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[コラム] フィルムカメラ業界に吹く、いい風の話。

最近、フィルムカメラ界隈には嬉しいニュースがいくつか届いています。
PENTAXが新しいフィルムカメラの製造を検討していたり、Rolleiの名を冠した新しいAFモデルが発表されたり。
さらに、Kodakやロモグラフィーのフィルムが値下げになるなんて話もあって、これは僕らにとって大きな追い風です。

海外では独自ブランドのネガフィルムも増えてきていて、「フィルムが世界中でまた息を吹き返してるんだな」と実感する日々です。

もちろん、まだまだ全盛期の頃のような値段にはなりません。
でも、それを嘆くのはやめたほうがいい。
嘆く声が大きくなると、これからフィルムカメラを始めようとする人たちにネガティブな印象を与えてしまいます。

だったらこう考えてみるのはどうでしょう?

「高いからこそ、一枚一枚を本気で撮る。」

その気持ちで撮れば、写真を見る目も、感じ方も、撮る時の集中力も、きっと変わってくるはずです。
いわゆる“ボツ写真”がなくなるような、そんな撮影ができるようになるんじゃないかと僕は思っています。

昔の写真家たちは、今みたいに露出計もディスプレイもない中で撮影していました。
フィルムが貴重だったからこそ、シャッターを押す一瞬に全身全霊を込めて、あの胸を打つ写真を撮れたんでしょうね。

僕自身、つい「早く現像に出したい」と思って適当にシャッターを切ることがあります。
でも、今度はあえて高いフィルムを買って、じっくり考えながら撮ってみようと思っています。
そうすることで、フィルム1本の中に自分らしさを詰め込めるんじゃないかと、ちょっとワクワクしています。

フィルムカメラは、ただの道具ではなく、時代を超えた楽しみ方そのものだと思います。
その価値をもっと噛みしめて、一枚一枚と向き合っていけたらいいですね。

著者紹介: サンライズカメラ スタッフ

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