)New Mamiya 6/6×6判の中判カメラとして最上の選択肢

New Mamiya 6

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)とはどんなフィルムカメラなのでしょうか?

中判カメラの中でも、正方形の「ましかく写真」が撮れることで非常に中古の人気が高い6×6判。
二眼レフをはじめ6×6判のフィルムカメラには多くの選択肢がありますが、もし、現代的なスペックのモダンなカメラを使いたいとしたら、どんな機種がおすすめなのでしょう。

答えはNew Mamiya 6
数多くの写真家が今でも中古を探し求めていることからもわかるように、そのスペックは中判レンジファンダーカメラの完成形と言えるほどのもの。
クリアな描写のレンズにAE搭載。
それでいて、小型に折りたたんで携行できることもポイントです。

かつての「蛇腹フォールディングカメラ」を現代化したカメラ、New Mamiya 6(ニューマミヤ6)。
魅力と特徴について中古カメラ専門店サンライズカメラのスタッフが紹介します。

フィルムカメラもデジカメ・レンズも最高値の買取を約束します!

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)

中判の雄・Mamiyaが送り出した蛇腹フォールディングカメラの完成形。
それがNew Mamiya 6。

写真表現の道具として、状態の良い中古を探し求める写真家が非常に多いという名機です。

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)の性能・スペック

形式 中判レンジファインダーカメラ
シャッター B、4秒〜1/500秒
電子式
レンズシャッター
レンズ 交換式
露出計 ファインダー内に搭載
SPD受光素子
AE 絞り優先AE
フィルム装填 スタートマーク式
使用フィルム 120フィルム・220フィルム
使用電池 LR44(Amazon)x2またはSR44(Amazon)x2

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)の特徴

New Mamiya 6

1989年に発売されたNew Mamiya 6(ニューマミヤ6)

小さく折りたたんで携行することができる、6×6判の中判フォールディングカメラです。

スペック的には、35mm判のレンジファインダーカメラをそのまま小型化したかのようなもの。
サイズが大きくなっただけで、35mmフィルムカメラを使うことができれば、ほぼ同様な感覚で使うことが可能です。

むしろ、露出計やAEを搭載している分だけ使用し易いと思えるくらいかもしれません。

蛇腹カメラを現代の技術で

New Mamiya 6最大の特徴が、カメラ内部に蛇腹を内蔵していて小さく折りたたむことができるということ。

エンジニアリングプラスチックで形成されたモダンな外観だけ見ると、内部に蛇腹があることはわかりづらいかもしれません。
ですが、裏蓋を開けてフィルム室を見るとその構造は一目瞭然

New Mamiya 6

戦前〜1950年代にかけて一世を風靡したクラシカルな蛇腹フォールディングカメラの構造を、そのまま受け継いでいることがわかるのです。

名機「Mamiya 6」の名を受け継いだカメラ

実は製造元のマミヤは、戦前〜1950年代にかけても「Mamiya 6」という同じ名称のカメラを販売していたことがありました。

旧マミヤシックスIV型
↑旧マミヤシックスIV型

1940年に初代が発売され、1958年のMamiya 6 オートマットまで改良・販売された旧Mamiya 6は、蛇腹がむき出しになった、折りたたみ式のフォールディングカメラ
レンズを前後させるのではなく、「フィルム面を前後させる」という独創的な機構により、折りたたみ式カメラでの精密な距離系連動を実現しました。

蛇腹フォールディングカメラには星の数ほどの機種が存在しますが、なかでも旧Mamiya 6は日本が誇る名機中の名機。
その機構と相まって、カメラの歴史に残る一台であることは間違いないでしょう。

そんな名機の名前を受け継いでいることからも、New Mamiya 6の開発にMamiyaが意気込んでいたことがよくわかります。

レンズシャッター搭載ながらレンズ交換可能

かつての蛇腹フォールディングカメラになく、New Mamiya 6には存在する機構。
それがレンズ交換機能です。

New Mamiya 6はレンズシャッター搭載。
通常、レンズシャッターのカメラでは、レンズを取り外した際の遮光の問題からレンズ交換には困難が伴います。
レンズを外すとフィルムが露出し、感光してしまうのです。

そこでNew Mamiya 6では、ボディ底のノブを回し遮光板を繰り出すことで、フィルムへの感光を防止。
レンズシャッターカメラでのレンズ交換を成し遂げました。

Mamiya RB67Mamiya RZ67といったレンズシャッター式中判一眼レフの経験があってこその機構ともいえ、まさに中判をリードしてきたMamiyaならではです。

New Mamiya 6(ニューマミヤ6)の交換レンズ

New Mamiya 6の交換レンズは、広角・標準・望遠の3本が用意されています。

広角はセコールG 50mm F4。

New Mamiya 6 50mm

標準はセコールG 75mm F3.5。

New Mamiya 6 75mm

望遠はG150mm F4.5。

New Mamiya 6 150mm

その他に交換レンズが出ることがなかったのは残念ですが、とりあえずのシステム化を成し遂げました。
描写は現代的の一言。
Mamiyaが誇るセコールレンズの精密な描写は、発売から時間の経った現在でも大いに通用するものです。

せっかくの交換レンズ、ぜひ中古で揃えて使い分けてみましょう。

ちなみに、標準レンズの75mmという焦点距離も、かつてのスプリングカメラでよく使われていたもの。
こんなところにもスプリングカメラの後継者っぽさが見え隠れしていますね。

露出計・AEをもちろん搭載

New Mamiya 6

New Mamiya 6は当然のように露出計とAEも搭載。

露出計はファインダー内に組み込まれていて、TTL測光ではありません。
そのため交換レンズにより測光範囲が変化し、広角50mmではスポット測光のように、望遠150mmでは平均測光に近いように働きます。

AEは絞り優先。
速射性が求められるレンジファインダーカメラに最適な方式です。
中判カメラらしいじっくり腰を据えた撮影にも、正方形画面で街を切り取るキャンディッド・フォトにも、どちらにも対応してくれることでしょう。

信頼性も高いので、中古でも動作は確実です。

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New Mamiya 6(ニューマミヤ6)中古購入時のポイント

それでは、New Mamiya 6を中古で手に入れるときにはどんなところを意識すればよいのでしょうか?

New Mamiya 6とMamiya 6 MF

まず、New Mamiya 6には2種類が存在します。

ひとつは1989年発売のNew Mamiya 6。
そして、1993年発売のMamiya 6 MFです。

Mamiya 6 MF
Mamiya 6 MF

2つの機種はスペック的にはほぼ同等。
交換レンズにも互換性があります。

異なるのは、Mamiya 6 MFではフィルムアパーチャーにマスクを取り付けることで645判を撮影したり、35mmフィルムアダプターを取り付けることでパノラマ撮影を楽しむことができる、ということ。
(MFとは、マルチフォーマットを意味しています)

さまざまな撮影が楽しめて楽しいのはMamiya 6 MFですが、6×6判の正方形撮影を楽しむうえではどちらも同等のカメラ。
645判や35mmパノラマ撮影が行いたい場合以外は、どちらの中古を選んでもよいでしょう。

中古価格の面でも大きな差はありません。

New Mamiya 6かMamiya 7か

実用中判レンジファインダーを中古で購入するなら、むしろ迷うことになるのがNew Mamiya 6とMamiya 7のどちらを選ぶのかということでしょう。

どちらのカメラも、今でも多くの写真家が愛用している中判レンジファインダーの完成形です。

もちろん、発売が新しいMamiya 7のほうが、設計には更に改良された部分が存在しています。
しかしNew Mamiya 6が劣るわけではけっしてありません。

まず、6×6判の正方形「ましかく写真」にこだわるなら、間違いなく選ぶべきはNew Mamiya 6です。
正方形写真は、通常の横長画面とはまったく異なる表現が可能。
正方形のスクエア・フォーマットで作品を生み出したいなら、New Mamiya 6は唯一といってもよい選択肢だといえるでしょう。

同様に、同じ蛇腹カメラのなかでも人気が非常に高い、プラウベル・マキナやFuji GF670も6×7判を前提としたカメラ。

GF670は6×6判への切り替えが可能なものの、サイズはNew Mamiya 6のほうがコンパクト。
中判レンジファインダーのなかでも、6×6判で撮影したい場合のNew Mamiya 6の優位性は揺るぎません。
マキナには状態の良い中古が少ないのも、マミヤにとっては優位性となるでしょう。

さらに、New Mamiya 6に存在してMamiya 7で省かれてしまった機能として、蛇腹折りたたみ機構が存在しています。
たかが折りたためるだけ、と思うかもしれませんが、いつでも携行できることはカメラとしてとても重要な性能の1つ。
いつでも中判カメラで風景を切り取りたいなら、折りたたんで小さくできることが、New Mamiya 6ならではのアドバンテージとして効いてくるのです。

中判カメラについては、以下の記事もぜひご覧ください。

中古購入時は蛇腹がポイント

さて、そんなNew Mamiya 6を中古で探すときにもっとも注意すべきポイントが蛇腹

もし蛇腹に穴が開いているとフィルムに感光してしまうだけでなく、蛇腹の交換修理には高額な修理料が必要となることも。

中古でNew Mamiya 6を購入する場合は、まず蛇腹を真っ先にチェックするようにしましょう。

もちろん、カメラを中古購入する際の他のチェックポイント、レンズやファインダーの状態、シャッターの動作などをしっかりチェックしたいのはもちろんのことです。

New Mamiya 6で使える用品・フィルム

電池はSR44かLR44を使用するため入手性は良好です。

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スクエア・フォーマットで撮るならNew Mamiya 6

このように、蛇腹フォールディングカメラを現代化したNew Mamiya 6は、6×6判で撮影するなら最高といってもよい選択肢。
横長画面とはまったく異なる、被写体の印象を引き出す写真を撮影することが可能です。

1950年代以前の古い中古とはまったく異なる、実用的なカメラなので、快適に正方形画面の作品作りができますよ。

多くの写真家や中古カメラファンが愛用していて、中古の出物があればすぐに売れてしまうカメラでもあるNew Mamiya 6。
ぜひあなたも中古で手に入れて、その表現力を引き出してみませんか?

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更新履歴

2022年8月4日

画像を追加、数点差し替え(とくに、わかりにくかった内部の蛇腹写真)。

著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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