[旅×フィルムカメラ第10弾] 名機OLYMPUS(オリンパス) XA2を持って福井県の今庄をフラッと巡ってみた
旅好きな私いくたが、フィルムカメラやオールドレンズを相棒として携え、出会った素敵な景色をお見せしていく連載。
今回で第10回目を迎えました!続けさせていただけて、嬉しい限りです。
こちらの執筆を通して、旅の楽しさ、そしてフィルムカメラの楽しさに、私自身ますます魅了されてきているので・・・
読んでくださる方にもそんなワクワク感が伝わるよう、本日も作例たっぷりでご紹介していこうと思います^^
さて、今回作例を撮影したカメラは、OLYMPUS(オリンパス) XA2です!
日常的に持ち歩ける、コンパクトフィルムカメラのベストセラー名機。
OLYMPUS(オリンパス) XA2を携えて向かった先は、福井県南条郡南越前町に位置する今庄という宿場町。
初夏の季節に青々とした自然や、宿場町の味わいを感じながら、スナップ撮影を楽しみました。
このフィルムカメラは、操作方法もめちゃくちゃ簡単で、写りにも定評あり、初心者の方には特にぜひおすすめしたい一品となっております^^
【旅×フィルムカメラ 前回の記事はこちら】
[旅×フィルムカメラ第9弾] Kodak Retina IIIC(コダック・レチナIIIC)が70年の時を超え、ローカル鉄道を撮る。
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
OLYMPUS(オリンパス) XA2について
OLYMPUS XA(オリンパスXA)シリーズは、コンパクトカメラの歴史に残る新基軸を打ち出した名機のひとつ。
オリンパスXAシリーズの特徴、それが「キャップもケースもいらない」フィルムカメラであるということ。
カメラボディーと一体になっている、バリアーと呼ばれるレンズカバーを開け閉めすることで、いつでも一瞬で撮影状態に入ることができる優れもの。
日常的に持ち歩いて、さっと撮影したいときに重宝されますね。
OLYMPUS XA2のスペック
形式 | 35mmコンパクトカメラ |
シャッター | 電子制御のプログラムシャッター |
レンズ | D.Zuiko 35mm 1:3.5(4群4枚) |
露出計 | レンズ上部のCdS受光素子による外部測光 |
AE | プログラムAE |
ファインダー | 採光式ブライトフレーム |
フォーカス | 目測式 |
電池 | LR44 x2(Amazon) |
発売年 | 1980年[1]「XA2:カプセルカメラXA:カメラ製品:オリンパス」(2022年6月17日閲覧) |
新品時価格 | 27,800円[2]「XA2:カプセルカメラXA:カメラ製品:オリンパス」(2022年6月17日閲覧) |
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OLYMPUS XA2の特徴
OLYMPUS(オリンパス)XA2は、おそらくXAシリーズでもっとも売れた機種。
初代を差し置いてグッドデザイン賞も受賞してます。
確かに見た目もころんとしていて可愛らしく、カラーも赤、青、グレー、ピンクがあるそうです。
機能の特徴としては、
- ゾーンフォーカス(ピントが目測式)
- 露出制御はプログラムAEのみ
ゾーンフォーカス
まずこのゾーンフォーカス。てこずったというか、特に調べずに撮影して、あとから「やっちまった!」となったのです・・・
目測式でのピント調整は、ボディ正面にある、ゾーンフォーカス(ピント合わせ)レバーで合わせていきます。
3段階の距離がどれくらいを示すのはわらからずだったのですが、後で調べてみると、0.9-1.8m / 1.2m-∞ / 6.3m-∞<となっているようです。
最初に調べればよかったですね・・・特に最短撮影距離が思ってたよりも遠くて、これでピンボケを量産してしまいました。
巻き上げ
巻き上げは、親指で行うノブ式。
写ルンですと同じ方式ですね。
これは大人気オリンパスPENシリーズでも採用したものと同じで、小型軽量の老若男女が使えるカメラを目指したためとのこと。
シャッターボタン
この赤いシャッターボタンは正直どうにも好かんのんです。笑
押した時の感触がふにゃっとしててイマイチ・・・誤って押してしまうこともあり。
でも捉え方によっては、重厚感あるフィルムカメラで撮影するときの”この1枚に魂込めねばぁっ!”というプレッシャー感はあまりなく、気軽に撮影できます。笑
OLYMPUS(オリンパス) XA2の作例
説明が長くなりましたが、作例紹介に移っていきます。
使用フィルムはFUJIFILM 業務用100です。
(いま手に入るものでは、FUJICOLOR 100とほぼ同じフィルムです)
福井県今庄の旅
今回「OLYMPUS XA2」を携えて向かった先は、福井県南条郡南越前町に位置する今庄という宿場町。
知人が運営している「地域まるっと体験宿 玉村屋」さんに泊まらせていただきました。
出発前の1枚。部屋のすりガラスがお気に入りで、毎朝この光で起きます。(夏はくそあちい)
夕方出発の鈍行列車の旅。やっぱり私は車窓から見える移りゆく景色を見るのがすごく好きだなぁ〜。自分が反射してうつっちゃったけど、ベストシーズンの伊吹山です。
この作例は光が差し込みいい感じに。フレアはかなり広い範囲に出やすいのでしょうか。
車内の蛍光灯が反射。
画面真ん中が白っぽくなる感じ、オリンパスペンでもこんな現象があったような。
北国街道の宿場町として栄えた今庄地区、古い街並みや建造物が、実に立派なものでした。
1kmほどの街道沿いは、お散歩にちょうど良い距離。古〜い神社や造り酒屋、そして渋い裏路地や猫さんとの遭遇など、発見が楽しい。
ハスの名産地とのことで、大規模なハス畑へ連れてってもらいました。ちょうどお盆に向けた収穫の時期で、「地域まるっと体験宿 玉村屋」さんでは収穫体験のイベントをやったりもするそうです。
こんなに広いハスの棚田は初めて見ました。お米とハスがまばらに並ぶ田園風景は見事でした。
レンズの特性上、あんまり近くは寄れないし、遠景の方が得意なのかなぁと。この作例では多少のトンネル効果がより良い雰囲気に。
息をするように、水の中でぽこぽこぽこ・・・と空気が出てたのがすごく興味深かった!水を弾くハスの葉はみていて楽しいです。
前職の旅行会社の縁で、今回色々とご案内してくれた宿の方。まさにまるっと地域を紹介してくれたおかげで、すごく旅が充実したものとなりました。ありがとうございます!
地域の方々の思い入れがつまった昔の保育所が、集いの場として生まれ変わったカフェ、オリオンベイクさん。
ハイライト周辺の光が白く滲むような描写が、コンパクトカメラの少し不完全な描写力の良さな気がします。
長浜で途中下車、琵琶湖へ
途中駅、近江塩津駅がとても面白かった!地下へ入っていくような長い階段が。吹きさらしのホームはきっと雪国では耐えがたく、こうした工夫がされているのでしょうか。
冬は寒さを凌ぎ、夏は暑さを凌ぐ。すごく暑い日だったので、降りた瞬間、氷穴?!と思うほどひんやりしてて、生き返った思い出です。
しかし、手持ちOLYMPUS XA2でさすがにブレブレ。ホラーみたいになりました。笑
モノクロで撮影したら良さそうな場所です。
滋賀県の長浜駅にて途中下車。海じゃないですよ〜。夕焼けがうっすら綺麗でした。雲の多い空を撮影すると、どうしても周辺露光が落ちてちょっと不吉な印象になりますね・・。
琵琶湖沿いで風呂に入り、駅前で一杯ひっかけてから帰路へ。
この作例のように、暗いところではどうしても手振れしてしまいます(手振れの原因は他にもあったりして)。
机や椅子など、どこか平らな場所を見つけてカメラを置いて、少しでもブレないようにすれば良かったですね!
OLYMPUS XA2は専用のフラッシュを外付けすることができるので、それを活用しても良かったかもです。
でも、結果こういうエモい写真も思い出に。女性一人でやっている小さなカウンター居酒屋。花札の柄が描かれたマッチ箱がディスプレイされててすてきだった。恵比寿さんのワンカップも!良い旅の締めになりました。
こういう写りをみると、シャープで解像度も全然悪くなく感じます。
自動露出だと難しそうな明暗差の激しい絵の撮影。奥の山筋までうっすらとですが見えるくらい、それでいて手前も黒潰れていない、ちょうどいい塩梅に仕上げてくれました。
これも、車内の雰囲気と窓の外の景色、両方を忠実に写してくれた。コンパクトカメラの写りにあまり期待していなかったからか、この写りにはちょっとびっくり!
逆光に弱いかもしれませんが、太陽を真正面に受けた時の激しいフレアは、やはり現代のカメラでは味わえない良い癖。
目の前を過ぎ去る貨物列車の迫力。
作例 おまけ写真編
最後に余ったフィルムでおまけ写真を〜
なんとなく最近、赤を見つけると写真に収めることが多いみたい。
作例を撮っていて思いましたが、焦点距離35mmはスナップには何かと便利な画角ですね。
盛大なフレアがすごく気に入っています。優しく滲む。青もすごく綺麗に写ります。
水面に反射した光を捉えた!
街を歩いていると、土壁の隙間に並べられてた。
個人的にゆかりある街へ足を運びました。
伝統あるショッピングアーケード、自由が丘ひかり街。
日本のモンブラン発祥の店、「MONT-BLANC(モンブラン)」。激甘モンブランに、激苦コーヒー。最短撮影距離が90cmと知っていれば、もっとしっかり収めたのに、悔しい!
OLYMPUS(オリンパス) XA2で撮影した感想
OLYMPUS XA2の作例を撮影した感想としては――扱いやすさはピカイチです。
スマホで写真を撮るくらい簡単で、画質も全然悪くない。
軽くてポッケにも入る手のひらサイズなので、旅先や日常的に撮影したいときに邪魔にならないサイズ感が嬉しい。
個人的には、今回訳あって右目を負傷していてあまり良いコンディションではなかったのですが、それでもせっかく旅に出るのならフィルムカメラで思い出を残したい。そんな折に、非常に役立ってくれました!
中古での価格帯もお手頃なので、中古で見つけたらとりあえずポチっても損はしないんじゃないかなぁと。
他にもオリンパスの代表機種や、コンパクトカメラのおすすめもありますので、そちらの記事もぜひチェックしてみてください^^
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
OLYMPUS(オリンパス)XA2 簡単な解説
ここからは、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが、今回作例を撮影したOLYMPUS(オリンパス)XA2について簡単に解説します。
OLYMPUS XA2
形式 | 35mmコンパクトカメラ |
シャッター | 電子制御のプログラムシャッター |
レンズ | D.Zuiko 35mm 1:3.5(4群4枚) |
露出計 | レンズ上部のCdS受光素子による外部測光 |
AE | プログラムAE |
ファインダー | 採光式ブライトフレーム |
フォーカス | 目測式 |
電池 | LR44 x2(Amazon) |
発売年 | 1980年[3]「XA2:カプセルカメラXA:カメラ製品:オリンパス」(2022年6月17日閲覧) |
新品時価格 | 27,800円[4]「XA2:カプセルカメラXA:カメラ製品:オリンパス」(2022年6月17日閲覧) |
OLYMPUS XA2は、1980年にオリンパスが発売したコンパクトカメラ。
前年の1979年に登場したOLYMPUS XAに続く、XAシリーズの2種類めの機種になります。
↑OLYMPUS 初代XA
このXA2を含むXAシリーズ最大の特徴。
それが、カメラの前面が横にスライドしてキャップ代わりになること(当時「ケースレスカメラ」と呼ばれていました)。
その後の時代のコンパクトカメラでは当たり前になった機能ですが、OLYMPUS XAシリーズが元祖なのです。
この特徴を考え出したのが、オリンパスの多くのフィルムカメラを開発した米谷美久(まいたに よしひさ)氏。
そのこともあり、XAシリーズはPENシリーズ、OM-1と並ぶオリンパスを代表する名機として知られています。
ボディは非常にコンパクトで、レンズが飛び出ていないこともあり、1980年のコンパクトカメラとしては厚みも少なくなっています。
搭載レンズについても、このOLYMPUS XA2のほうが初代XAよりも性能がよいという定評があります。
今回の作例でも、ハマったときはなかなかの描写力を見せてくれましたね。
ピント合わせこそゾーンフォーカス(目測式)ですが、レンズが広角なので普段使いなら問題ないでしょう。
ちなみに、蓋をスライドして閉めるとフォーカスが中くらいに戻るようになっています。
また、カメラの左手側側面に専用ストロボをねじ込むことができるようになっています。
↑ストロボA11をねじ込んだところ
OLYMPUS XA2を中古で買うなら
OLYMPUS XA2は電子制御のコンパクトカメラ。
そのため状態が悪くなってしまっている中古もありますが、1980年という発売時期もあり、整備済みで中古販売されているものも十分に見つけられます。
中古価格はコンパクトカメラとしては一般的な価格帯。
価格が安すぎるものはほぼジャンクの状態であることも多いので、保証付き、整備済みのものを探しましょう。
チェックポイントは、裏蓋のモルト、レンズの状態、ファインダーのクモリ、そして動作自体に問題がないかといったところで、他の中古フィルムカメラと共通しています。
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OLYMPUS XA2 まとめ
外観のスタイリングも非常によく、1980年代のフィルムカメラを使っているという満足感が得られること間違いなし。見た目と機能を兼ね備えた中古コンパクトカメラが欲しいという方は、ぜひOLYMPUS XA2を探してみませんか?
旅×フィルムカメラ 次の記事はこちら
次回はCanonのオートフォーカス一眼レフカメラ、New EOS Kissの作例と紹介をお届けします!
初心者でも簡単に使えるフィルムカメラ、EOS Kissシリーズ。
じつは初めて中古フィルムカメラを触る方におすすめの機種なんです。
ぜひご覧ください。
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
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