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エルマリート28mm F2.8 ライカ純正・広角中古レンズの最適解

エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd)

今回はライカ純正のレンズから、エルマリート(Elmarit)28mm F2.8を紹介します。

数多くの種類が存在するライカのレンジファインダー用中古レンズ。
ですが、ライカ純正の28mmというと実は種類が多くありません。

戦前のヘクトール(Hektor)28mm F6.3、そして戦後のズマロン(Summaron)28mm F5.6。
そして、1965年から現在に至るまで作り続けられている、エルマリート(Elmarit)28mm F2.8しか主なものがないのです。

そんなエルマリート28mm F2.8は、1960年代以降のライカ広角レンズのなかでも中心的ラインナップとなったレンズ。
数世代を数えていますが、レンジファインダーと相性ぴったりな広角レンズを中古で探すなら、確実にこのエルマリートが選択肢に上ることでしょう。

エルマリート28mmは各世代ごとに特徴があり、カメラへの適合性に注意が必要です。
ライカM5やライツミノルタCLといった、受光素子がアームで飛び出てくるカメラ、そしてミラーレス一眼カメラでのマウントアダプターでの使用。
とくに初期のものは癖があるので、その点についても解説したいと思います。

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エルマリート28mm F2.8

ライカ純正の28mm広角レンズ、エルマリート(Elmarit)28mm F2.8。
いったいどんなレンズなのでしょうか?

中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが解説します。

エルマリート28mm F2.8とは

エルマリート28mm F2.8

エルマリート28mm F2.8は、ライカMマウントの純正広角レンズ。

1965年に初代が登場し、それ以来現代のデジタルM型ライカ向けに至るまで作り続けられている定番製品です。

28mmの広角レンズといえばカメラ用レンズとして定番の焦点距離のひとつ。
レンジファインダーカメラのM型ライカは広角レンズにとくに強みがあるので、ライカでメインを張れるレンズとして、使用頻度が高くなること間違いないでしょう。

エルマリートという名称

エルマリート28mm F2.8

さて、このエルマリート(Elmarit)という名称は、開放値F2.8のライカレンズにつけられる名称です。

開放値F2.8のレンズのうち、焦点距離50mmのレンズはエルマー(Elmar)銘が付けられるのですが、慣習的に、それ以外の21mm、28mm、90mm、135mmなどの焦点距離は、エルマリートの名称が用いられています。

エルマリートという名称は、上記のエルマー(Elmar)に由来していますが、具体的な単語の意味については不明です。
(なおElmarの場合、エルンスト・ライツの頭文字、ドイツ語の古い人名、などの意味合いを含有しています)

ライカ純正の28mmレンズ小史

そんなエルマリート28mm F2.8は、一見すると平凡なスペックの広角レンズ。
ですが登場は1965年と、他社の同一スペックのレンズに比べて後発です。

実はその裏には、ライカが明るい広角レンズの開発に苦戦したという裏事情がありました。

そもそもライカの純正として、焦点距離28mmのレンズが初めて登場したのは1935年のこと。
ヘクトール(Hektor)28mm F6.3です。

ヘクトール2.8cm F6.3
ヘクトール2.8cm F6.3

開放F6.3というと相当暗いレンズですが、戦前には焦点距離28mmは「超広角」だったので、この開放値に不満はあまり持たれませんでした。

そして戦後になると、1955年にズマロン(Summaron)28mm F5.6を送り出します。

ズマロン28mm F5.6
ズマロン28mm F5.6

しかしこの時点で、ズマロンは少々時代遅れな存在として認識されていたようです。

戦前と異なり、1950年代にもなると他社のレンズはより明るいものが存在していました。
例えばCanonは1951年にセレナー28mm F3.5を、1956年にCanon Lens 25mm F3.5を送り出しています。

Canon Lens 25mm F3.5

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「レンジファインダーカメラの盟主」であるライカとしては、すぐにでも新型の明るい28mmレンズを送り出したいところでしたが、開発は難航。

かといってズマロン28mm F5.6で太刀打ちできないことも明白で、既にM型ライカが登場していたにもかかわらず、ズマロン28mm F5.6にはMマウント版は登場せず、ライカ純正の28mmレンズがLマウントしか存在しない事態に陥りました。

そこに風穴を開けたのが、この記事で紹介しているエルマリート28mm F2.8。
ついに他社同様の明るさを実現し、ライカもついに、自前で実用的な広角レンズをラインナップできるようになったのでした。

エルマリート28mm F2.8の魅力

さて、それではエルマリート28mm F2.8にはどんな魅力・おすすめポイントがあるのでしょうか。

28mmはレンジファインダーカメラに最適な焦点距離

エルマリート 28mm F2.8 2nd

エルマリート28mm F2.8の焦点距離。
28mmは、レンジファインダーカメラにもっとも向いている焦点距離だといえるでしょう。

標準50mmとそこまで変わらない35mmよりはずっと広い。
それでいて、24mmほどには奇をてらった絵面にならない。

広いのに、違和感のない写真が撮れる。
28mmは広角レンズの中でも中庸な焦点距離なのです。

そんな28mmの焦点距離をライカ純正の中から選ぶ場合、このエルマリート28mm F2.8しか実用的なものはありません。
それ以前のクラシックレンズは趣味としては面白いですが少々暗すぎる。
かといって他を選ぼうとすると社外品になってしまう。

エルマリート28mm F2.8は、レンジファインダーカメラであるライカで28mmを使うときの、数少ない選択肢として重要な存在なのです。

エルマリート28mm F2.8は値段もこなれている

エルマリート 28mm F2.8 2nd

そんなエルマリート28mm F2.8ですが、中古の値段も非常識に高いわけではありません。

第二世代や第三世代のものなら10万円台前半で中古が手に入るので、ライカの純正中古レンズとしては比較的リーズナブルなものだといえるでしょう。

初期の非レトロフォーカスモデルや、近年のASPHレンズも20万円程度から入手可能。
一味違うレンズを味わいたいという方も、現実的な値段で中古を手にすることができますよ。

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エルマリート28mm F2.8各世代解説

それではここから、エルマリート(Elmarit)28mm F2.8の各世代の特徴とスペックについて解説していきます。

とくに初期のものは互換性に注意が必要なものがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.エルマリート28mm F2.8 初代(1st)

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レンズ構成 6群9枚
フィルター径 48mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 1965年
中古相場 20万円前後

1965年。
最初に登場したのが、この初代エルマリート(Elmarit)28mm F2.8です。

この最初のエルマリートの特徴は、後ろ玉が大きく突き出した対称型設計だということ。
レンズ構成が6群9枚なので、9枚玉と呼ばれることもあります。

レンジファインダーカメラ用の広角の中古レンズというと、やはりレトロフォーカス型よりも対称型の方が愛好家に好まれがち。
エルマリート28mm F2.8は、次の第二世代からレトロフォーカスに近い構成に変化していくので、この初代はライカ純正の、「普通の明るさの」対称型レンズという点で貴重な存在です。

描写面でも、対称型ゆえの明快な描写と、シャープではっきりした写りにより愛好家の評価も悪くありません。

設計も描写も、次の世代以降とは全く異なるレンズ。
名前は同じエルマリートですが、別格の存在だといえるでしょう。

カナダ製とドイツ製

このエルマリート28mm F2.8はほとんどがカナダ・ライツ製となります。
しかし、一部だけドイツ・ウェッツラー製があり、愛好家の間で中古が珍重されています。

ドイツ製の製造数は数百本とされており貴重ですが、そもそもこの初代エルマリート28mm F2.8自体、3000本あまりしか製造されていないレンズなので、割合で考えるとそこまで少ないわけでもありません。

エルマリート28mm F2.8とカメラボディの相性

しかしながら、このエルマリート28mm F2.8は、カメラボディによっては使用に制限があることでも知られています。

理由は対称型レンズで、後玉が大きくマウント内に張り出しているため。

具体的には、露出計のついたレンジファインダーカメラで使用に制限が生じます。

ライカM5やライカCL(ライツミノルタCL)では、シャッター幕前に出てくる測光アームと干渉。

また、シャッター幕を直接測光するライカM6でも、測光部を後玉が隠してしまうために露出計が使えません。
同様の問題は、ライカMマウントと互換性のある他社のカメラでも生じます。

ライカM5・ライカCLとエルマリート28mm F2.8

上述した、ライカM5やライカCL(ライツミノルタCL)の測光アームと、後玉の干渉。

実は初代エルマリート28mm F2.8のなかには、この問題に対応する機能を備えたものが存在します。

具体的には、シリアルナンバーが2314921以降のもの。
これ以降のものについては、装着時にM5やCLの測光アームが飛び出て来ないように、カメラボディに情報を伝達する機能が追加されています。

それ以前のシリアルナンバーのものについては基本的にはM5とCLでは使用できませんが、一部に純対応品と同等の純正改造が施されたものがあります。

ライカM5について詳しくはこちら

Leica(ライカ)M5/悲運のライカM5はM型ライカ最高の操作感を味わえるカメラ

初代エルマリートとマウントアダプター

中古レンズ愛好家の間で一般的な、マウントアダプターを介しての使用。

初代エルマリート28mm F2.8は、マウントアダプターでの使用時にも注意が必要です。
対称型広角レンズをマウントアダプターでミラーレス一眼に装着、というと、想像が付く方も多いのではないでしょうか。

古い対称型広角レンズを使うと、レンズを通った光が、フィルムやイメージセンサーへ斜めに当たります。
斜めに光が入射しても、化学変化で光を記録するフィルムカメラでは問題がなかったのですが、現代のミラーレス一眼カメラでは、センサーが斜めの入射光を前提に設計されていないため、本来の描写性能を発揮できないのです。
具体的には、周辺光量が落ちたり、周辺部にマゼンタ系の色かぶりが生じたりします

現代のデジタル用レンズは、イメージセンサーに直角に近い形で光が入るように設計されています(「テレセントリック性が高い」といいます)。

この初代エルマリート28mm F2.8も、やはりフルサイズのミラーレス一眼カメラに取り付けると同様の問題が生じてしまいます。
もちろんデジタルでも中古のライカレンズならではの味わいは楽しめますが、本来の性能を引き出すならぜひフィルムカメラで使ってあげたいですね。

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2.エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd)

エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd)

レンズ構成 6群8枚
フィルター径 48mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 1972年
中古相場 15〜20万円前後

1972年にモデルチェンジされたのが、第二世代(2nd)のエルマリート(Elmarit)28mm F2.8です。

この第二世代では、レンズ構成が完全にリニューアルされました。

具体的には、レトロフォーカスに近い、後玉が突出しない設計に。
(レトロフォーカスレンズとしている資料もありますが、厳密には、レトロフォーカスの影響が強いが、完全にレトロフォーカスの設計ではないレンズ、という言い方が正しいようです)

レトロフォーカスに近い設計で、この年代ということもあり、多少は収差の残った描写が味わえます。
ライカレンズならではの良質な描写ではありますが、実用性とともに味を楽しむようなレンズ、と捉えるのが良いでしょう。

エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd)

エルマリート28mm F2.8第二世代の前期・後期

エルマリート28mm F2.8の第二世代/2ndには、前期(初期)と後期が存在します。

レンズ構成は基本的に同じですが、鏡筒の仕上げやデザインに差が見られます。

初期型は、ピントリングの指掛けにストッパーがあります。
(初代と同様の意匠で、ズミクロン35mm 8枚玉などの指掛けを連想させる形態です)

エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd)
第二世代前期型のストッパー

いっぽう、後期のものは指掛けそのものはあるのですが、無限遠のストッパーは省略
形状も異なります。

エルマリート28mm F2.8 第二世代(2nd) 後期
後期、ストッパーなしモデル

無限遠ストッパーの省略は、1970年代のライカのコストダウンの象徴と捉えられがちで、仕上げも初期のもののほうが良い(とされている)のも事実。

ただし、実用性の面で見ると必ずしも無限遠ロックが必要とは言えないので、この変更については好みで選んでよいのではないでしょうか。

(実際、ライカ以外のフォクトレンダー製品などでは無限遠ロックがないものの多いです。またレンジファインダー用中古レンズのなかには、前ユーザーが無限遠ロックを外して使ったであろう、パーツ欠品のものも多くみられます)

第二世代以降は露出計・ミラーレス一眼ともに問題なし

さて、この第二世代/2ndのエルマリート28mm F2.8より後のモデルは、レンズ後端とフィルム面/イメージセンサーの距離が長いため、露出計のついたレンジファインダーカメラでの使用、マウントアダプターを介してのミラーレス一眼カメラでの使用ともに問題ありません

というよりも、この第二世代エルマリート28mmがレトロフォーカスに近い設計となったのは、同時代のM型ライカボディであるライカM5での使用を念頭に置いてのものであったのは間違いないでしょう。

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3.エルマリート 28mm F2.8 第三世代(3rd)前期

エルマリート 28mm F2.8 第三世代(3rd)前期

レンズ構成 6群8枚
フィルター径 49mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 1979年
中古相場 15万円前後

1979年になってリニューアルが行われたのが、エルマリート(Elmarit)28mm F2.8の第三世代(3rd)
いわゆる「ニュージェネレーション」に分類されるライカレンズのひとつです。

構成枚数自体は6群8枚で第二世代と同様ですが、設計がリニューアルされたことにより、描写は現代的なものになっています
なおこの第三世代は、完全なレトロフォーカスになった、といわれています。

「第三世代」のニュージェネレーションレンズ、と一言で呼ばれていますが、実は前期と後期が存在し、外装デザイン、レンズ構成ともに違います。

エルマリート 28mm F2.8 第三世代(3rd)前期

この第三世代以降は、ほぼ現代レンズと呼んで差し支えない存在。

それ以前のオールドレンズ然とした描写と異なり、解像感、色乗り、そして開放から癖のない描写と、そつなくさまざまなシーンに対応することが可能です。

実用性の非常に高い、ライカ純正の広角中古レンズだといえるでしょう。

エルマリート 28mm F2.8 第三世代(3rd)前期

4.エルマリート 28mm F2.8 第三世代(3rd)後期

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レンズ構成 7群8枚
フィルター径 46mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 ?年
中古相場 15万円前後

第三世代エルマリート28mm F2.8の、モデルチェンジされた後期型です。

レンズ構成が変更され、前期の6群8枚から、こちらは7群8枚に。

そして外装デザインも、ライカM6の時代を象徴するデジタル文字のものとなりました。

ただし、次の第四世代と比べると、同様のデジタル文字外装ながら、レンズ自体の鏡筒サイズが全く異なり別物です。

描写についてはこちらもそつのない現代レンズそのもの。

外装デザイン含め、M6に取り付けるととても似合うレンズだといえるのではないでしょうか。

5.エルマリート28mm F2.8 第四世代/4th

エルマリート28mm F2.8 第四世代/4th

レンズ構成 7群8枚
フィルター径 46mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 1990年
中古相場 12万円前後

1990年にリニューアルされたエルマリート28mm F2.8、第四世代(4th)

レンズ構成枚数そのものは7群8枚と、前の第三世代と同様ですが、外装デザインが大きく異なります。

最大の特徴が、それまでよりずっとコンパクトになったこと。
全長が短くなり、50mm標準レンズと同じくらいのサイズになったため、取り回しがとても良好になりました。

エルマリート28mm F2.8 第四世代/4th

このレンズは非球面レンズを使っていませんが、1990年のライカレンズということもあり、描写については高いレベルを保っています。

エルマリート28mm F2.8 第四世代/4th

6.エルマリート28mm F2.8 ASPH

エルマリート28mm F2.8 ASPH
ライカM8限定モデルとエルマリート28mm F2.8 ASPH

レンズ構成 6群8枚
フィルター径 39mmねじ込み
最短撮影距離 0.7m
レンズマウント Mマウント
年代 2006年
中古相場 20万円前後

2006年に登場した現行品。

それがエルマリート(Elmarit)28mm F2.8 ASPHです。

ASPHという名称の通り非球面レンズを採用
同様の名称を持つ他のライカMマウントレンズと同様、描写については他の現代レンズをすべて凌駕するほどの高レベル。

非球面レンズの威力を実感するのがそのコンパクトさ。
それまでのエルマリート28mmは、基本的に46〜49mmの間のフィルター径でしたが、このエルマリート28mm F2.8 ASPHはなんと39mm。

フィルター径39mmというと、ライカMマウントのオールドレンズでは、主に50mm標準レンズが採用していたサイズです。

21世紀の最新技術により、28mm広角レンズもここまでの小型化が可能となったのです。

実際のところ中古価格も他の世代とそこまで変わらないので、最新のライカレンズの超絶描写に興味がある方は選んでみるのもおすすめです。

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番外:Mロッコール28mm F2.8

Mロッコール28mm F2.8

レンズ構成 5群7枚
フィルター径 40.5mmねじ込み
最短撮影距離 0.8m
レンズマウント Mマウント
年代 1981年
中古相場 5万円前後

最後に、「エルマリートになり損ねたレンズ」である、Mロッコール(M-ROKKOR)28mm F2.8を番外として紹介します。

Mロッコール28mm F2.8は、1981年にミノルタCLE用に登場したMマウントレンズ。
ミノルタCLEは、そもそもライカCL(ライツミノルタCL)同様ライカとの協業を前提に開発されたカメラでしたが、諸事情によりミノルタのみの製品となったものでした。

MINOLTA(ミノルタ)CLE/ライカレンズが使える端正なレンジファインダーカメラ

CLEの登場に合わせ、このMロッコール28mm F2.8が登場しましたが、もしも仮にCLEがライカになっていたら、CL用の40mmレンズが、同一設計のままズミクロンとロッコールとしてネーム違いになったように、こちらもきっと、エルマリート28mm F2.8になっていたのではないでしょうか。

描写としては現代的で、発売当時はエルマリートと比較され、こちらのほうが優れていると評する向きもあったようです。
中古価格がエルマリートに比べずっと安いのも魅力です。

Mロッコール28mm F2.8

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Elmarit 28mmを使うためのマウントアダプター

Mマウントのエルマリート28mmを使うなら、こちらのマウントアダプターがおすすめです。

ライカの28mmレンズを使うならエルマリートがおすすめの選択肢

レンジファインダーカメラに最適な、焦点距離28mmの広角レンズ。

ライカ純正品を使いたいという場合、エルマリート28mm F2.8は、ほぼ唯一の選択肢といってよいでしょう。

もちろん、28mm F2.8はメジャーな焦点距離のため社外品も豊富に存在。
ですが、せっかくM型ライカを使うなら、ぜひライカレンズを使いたいところですよね。

もしこれからライカ用の28mm広角レンズを探すなら、エルマリート28mm F2.8がおすすめ。
ぜひ、広角レンズで街を、景色を切り取ってみませんか?

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著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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