【2025年11月版】中古フィルムカメラ人気ランキングTOP10|サンライズカメラ月間アクセス数まとめ

気温が下がり、光がやわらかくなる11月。
写真を撮る理由が、少しだけ内向きになる季節です。
今月のランキングに並んだのは、
「速く撮れるカメラ」よりも、「考えながら撮れるカメラ」。
コンパクト機からプロ用中判まで、
どれも“写る”以上の体験をくれる道具ばかりでした。
手のひらに収まるTIARAの軽やかさ。
機械式一眼の静かな緊張感。
そして、ハッセルブラッドがもたらす圧倒的な密度。
アクセス数という数字の裏には、
「今、こういう写真が撮りたい」という
多くの人の気分が、はっきりと表れています。
2025年11月。
サンライズカメラで、特に注目を集めた
中古フィルムカメラ・レンズ人気ランキングTOP10をご紹介します。
目次
- 10位 FUJIFILM CARDIA mini TIARA / FUJINON 28mm F3.5
- 9位 MINOLTA MC W.ROKKOR-SG 28mm F3.5
- 8位 PENTAX LX ボディ 後期型
- 7位 Canon F-1 Montreal 1976 モントリオールオリンピック記念モデル
- 6位 PENTAX SL / Super Takumar 55mm F1.8
- 5位 Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4
- 4位 OLYMPUS PEN F / F.Zuiko Auto-s 38mm F1.8
- 3位 PENTACON six TL / Carl Zeiss Jena DDR MC BIOMETAR 80mm F2.8
- 2位 KONICA IIIA / Hexanon 48mm F2
- 1位 Hasselblad 500C/M / Carl Zeiss Planar T* 80mm F2.8 C A12
- まとめ
10位 FUJIFILM CARDIA mini TIARA / FUJINON 28mm F3.5

手のひらサイズで、撮る喜びをポケットに。
コンパクトでありながら、FUJIFILMならではの光学設計でクリアな描写を実現。
持ち歩きやすいサイズ感と、スタイリッシュなデザインは、 “いつでもどこでも撮りたくなる”カメラとして人気です。
操作もシンプルで、シャッターボタンを押すだけで直感的に撮影可能。 軽さと携帯性が、撮影の自由度をさらに高めます。
【こんな人にオススメ】
・コンパクトで持ち歩きやすいフィルムカメラを探している方
・街角スナップや日常の一瞬を美しく残したい方
・スタイリッシュなデザインのカメラをコレクションに加えたい方
9位 MINOLTA MC W.ROKKOR-SG 28mm F3.5

派手さはないけれど、なぜかよく使う一本になる、そんな存在です。
焦点距離は28mm。
いわゆる広角ですが、「広すぎる感じ」がないのがちょうどいいところ。
街の風景や、旅先のちょっとした光景、友人との何気ない時間まで、自然に切り取ってくれます。
【こんな人にオススメ】
・フィルムで「広角っぽい写真」を撮ってみたい方
・ミノルタらしい描写が好きな方
8位 PENTAX LX ボディ 後期型

PENTAXが誇るプロフェッショナル機「LX」。
その後期型モデルです。
重厚な金属ボディに滑らかな操作感、そしてLXならではの高い信頼性。
ファインダーの見やすさは今でも群を抜いており、明るく広い視界はピント合わせの楽しさを思い出させてくれます。
防塵防滴構造による安心感、そしてペンタックス独自の柔らかなシャッターフィーリング。
長年愛されてきた理由が、手に取るだけで伝わってきます。
【こんな人にオススメ】
・撮るという行為そのものをじっくり味わいたい方
・メカニカルな操作感が好きな方
・一生モノのフィルム一眼を探している方
7位 Canon F-1 Montreal 1976 モントリオールオリンピック記念モデル

1976年のモントリオールオリンピックを記念して製造された、特別なCanon F-1。
ボディには五輪マークと“Montreal 1976”の刻印。
限定モデルらしい高級感と希少性で、コレクター垂涎の一台です。
堅牢な金属ボディ、精密なメカニカルシャッター。
プロ仕様の完成度を持ちつつ、時を超えて輝き続ける。
使うほどに、キャノン黄金期の鼓動が感じられるはず。
【こんな人にオススメ】
・オリンピックモデルなど限定カメラを集めたい人
・Canon F-1の中でも特別な一台を探している人
・クラシックなメカニカル操作を愛する人
6位 PENTAX SL / Super Takumar 55mm F1.8

PENTAX SLは、とてもシンプルな一眼レフです。
露出計さえ省いて、撮ることだけに集中できる潔さがあります。
電池に頼らない機械式だから、ちゃんと整備された個体ならずっと付き合えます。
Super Takumar 55mm F1.8は、タクマーの中でもかなり人気の一本。
シャープでいて柔らかい写りは、フィルムと相性がぴったりです。
この組み合わせなら、撮るたびに“写真を残す喜び”を感じられると思います。
【こんな人にオススメ】
・完全機械式の一眼レフで「撮る手応え」を味わいたい方
・タクマー銘玉の美しい描写を楽しみたい方
・シンプルで長く使える相棒を探している方
実際に同機種を使用した作例ブログがあるので、ぜひご覧ください。
5位 Nikon Ai-s Nikkor 50mm F1.4

フィルムでもデジタルでも活躍するニコン定番の大口径標準レンズです。
開放F1.4の明るさは、光の少ないシーンでもシャッターが切れ、背景を大きくぼかした柔らかな表現も可能。
マニュアルフォーカスならではのしっとりとしたピント合わせの感触、金属鏡筒の高級感、抜けの良い描写…。
フィルムカメラのFM2やFM3Aとの相性も抜群。
もちろんデジタル一眼やミラーレスでもアダプターを介して愛用されています。
【こんな方におすすめ】
・明るい標準レンズで美しいボケ表現を楽しみたい方
・フィルムカメラのFM2、FM3A、F3などと組み合わせたい方
・マニュアルでじっくり撮影を楽しみたい方
4位 OLYMPUS PEN F / F.Zuiko Auto-s 38mm F1.8

ハーフサイズという小さな世界に、オリンパスが込めた情熱の結晶。
PEN Fは、世界初のハーフサイズ一眼レフとして誕生し、 独自のロータリシャッター機構と精巧なデザインで、今なお多くの人を魅了します。
F.Zuiko 38mm F1.8は、柔らかくも芯のある描写。
光を包み込むようなトーンと、ハーフサイズならではの粒子感が写真を詩に変えます。
手にした瞬間、工業製品ではなく“作品”を感じる一台。
【こんな人にオススメ】
・コンパクトな一眼レフで本格的な描写を楽しみたい方
・ハーフサイズの温かい粒子感に惹かれる方
・手にするたびに感性が刺激されるカメラを探している方
3位 PENTACON six TL / Carl Zeiss Jena DDR MC BIOMETAR 80mm F2.8

この組み合わせは、ただ「撮る」ための道具ではなく、写真家を「考える時間」へ導くセットです。
6×6のフォーマットがもたらすゆったりとしたフレーミングは、シャッターを切る前に一呼吸置かせてくれる。
ペンタコンシックス独特の巻き上げの感触、ウエストレベルファインダー越しに見る逆さまの世界。
それは効率の時代に逆行するようでいて、むしろ今の時代だからこそ意味がある。
速さではなく、深さを求める人のためのカメラです。
【こんな人にオススメ】
・35mmでは物足りない、もう一段上のフォーマットに挑戦したい方
・「撮る」という行為そのものを味わいたい方
・ゼンザイコンやハッセルとは違う、東独Zeissの表現力を楽しみたい方
2位 KONICA IIIA / Hexanon 48mm F2

1958年に登場した KONICA IIIA は、ただのクラシックカメラではありません。
金属の冷たさと確かな重み――それを手にした瞬間、撮影が“作法”に変わります。
搭載の Hexanon 48mm F2 は、柔らかさと切れ味を兼ね備えた名玉。
開放ではふわりとしたボケが被写体を包み、絞れば芯のあるシャープネスで細部まで描き切ります。
レンズ横に配されたペダル状の巻き上げレバー──この独特な二段式の操作は、慣れるほどに撮影のリズムを作り、指先から写真への集中を導きます。
シャッターを切る前の一連の所作が、ただの手順ではなく「儀式」になる。
そんな体験を求める方にこそ手に取ってほしい一台です。
【こんな人にオススメ】
・1枚1枚を丁寧に撮り、写真を“作品”にしたい方。
・操作そのものを味わえるクラシック機で撮影体験を楽しみたい方。
・国内製の名玉レンズ(Hexanon)の描写をじっくり味わいたい方。
1位 Hasselblad 500C/M / Carl Zeiss Planar T* 80mm F2.8 C A12

ひとたびシャッターを切れば、空気の密度まで写る。
ハッセルブラッド500C/Mは、精密機械の極みとして中判の歴史を築いた名機です。
金属の冷たさの中に、設計者の温度を感じる完成された構造。
Carl Zeiss Planar 80mm F2.8は、ただの“標準レンズ”ではありません。
圧倒的な階調、立体感、そしてT*コーティングが生む透明なヌケ。
被写体の存在を“静寂の中に立たせる”ような描写が魅力です。
まとめ
11月のランキングを振り返って感じるのは、
“便利さ”より“納得感”を基準に選ぶ人が増えているということです。
PENTAX SLやNikon Ai-s 50mm F1.4のような
シンプルで誠実な道具。
KONICA IIIAやPEN Fのように、
操作そのものが撮影体験になるカメラ。
そして500C/Mに代表される、
一枚に覚悟が宿る中判カメラ。
どれも共通しているのは、
「急がせない」ということ。
シャッターを切る前に立ち止まり、
光を見て、距離を測り、
自分の感覚を信じる。
そんな時間を大切にしたい人が、
今月は特に多かったように思います。
もし、棚の奥で眠っているカメラがあるなら、
それは“今、誰かが探している一台”かもしれません。
そして、これから一本を選ぶなら、
流行ではなく、長く付き合える相棒を。
来月は、また違う表情の人気ランキングになるはずです。
その変化も含めて、フィルムカメラの楽しさ。
次回も、ぜひ覗いてみてください。
前月の10月の中古フィルムカメラランキングを見る
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