[コラム] フィルムカメラ業界に吹く、いい風の話。
最近、フィルムカメラ界隈には嬉しいニュースがいくつか届いています。
PENTAXが新しいフィルムカメラの製造を検討していたり、Rolleiの名を冠した新しいAFモデルが発表されたり。
さらに、Kodakやロモグラフィーのフィルムが値下げになるなんて話もあって、これは僕らにとって大きな追い風です。
海外では独自ブランドのネガフィルムも増えてきていて、「フィルムが世界中でまた息を吹き返してるんだな」と実感する日々です。
もちろん、まだまだ全盛期の頃のような値段にはなりません。
でも、それを嘆くのはやめたほうがいい。
嘆く声が大きくなると、これからフィルムカメラを始めようとする人たちにネガティブな印象を与えてしまいます。
だったらこう考えてみるのはどうでしょう?
「高いからこそ、一枚一枚を本気で撮る。」
その気持ちで撮れば、写真を見る目も、感じ方も、撮る時の集中力も、きっと変わってくるはずです。
いわゆる“ボツ写真”がなくなるような、そんな撮影ができるようになるんじゃないかと僕は思っています。
昔の写真家たちは、今みたいに露出計もディスプレイもない中で撮影していました。
フィルムが貴重だったからこそ、シャッターを押す一瞬に全身全霊を込めて、あの胸を打つ写真を撮れたんでしょうね。
僕自身、つい「早く現像に出したい」と思って適当にシャッターを切ることがあります。
でも、今度はあえて高いフィルムを買って、じっくり考えながら撮ってみようと思っています。
そうすることで、フィルム1本の中に自分らしさを詰め込めるんじゃないかと、ちょっとワクワクしています。
フィルムカメラは、ただの道具ではなく、時代を超えた楽しみ方そのものだと思います。
その価値をもっと噛みしめて、一枚一枚と向き合っていけたらいいですね。
関連記事
-
KONICA SIIが人気ない理由とは?描写力が証明する隠れた名機の魅力を再発見
2024.11.26 フィルムカメラぶらり撮影散歩Konica・小西六初心者向けレンジファインダー(レンズ固定式) -
[フィルムカメラぶらり撮影散歩15] 初めてのPENTAX17で見つけた“撮る楽しさ”
2024.11.19 Series Blog-写真家さんフォトグラフ-初心者向けハーフサイズフィルムカメラPENTAX17 -
[コラム]【2024年版】フィルムカメラが再燃!今注目すべき最新モデルと世界のトレンドを徹底解説
2024.10.21 Fan Blog-魅力を語る-コンパクトカメラPanonハーフサイズフィルムカメラPENTAXRolleiフィルムカメラおすすめ機種紹介 -
「フィルムカメラは終わらない」-PENTAX 17が業界に起こす革命-
2024.10.10 機種別PENTAX初心者向けコンパクトカメラ高級コンパクトカメラフィルムカメラハーフサイズフィルムカメラ -
[コラム] 21世紀が生んだマニュアルカメラ ニコンFM3A
2024.10.09 Fan Blog-魅力を語る-Nikonフィルム一眼レフ日本MF一眼レフコラム