[フィルムカメラぶらり撮影散歩5] Rollei 35は自然とあなたの感性を磨いてくれる一台になる
こんにちは、雨樹一期です。今回も引き続きフィルムカメラのご紹介ですが、またまたハマっちゃいました。
そしておそらく購入してしまう、超コンパクトな可愛いカメラ、Rollei 35(ローライサンゴー)になります。
コンパクトなボディにツァイスのレンズ。
楽しんで撮影できた作例と感想、ご覧ください。
前回の記事は以下より。
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Rollei 35(ローライサンゴー)の魅力
まずは、Rollei 35(ローライサンゴー)で作例を撮影して感じた魅力から。
特徴とオススメの理由
Rollei 35(ローライサンゴー)の一番の特徴はサイズがコンパクトということ。さらにはレンズも沈胴式。僕が撮影に時に必ず持っていくLOMO(ロモ) LC-Aよりもさらに小さいです。
一眼レフではコンパクトなオリンパスのOM-1と比べると、体積的には半分くらいのサイズになります。
実はこれはとても大切です。たとえば買い物や通勤など、写真を撮るつもりがない時でも気軽にカバンに入れておけるからです。
一眼レフだと撮りに行く日にしか持ち歩かないんですよね。
カバンにカメラがあると、少しだけアンテナがたちます。いい被写体を探し始めるんですね。
光も意識して撮影できるようになります。
繰り返しますよ。常にカメラを持つことで自然とアンテナが立ちます。いい被写体やアングル、光をキャッチする感覚が身に付きます。
たくさん撮影することも大切ですが、カメラを常に持ち歩くのも上達方法の一つです。
Rollei 35(ローライサンゴー)は外観も格好かわいいですよね。これ、もっと流行ってもいいんじゃないかと。
露出の設定はマニュアル、レンズのピントはオリンパスのTrip35と同様、目測で合わせないとダメなので、はじめは少し戸惑うかもしれません。
だけど慣れてくると、直感的に撮影するお気軽カメラになりますよ。
また、「Rollei 35」シリーズには、それぞれいくつかのレンズがあるようです。今回使用したRollei 35(ローライサンゴー)にはなんとツァイス製のレンズ「テッサー」が搭載されています(「Rollei 35S」のレンズは「Sonnar 40mm F2.8」)。
これまでの連載コラムの中では、コンタックスのAriaやハッセルブラッドで使いましたが、ツァイスレンズの描写は本当に素晴らしいです。
40mmは一番使いやすい焦点距離かもしれませんね。
Rollei 35(ローライサンゴー)の関連記事
Rollei 35(ローライサンゴー)の詳細や使い方はこちらの記事で解説しています。
Rollei 35(ローライサンゴー)で撮影した作例
それではどんな写真が撮れるのか、Rollei 35(ローライサンゴー)で撮影した作例をいってみましょう!
富士フイルム 業務用100で撮影
まずは富士フイルムの業務用100で撮影した作例です。
※スタッフ追記:価格が安く皆重宝していたFUJIFILM 業務用100ですが、2021年現在市場在庫のみとなります。価格が廉価なカラーネガとしては、KodakのGOLD200やColorPlus200がおすすめです。
業務用100の同等品としてはFUJICOLOR 100もおすすめできます。
Rollei35(ローライサンゴー)のレンズは最短撮影距離が0.9mです。90cmは大人の男性が手を伸ばし手も届かないくらいの距離です。
逆に言うと、手が届くものにはピントが合いません。
コスモスも少し小さくなっちゃいますね。
蝶々もこのサイズに。
花だと群生して咲いている方が狙い目になります。ピントは目測でもドンピシャだとカリッとしてくれます。
この作例、程よいボケ味もいいですね。
次は遠景を撮影。ドヤってくらいカリっとしてくれます。彩度は強くも弱くもない。
コントラストは少し強めかな。優しい色合いですね。
Rollei 35はコンパクトなのに、良く撮れるカメラで感心します。
雲のもくもく感もしっかりと再現してくれる描写力。さすがのツァイスレンズです。
鮮やかさに関してはややおとなしめですが、お気軽に散歩しながらの撮影には最適ですね。
期限切れのフィルムで撮影
さて。フィルムには期限があるのをご存知でしょうか?生産からおよそ2年くらいが期限となり、その期間中に使わないと劣化していきます。
保存状態も大切で、期限内であっても真夏の車の中に放置しておくと、一気に劣化してしまいます。
※スタッフ注:ちなみにこの期限は「撮影期限」ではなく「現像の期限」となります。
劣化するとどうなるかと言うと、共通してザラ付きが強くなります。あとは、色が薄くなったり、逆に濃くなることもあります。赤味が強くなったり、ピンク色になることもあります。
撮影に使ってみないと分かりませんが、思わぬ色味になることもあって楽しいです。
ですので、家に期限が切れたフィルムがあっても捨てたりせずにぜひ撮影してみましょう。
10年くらいの期限切れがちょうど面白くなることが多いですが、メーカーによっても変わります。色々試したことがありますが、富士フイルム製のフィルムは劣化スピードは緩めで、色が濃く残る傾向が強いです。今回作例に使用したのも富士です。
最近、かなりの価格で取引されているのを見かけますが、博打要素があることは覚えておきましょう。
オークションなどで購入するのもいいのですが、価格が高かったら止めておくのが無難です(笑)。
と言うことで、フィルム1本撮ってすっかりお気に入りになったので、おかわりでもう1本、作例を撮影したのです。このカメラなら期限切れ入れても面白そうだなって、直感です。
使用したのは「FUJIFILM SUPERIA100」。2008年で期限が切れています。
先ほども書いたように劣化スピードは保存状態にもよりますので、同じ期限でも同じ色になるとは限りません。現に、2006年のSUPERIA100で普通に撮れたこともあります。
黄色被りとザラ付きはこれぞ「期限切れフィルム」と言う味ですね。
Rollei 35(ローライサンゴー)は軽くてコンパクトなので、フットワーク良く撮影が出来ますね。
通勤や散歩の時にぜひぜひ持って頂きたいです。その理由の一つが、カメラを持っていると、、
偶然の虹に遭遇するかもしれないからです。
薄くなっていて撮れないかなと思っていたけど、しっかり写ってくれました。
とにかくもう描写力。雲の立体感も抜群に表現してくれます。ヤーヴァイ。
この作例では一眼のレンズに付ける接写フィルターを使ってみました。まーなんということでしょう。
光を取り入れた時の描写の綺麗なこと。現像からあがってきた写真を見て「うわーっ」って、自分の写真に感動しちゃいました。
まとめ
これまでにいろんなカメラを使ってきましたが、Rollei 35(ローライサンゴー)のお気に入り度はかーなり高いです。文章のテンションもいつもより高めです(めっちゃ個人的に感想ですいません)。
勢いで書いています。気に入ったものはなぜか言葉が上手く出てきません。
感覚的に直感的に、「イイ!」んです。
もちろん、このコンパクトさもオススメするポイントだし、外観も可愛いです。おまけにレンズも抜群の描写力。
全てを兼ねそろえています。
かなり昔、近所に買い物へ行った時に虹が出たのですが、カメラを持っていなくて後悔したことがあります。
それ以来、どこへ行く時も必ずカメラは一台持っていくようになりました。
そのカメラがこれまではLOMO LC-Aでしたが、Rollei35(ローライサンゴー)に変わるかもしれません。
それくらい気に入っちゃいました。
中古で買ってしまうと思います。
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オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Rollei 35 簡単な解説
ここで少しだけ、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフによるRollei 35(ローライ35)の解説です。
Rollei 35とは
レンズ | Tessar 40mm F3.5 S-Xenar 40mm F3.5(一部) |
シャッター | B、1/2秒〜1/500秒 |
露出計 | CdS受光素子・針式 |
電池 | MR-9水銀電池 |
ボディ色 | クローム、ブラック |
製造国 | ドイツ、シンガポール |
中古価格 | 50,000-60,000円 |
製造年 | 1967〜1974年 1971年〜シンガポールで製造 |
Rollei 35(ローライサンゴー)とは、ドイツのローライが生み出した35mmフィルムカメラ。
中古フィルムカメラのなかでも最人気機種のひとつです。
ツァイスのレンズ、ゴッセンの露出計、デッケルのシャッターと、ドイツの技術力を惜しげなく投入したボディは、いまの目から見ても驚くほどのコンパクトさを誇っています。
Rollei35の登場以降、日本製のレンズシャッターカメラも小型化へと舵を切ることになったのですが、それくらい影響力のあった機種でした。
同じくらいの年代のM型ライカもそうですが、ドイツの技術力が爛熟した時期の設計のため、構造のたくみさも、作りの良さも、日本メーカーのカメラとは比べ物になりません。
(もちろん、当時の価格帯も違ったのですが)
ドイツ製のものとシンガポール製のものがあり、シンガポール製のものはコストダウンがみられますが、まずはRollei35というカメラがどんなものなのか触ってみるのがおすすめ。
小さなボディにぎっしりつまったメカニズムを楽しみましょう!
購入する場合、中古の数は比較的豊富、また整備された中古も多いです。
中古の価格は上がりますが、レンズがSonnar(ゾナー)になったRollei 35Sにするのもいいですね。
中古を探すときは、基本的に整備されたものを選ぶのがよいでしょう。
すべてがそうではないのですが、内部に壊れやすい部品(ギア)があるため、ジャンクや状態の悪い中古は避けたほうが無難。
文化的価値も高い機種なので、多少価格が高くても、しっかり手の入った中古がよいかと思います。
持ち歩けるカメラは断然オススメ!
はじめにも書いたように、持ち歩けるカメラは絶対に一台はあった方がいいです。
持っているだけでも写真は上手くなります。技術的な部分ではないけれど、感性が養われます。
写真は技術や知識も大切だけど、感性も大切。そこに自分らしさが詰まっています。
Rollei 35(ローライサンゴー)はそんな感性を引き出してくれるカメラだと。なので、初心者〜上級者までオススメです。
次回の「フィルムカメラ名機 撮影散歩」は、こちらもツァイスレンズの高級コンパクト。
CONTAX T2となります。
Sonnar 38mm F2.8の作例、ぜひご覧ください!
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