Mamiya(マミヤ) 7II/中判レンジファインダーの完成形
Mamiya 7II(マミヤ7II)は現在でもプロの写真作家やカメラマンに愛用されている6×7判の中判レンジファインダーカメラ。
日本の中判カメラーメーカーの雄、マミヤが送り出した、6×7判カメラの決定版です。
1989年のNew Mamiya 6、1995年のMamiya 7を経て、Mamiya 7IIは1999年に送り出された完成形となります。
レンズ交換が可能なこと、AE搭載、見やすいファインダーの二重像、静粛な動作音など、6×7判にかぎらず中判レンジファインダーとしてはこれ以上ない、理想的な性能を誇るカメラということができるでしょう。
現在でも中古市場でとても人気が高く、多くの写真作家が探し求めている機種でもあります。
中古の中判レンジファインダーとしては、このカメラ以上の選択肢はないといえるかもしれません。
中判について熟知したMamiyaだからこそ生み出すことができた、中判レンジファインダーの完成形。
Mamiya 7IIとは、いったいどんなカメラなのでしょうか?
目次
Mamiya 7IIとは
6×7判の中判レンジファインダー、Mamiya 7IIについて解説します。
ぜひ中古購入時の参考にしてくださいね。
Mamiya7IIの性能・スペック
形式 | 中判レンジファインダーカメラ |
シャッター | B、4秒〜1/500秒 電子式 レンズシャッター |
レンズ | 交換式 |
露出計 | ファインダー内に搭載 SPD受光素子 |
AE | 絞り優先AE |
フィルム装填 | スタートマーク式 |
使用フィルム | 120フィルム・220フィルム |
使用電池 | 4SR44または4LR44(Amazon)x1 |
Mamiya 7シリーズで使えるカメラ用品
プロも愛用する中判レンジファインダーの名機
Mamiya 7IIをはじめとするMamiya7シリーズを愛用している写真作家やカメラマンは枚挙にいとまがありません。
石川直樹、土田ヒロミ、米田知子、また山岳写真や風景写真でも定番機種のひとつであり続けています。
Mamiya 7IIがこのように表現の道具として愛され、中古の個体が探し求められている理由は、中判レンジファインダーに求められる機能をすべて兼ね備えているためです。
35mmフィルムカメラと同様のダイヤル操作で使える、4秒から1/500秒までのシャッターとAE。
超広角から望遠まで揃えられた交換レンズ群。
レンジファインダーならではの機動性、パララックス自動補正や見やすい二重像を兼ね備えたファインダー。
中判レンジファインダーカメラという道具を中古で手に入れたいと思ったときに、これ以上の完成度を誇るカメラはありません。
街中でも自然の中でも、すばやく世界を切り取ることができる道具。
Mamiya 7IIは写真で表現を行う上で不足する部分のないカメラです。
レンズ交換が可能
Mamiya 7IIをはじめとするMamiya 7シリーズの特徴。
それはレンズシャッター搭載のカメラにもかかわらず、レンズを交換できることです。
レンズ交換時には遮光幕で光を遮る機構が搭載されているため、もちろんフィルムに感光することなく交換が可能です。
交換レンズは全部で6種類。
広角側から、
- 43mmF4.5(35mm換算21mm相当)
- 50mmF4.5(35mm換算24mm相当)
- 65mmF4(35mm換算31mm相当)
- 80mmF4(35mm換算40mm相当)
- 150mmF4.5(35mm換算70mm相当)
- 210mmF8(35mm換算100mm相当)
というラインナップになっています。
レンジファインダーというカメラの特性上、やはり得意としているのは広角側。
広角よりの標準から超広角まで、カメラの性能を最大限活かせる多様な焦点距離が揃っていますよ。
欲しいレンズを中古で見つけたら、ぜひ手に入れてみましょう。
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6×7判ならではの写真表現
中古であまたある中判カメラのなかでも、6×7判のカメラを使うことにはどんな意味があるのでしょうか?
高画質と機動性
まず、今でも写真作家やカメラマンにMamiya 7IIが愛用され、中古でも価値が認められている理由のひとつが、高画質と機動性のバランスがとれていること。
35mmフィルムはもちろんのこと、6×7判の大画面がもたらす精緻な描写は、けっして最新のデジタル一眼レフにもひけをとりません。
デジタルカメラの性能が向上する中であえて中古の中判カメラを使う最大の理由は、その画質にあるといえるでしょう。
もちろん画質の面では更にフィルムサイズの大きい、4×5や8×10といった大判カメラも存在していますが、小型軽量のレンジファインダーカメラでなければ、一瞬を切り取る機動性はとても実現できないのです。
さらに、フィルムカメラで写真表現を行う場合、6×7判は印画紙のサイズとの相性がよいこともメリットとして挙げられます。
35mmフィルムをノートリミングでプリントしたことがある方なら経験としてわかるかもしれませんが、印画紙の縦横比と35mmフィルムの縦横比が異なるため、プリント時に大きな余白ができてしまうのです。
その点、Mamiya 7IIならそのような心配はありません。
レンズ交換可能な6×7判レンジファインダーは唯一無二
そして、そんな6×7判の中判レンジファインダーカメラを中古で手に入れて使いたいと思ったときに、レンズ交換ができるカメラはMamiya 7シリーズが唯一の選択肢となります。
プロの写真作家やカメラマンが現役で使用している中判レンジファインダーとして、中古市場で手に入るのは他に以下の2機種が挙げられます。
プラウベル・マキナ
富士フィルム GF670
しかしならが、この2機種はどちらもレンズが固定式。
プラウベル・マキナには広角専用のマキナW67も存在していますが、非常に中古相場が高価なことでも有名なカメラなので、使い分けるのは現実的ではありません。
また状態のよいマキナは、中古でもなかなか見つかりません。
その点、Mamiya 7IIなら交換レンズの使用は自由自在。
マキナに比べれば中古での入手性も良好です。
広角から望遠までレンズを中古で入手することで、さまざまなシチュエーションに対応可能です。
なかでもやはり魅力的なのは、35mmフルサイズでは21mm相当となる43mmのレンズが使えることでしょう。
もちろん、レンズ交換ができる中判カメラどうしで比較しても、機動性の面で中判一眼レフを大きく凌駕。
高画質、機動性、レンズ交換。
そのすべてが揃ったMamiya 7IIは、唯一無二の中判レンジファインダーとして中古人気を保ち続けるでしょう。
関連記事
中古の中判カメラについては、こちらの記事でも紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください。
Mamiya 7IIをあなたの相棒にしてみませんか?
これから6×7判のカメラを中古で入手するなら、Mamiya 7IIは理想的な選択肢のひとつ。
あなたにとって心強い相棒になってくれるでしょう。
多くのカメラマン・写真作家が中古を探し続けているので、中古カメラ店で見つけたらそのときが「買い」とさえいえるかもしれません。
最高の中判レンジファインダーカメラ、Mamiya 7II。
ぜひ中古で手に入れてさまざまなフィールドを切り取ってみませんか?
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