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BRONICA(ブロニカ)GS-1/軽量軽快な中判一眼レフで6×7を楽しもう

Bronica GS-1

ZENZA BRONICA GS-1はゼンザブロニカでは唯一の6×7判一眼レフカメラ。

6×7の一眼レフはPENTAXやMamiyaなどいくつも存在していますが、一味違ったカメラを使いたいあなたにおすすめの中古カメラだといえるでしょう。

他の6×7判にない特長。
それが軽量で機動性が非常に高いこと。
しかもTTL開放測光が可能なので、アイレベルファインダーを覗きながらどんどん撮影していくことができますよ。

もともとはスタジオ用に開発されたカメラですが、6×7の大画面を活かして街に、自然に、どんな景色でも美しく切り取ってくれることでしょう。
スタジオがデジタル化された現在、中古の玉数が増え、中古価格が手ごろなのも魅力です。

6×7判一眼レフとしては比較的マイナーな部類に入るZENZA BRONICA GS-1。
いったいどんなカメラなのでしょうか。

中古フィルムカメラ専門店サンライズカメラのスタッフが紹介します。

ZENZA BRONICA GS-1

まず、ZENZA BRONICA GS-1の性能・スペックと特長について見ていきましょう。

ぜひ中古を探す参考にしてくださいね。

GS-1の性能・スペック

Bronica GS-1

形式 中判フィルム一眼レフカメラ
シャッター B、16秒〜1/500秒
電子式
1/500秒の機械式シャッター有
レンズシャッター
レンズ 交換式
露出計 ファインダーに内蔵(以下2種)
AEプリズムファインダーG:中央部重点測光
AEロータリーファインダーG:平均測光・スポット測光
ファインダー 交換式(4種類)
AEプリズムファインダーG
プリズムファインダーG
ウエストレベルファインダーG
AEロータリーファインダーG
レンズマウント 専用のバヨネットマウント(ブロニカの他製品とは異なる)
使用フィルム 120フィルム・220フィルム
フィルム交換 フィルムバック着脱式
645判、66判、67判(各120・220)とポラバックが存在
使用電池 4LR44(Amazon)または4SR44
発売年 1983年

参考文献:『玄光社MOOK 最新 中判カメラマニュアル』 p.149-151 2001年、玄光社

1983年発売のZENZA BRONICA GS-1は、6×6判のゼンザブロニカシリーズやゼンザブロニカETRシリーズで中判カメラに確固たる地位を築いていたZENZA BRONICAが、6×7判という新境地を切り開いたカメラ。

中古カメラのライバルがいくつも存在する6×7判ですが、120フィルム・220フィルム・ポラバックが交換式フィルムバックで使用可能で、PENTAXやMamiyaに伍して、6×7の大画面で撮影できますよ。
レボルビング式バックとバックにレボルビング機構はありませんが、レボルビングトライポッドアダプターGを装着すれば、縦位置・横位置を自由自在に切り替えて撮影することも。

Bronica GS-1

シャッターは電子制御のレンズシャッター。
バルブと16秒〜1/500秒を搭載。
電子制御を活かして16秒という超スローシャッターを実現しています。
また1/500秒は機械式のため、屋外撮影時に電池切れなど不測の事態が生じても撮影の続行が可能です。
さらに、レンズシャッターのためストロボには全速同調します。

巻き上げはHasselbladやMamiyaのように、ボディ右側面のクランクにて行います。
小刻み巻き上げも可能です。

ファインダーは交換式。
AEプリズムファインダーGとAEロータリーファインダーGには露出計が内蔵されており、TTL開放測光でサクサク撮影を進めることが可能です。

中古購入時にはお好みのファインダーがついた個体を探すとよいでしょう。

BRONICA GS-1が他の6×7判一眼レフに勝る点

Bronica GS-1

ZENZA BRONICA GS-1が発売された1983年は、すでにPENTAXがASAHI PENTAX 6×7で独自の立ち位置を確保し、MamiyaもRB67が定番のカメラとなりRZ67シリーズの普及を進めていた時期。

GS-1はどちらかといえば、スタジオを前提に設計されたMamiya RB67RZ67を仮想敵として開発されたカメラだといえるでしょう。

PENTAX 6×7と異なり交換式フィルムバックを採用していることも、その設計思想を表しています。

GS-1のメリット

それではZENZA BRONICA GS-1は、Mamiya RBやRZといった中古カメラに比べてどんな利点を有しているのでしょうか。

最大のアピールポイント。
それが、小型・軽量で非常に扱いやすいということです。

GS-1の重量は、標準レンズとウエストレベルファインダー付きの場合約1800g。
いっぽうでMamiya RB67の重量は、レンズ込みで2kg台後半で、ほぼ3kgに迫ります。

さらにPENTAX 67シリーズも比較してみると、こちらも標準レンズを付けると2kgを軽く超えるのです。

この重量差は屋外での撮影に用いる場合、非常に大きな違いとなってきます。

本来はスタジオ用に開発されたZENZA BRONICA GS-1ですが、屋外でのスナップや風景写真にもおすすめできるのは、この軽量さが理由です。

今の視点で中古カメラとして見ると、GS-1のライバルはPENTAX 67シリーズ。
フィルムバックを用いた交換の容易さも含め、どんな場所にでも対応できる、今なお存在価値の高い中古カメラだといえるでしょう。

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ZENZA BRONICA GS-1を中古で購入するときのポイント

それでは、GS-1を入手するときにはどんなことに気をつけるとよいのでしょうか。

レンズと120フィルムバックが付属したものを購入しよう

ZENZA BRONICA GS-1を中古で購入するときに考慮したいのが付属品の有無

このカメラに対応するZENZANONレンズは中古での入手は難しくありませんが、いざ探そうとすると見つからないことも考えられるため、まずは標準の100mm F3.5が付属したものを選ぶとよいでしょう。

また、注意したいのがフィルムバック。
120フィルムと220フィルムに対応しているGS-1ですが、すでに220フィルムは生産されておらず120フィルムを使用することになります。
220用バックでは120フィルムは使用できないため、120フィルムバックが付属している中古を探しましょう。

※追記:本記事執筆時には220フィルムは製造中止となっていましたが、その後中国の上海ブランドの220フィルムが白黒のみ復活しています。

Bronica GS-1

電子カメラなので中古は電装系をチェック

そして非常に重要なのが、中古をチェックするときに、とくに電装系の状態を確かめること。

80年代の中古カメラに共通することですが、電装系が劣化していると修理がきかないことも。
他のカメラと同じく、中古は保証があるものを。
そして少しでも電装系に不安があったら、他の個体を探すことも考えたほうがよいでしょう。

BRONICA GS-1 関連商品

電池は以下のものが使えます。

中判カメラで使う120フィルムは、以下のものがおすすめです。
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ポジフィルム(リバーサルフィルム)で撮影するなら、富士フイルムのPROVIA 100Fが定番です。

6×7判なのに軽快なカメラ

このように、ZENZA BRONICA GS-1の特長は、同じ判型のカメラに比べて軽量かつ軽快なこと。

PENTAXやMamiyaよりもマイナーな存在ですが、非常に使いやすく仕上がっていますよ。
一味違う中判が欲しかったら、ぜひ中古を探すことを検討してみましょう。

もし中古で購入したら、ぜひさまざまなフィールドに連れ出してみてくださいね。

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更新履歴

2021年4月12日

スペック表を参考文献をもとに加筆(ファインダー種類、露出計種類、バック種類)
参考文献:『玄光社MOOK 最新 中判カメラマニュアル』 p.149-151 2001年、玄光社
レンズマウント名をブロニカマウントと記載していたがソースが不明なため「独自のバヨネットマウント」に修正

「レボルビング式バックとAEロータリーファインダーを装着すれば、縦位置・横位置を自由自在に切り替えて撮影することも」
→事実誤認のため、「バックにレボルビング機構はありませんが、レボルビングトライポッドアダプターGを装着すれば」に訂正

「アイレベルファインダーには露出計が内蔵」
→「AEプリズムファインダーGとAEロータリーファインダーGには露出計が内蔵」に訂正

著者紹介: サンライズカメラ

サンライズカメラは、いまでは数少なくなってしまった「フィルムカメラ専門店」の使命として、フィルムカメラに関する情報を公開し続けています。 「こんな記事が読みたい」というご要望がありましたら、お気軽にFacebook、Twitter、お問い合わせフォームなどからご連絡ください。カメラ愛好家のみなさん、これからフィルムを始めたいみなさんとお話できることを楽しみに待っています。

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