[オールドレンズ探訪記] これぞドイツの匠。Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8で切り取る一瞬のドラマ
サンライズカメラがおすすめできるレンズを1本1本紹介していく、「オールドレンズ探訪記」と第したコーナー。
今回はM42マウントのオールドレンズ、Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8(シュナイダー Cクルタゴン)で撮影した作例をご紹介します。
いかにも癖のありそうなドイツ製レンズ!
作例の撮影に使用してみた感想としては、とてもコンパクトな風貌をしながら、色彩の表現力にも富んでいて、街歩きスナップなんかに良さそうなレンズではないでしょうか!
面白いオールドレンズをお探しの方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです^^
【オールドレンズ探訪記 前回の記事はこちら】
目次
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8(シュナイダー Cクルタゴン)について
- Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8の作例
- 撮影Tips!広角レンズで幅を効かせてみよう
- Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8で撮影した感想
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8についてさらに紹介
- Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8 まとめ
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8(シュナイダー Cクルタゴン)について
まずは、今回作例を撮影したSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8がどんなレンズなのか簡単にご紹介しますね。
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8とは
Schneider Kreuznach(シュナイダー・クロイツナッハ)は、ライカやツァイスと並ぶような、いわゆる超一流ブランドに位置する企業。
「クルタゴン」という名前の由来は、ラテン語のCURTO(短くする)とギリシャ語接尾語のGON(角)から来てるそうで、まさにそのまんま「広角」レンズですよ!と表してます。
この小ささで、広角35mm、F2.8の明るさ。どれほどのスペックなのか、使用前から期待してしまいますね。
このコロンとした可愛らしいサイズ感。35mmフィルムを横に並べてみると、その小ささが顕著になります。
見た目の割に、重さは金属製のずっしり感が意外とありますが、ミラーレス一眼カメラに装着しても全然問題ない軽さで、持ち歩きも苦ではありません。
カメラは、ミラーレス一眼カメラのSONY α7Rを使用しています。
いつものように、M42マウントのマウントアダプターでミラーレス一眼カメラに装着しました。
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8の作例
それでは、Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8+ミラーレス一眼カメラで撮影した作例を見ていきます!
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8はこってりした色味
まず色味についてですが、かなりコッテリ厚塗りな印象です。
春も近づいてきた頃合いに作例を撮影しに出かけたので、被写体も色が映えるものが多くなってしますが、無編集でも編集したかのような濃さを感じました。
線の太さがクッキリしているような、シャープネスな感じ。
元々監視カメラなどの商業用にも使用されていたために、細かい描写に長けているのでは?という説もあるのだそう。
オールドレンズで撮影するとき結構苦労するのが遠方の被写体にピントを合わせることなのですが、拡大しても結構クリアに。
フリンジはこんな感じ
↓作例を拡大したもの。フリンジはかなり出やすいみたいです。
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8のボケ感
続いてはSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8のボケ感について。
↓左上付近を拡大。たまに半月ボケになったり、結構乱雑なボケになります。
ボケの形はさまざまですが、思い切り良くノリ良くボケてくれるので、被写体を引き立てる表現の面白さがあります。
↓あえてピントを外してぼかした作例写真。
色味がとにかくハッキリしているので、さっぱり柔らかい写真が好みな私は、目を細めるような感覚で、あえてのピント外しをたまにします。笑
やはり開放だと甘さはあります。
逆にそれがSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8のクセ、特徴なのかもしれないですね。
フレアゴーストもかなり盛大で、広範囲に線上のゴーストが発生するのも面白かったです。
逆光で撮影してみた作例
それでは、Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8の逆光耐性はどうでしょう?
少しピントが甘くなり、ぼやぁっとしますが、コッテリ感がほど良く落ちるようで、いいかんじ。
光の位置によって表情がかなり変わるレンズですね。
広角レンズならではの歪みや周辺露光量落ちはわかりやすく発生しました。
そこがまたオールドレンズの良さの一つとして楽しめるレンズかなと思いました。
撮影Tips!広角レンズで幅を効かせてみよう
基本的なことになっちゃいますが、個人的に久しぶりにのんびりスナップ写真を撮影していて改めて感じたことを。
1つの被写体を、色んな角度や距離から覗いてみるのは、すごく面白いなぁと。
なんとなく望遠レンズだと、非現実的な圧縮効果やボケ表現をしたり、ただ単調に適当な被写体にピントを合わせるだけでも、比較的それっぽくオシャレに仕上がりやすいなぁと思うのですが、、
広角レンズだとそうはいかなくて、腕(と足運び)が試される気がします。
ついつい近寄りたくなる可愛さぎゅぎゅっなチューリップさん。
青空に向かって咲く姿だけでなく、ずらりと並ぶ大量のチューリップ陣にも目を向けたくて、今度は下がって作例を撮影。↓
桜を撮るにも、高い木ばかりだったので、がっつり寄る写真は難しくて。
色々試行錯誤しました。まずは満開の桜と青空をシンプルに。
ライトアップ器具の上に舞い落ちた花びら。
桜並木の中を、ゆっくりお散歩中のファミリー。
ぜひあなたも、Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8で表現の幅を効かせて楽しんでみてはいかがでしょうか!
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8で撮影した感想
これ1本で百面相!というのは大袈裟ですが、コロンとした図体からは想像し難い、いろんな表情をしてくれるレンズです。
これからの季節、鮮やかな色を探し歩くお写んぽに、きっと良きお供になるオールドレンズですよ^^
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Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8についてさらに紹介
ここからは、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフがSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8についてもう少し紹介します。
Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8
マウント | M42マウント |
メーカー | Schneider Kreuznach |
今回作例を撮影したSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8ですが、このレンズについては情報があまりありません。
本来は産業用や、監視カメラなどに製造されたレンズのようで、ぱっと見の外観は同じくシュナイダーのコンポノンなど引き伸ばしレンズにも似通っていますね。
半円を2つ組み合わせたシュナイダーのロゴがプリントされていることも、その印象を強めています。
さて、Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8の機構面ですが、この記事の最初にも書かれていたとおりM42マウント。
ただ、以下の画像の通りマウント側に絞り連動ピンなどはありません。
絞りリングはレンズ先端にあり、普通絞りです。
産業用レンズとはいえヘリコイドはあり、M42マウントアダプターを使用すると無限遠は出ます。
産業用レンズの楽しみ
このような、通常のスチルカメラに取り付けられはするものの、産業用レンズの特徴が色濃く出ている製品、じつはたまに見かけることがあります。
たとえば中国製の産業用レンズ。
かつてPhenixブランドの一眼レフに取り付けられていた50mm F1.7の標準レンズとほぼ同じ見た目で、マウントに自動絞りの連動機構のないレンズが、いまでもAliexpressなどで購入できるはずです。
ほかにも、産業用ニッコールなどは熱烈なファンの方が多数存在していますよね。
ただ、あくまでもこういったレンズは特定の用途のための製品です。
今回撮影したSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8も、作例を見るとなかなかに個性的な、悪く言えば性能が甘めなところもありましたが、本来の使用方法ではないことが大きな要因でしょう。
しかしながら、いわゆるオールドレンズの味という面からいえば、それはそれで楽しみともいえるのかもしれないですね。
本レンズの中古については、出てくるときは出てくる、という感じです。
中古価格についてもそこまで高くなる印象はありません。
ちなみにシュナイダーのクルタゴンには、ほかにも元々一般の写真撮影用に製造されたものが多く存在しています。
それらのM42マウントレンズたちも、西ドイツ製の中古レンズとしてはなかなかお手頃な中古価格で入手可能。
ドイツ(旧西ドイツ)製のレンズはツァイスだけではありません。
性能に定評あるシュナイダーのオールドレンズを中古で手に入れて使ってみるのもぜひおすすめしたいです。
今回使用したミラーレス一眼カメラについて
今回の作例でもミラーレス一眼カメラは、SONY α7Rを使用しました。
今回のSchneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8のようなつるりとした外観にSONY α7初代系のボディがぴったりですね。
こういったオールドレンズを使ううえでは――
中古で廉価なフルサイズのミラーレス機が欲しい方にはSONY α7が。Schneider Kreuznach C-Curtagon 35mm F2.8 まとめ
今回は趣向を変えて、産業用レンズの作例をお届けしました。
通常の一般撮影用レンズとは写りも違うのが作例から伝わったでしょうか?
これからもさまざまなレンズをミラーレス一眼カメラに取り付けて、作例を届けしていきたいと思います。
オールドレンズ探訪記 次の記事はこちら
次回のオールドレンズ探訪記では、Zeiss Ikonの一眼レフ、Icarex 35用の標準レンズ、Carl Zeiss ULTRON 50mm F1.8で撮影した作例をご紹介します!
ぜひご覧ください!
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