[オールドレンズ探訪記] めちゃくちゃ面白い! 魚眼レンズCanon New FISH-EYE FD 15mm F2.8でマンネリ解消! (作例あり)
今回作例をご紹介するのは、Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8です!
この世に数えきれないほどの種類が存在するオールドレンズの中から、サンライズカメラがおすすめできるレンズを1本1本紹介していく、「オールドレンズ探訪記」と第したコーナーです。
これまでに数々のオールドレンズを使ってきた雨樹一期さんと、昨年からフィルムカメラやオールドレンズに触れ始めた、初心者な私いくたで、一緒に様々なオールドレンズで撮影をした作例をご紹介していきます。
このNew FISH-EYE FD 15mm F2.8は、私いくたにとって初めての魚眼レンズ。
まだまだ勉強不足で恐縮ですが、試行錯誤しながら撮影するのもとても面白かったです!
ぜひ温かい眼差しでご一読いただけたら嬉しいです^^
【オールドレンズ探訪記 前回の記事はこちら】
【オールドレンズ探訪記】 OLYMPUS H.ZUIKO Auto-S 42mm F1.2でバル切れレンズ検証!(作例あり)
目次
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8について
- Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8の作例紹介
- オールドレンズ撮影Tips!魚眼レンズの楽しみ方
- Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8で撮影した感想
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Canon(キヤノン)New FISH-EYE FD 15mm F2.8
- Canon(キヤノン)New FISH-EYE FD 15mm F2.8 まとめ
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- 脚注[+]
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8について
まずは、今回作例を撮影したNew FISH-EYE FD 15mm F2.8がどんなレンズなのか紹介しますね。
New FISH-EYE FD 15mm F2.8とは
Canon New FDシリーズの魚眼レンズ、「Canon New FISH-EYE FD 15mm F2.8」です。
仕事で16mmの広角レンズはよく使うのですが、魚眼レンズは初挑戦。直近で見ると、すごい前玉飛び出てますね!
個人的にレンズキャップの古い「Canon」のロゴがすごく可愛くてお気に入りです!
今回のレンズは「訳あり品」
あ、一応こちらのレンズ、レンズ内に小さなカビがある「訳あり品」とのことで、お借りしたレンズです。
オールドレンズはほとんどが使用感のある中古品のため、状態が悪いレンズもしばしば。
今回のレンズだと、どれくらい写りに影響があるかなぁ?といったところも試してみようと思います。
今回使用したマウントアダプターについて
今回のレンズはNew FDレンズということで、ミラーレス一眼カメラへの取り付けにあたってはK&F ConceptさんのCanon FDマウント→SONY Eマウントのアダプターを使用しています。
New FDレンズを取り付ける場合、FDレンズと違って使い方に少しコツがいります。
こちらの記事でマウントアダプターの使い方を解説しているので併せてご覧ください。
Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8の作例紹介
それでは。
New FISH-EYE FD 15mm F2.8+ミラーレス一眼カメラの作例をどんどんご紹介します。
魚眼の特徴がわかりやすい! 格子状の作例
まずは魚眼レンズっぽさの出やすい被写体の作例から。
格子状のものを目前に置いてみると、歪みがすごくわかりやすい!
歪曲収差の図みたいになります。笑
囚われた車庫。
しかし、電車の線路のような、いわゆる「放射線構図」だと歪みを感じづらい絵になるのかな・・・。
消失点のある風景の作例
あ、でももしかして消失点をど真ん中にするから歪みを感じづらいのかも・・・。
ちょっと構図を変えて線路を撮ってみたら、こっちの作例のほうが魚眼感があって個性的になりました。
画面の外側の部分に、縦長の物体(↑これだと踏切)を置くと、カッコ()の形みたいになって、迫力が出ますね!
風景がとてもダイナミックに!
まるで球体みたいな写りをする魚眼レンズ、円の外側の部分を活かすと、現実ではありえない歪みがでて、非日常的なダイナミックな絵になります。
例えば地平線を上側に持ってくると、あらまぁよくわからんお山形に。
遠い太陽に向かって走りゆく姿。この作例はパースが効いてすごく良い感じ。
奥行き・広さを感じる写真を撮りたいときに適したレンズですね。
いい感じにゴーストが出るレンズ
絞り込んで撮影した作例です(F22)。
キラキラビーズみたいなゴーストがすごくかわいい!
ピラミッド型の階段を、左右対称にして、ダイナミックに。
夕陽が沈む頃合いにレンズを持ってお散歩。良い位置に太陽がきてくれました。
魚眼レンズでもボケを出してみよう!
逆光で、被写体にうんと寄ってみると、ぐるぐるボケ発生。
Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8は、そういえばオールドレンズだったのだと、思い出した一枚。(魚眼魚眼と思いすぎてた・・)
魚眼レンズのせいではありません。(わかる人にはわかる、のかな?)
風穴への旅で撮影した作例
風穴へ吸い込まれる感。人間を置くと、よりダイナックな場所に見えますね。
洞窟×魚眼レンズが、なかなか面白かった!奥行きのある場所でも大活躍。
今回使用しているミラーレス一眼カメラのSONY(ソニー)α7Rだと、かなり暗い場所でも撮影できます。
大自然がダイナミックに!
大自然の迫力を出したいとき、Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8が大活躍です!
縦構図で背の高い巨木を映してみたら、非常にダイナミックに。
被写体を中心に置くと、ずでーん、どしんっと佇む巨木、といったイメージの写真になったのですが、
上に上に成長していった生命の強さみたいなのを表現するために、被写体をちょっと端に寄せてみた方がいい感じになりました。
オールドレンズ撮影Tips!魚眼レンズの楽しみ方
今回初めての魚眼レンズだったのですが、事前勉強無しにCanon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8を持って作例の撮影へ出かけたら、最初はなんか全然面白くなくて苦戦。笑
・・・何を撮ったらよいのやら。
ということで色々調べてみて、ひとまず「ここさえ押さえておけば良し!」なポイントを自分なりにまとめてみました。(初心者の方向けかもしれませんが・・良ければ参考にしてみてください^^)
1.円の外側を活かす
歪みは外側にいけばいくほど顕著になるので、真ん中は大きくふくれがる一方、外側はびよ〜んとしなる、という特性を理解して、構図を考えると良いみたいです。
2.被写体に思いっきり寄る
広角レンズ全般そうですが、中途半端な距離感で撮影すると、「あれっ普通・・・」という味気のない写真になりがち。
モデルさんに寄って、ジャンプしてもらうと・・・
さっきより迫力が出ました。でももっと寄ってもよかったかも!勉強勉強っ。
昔、でかっぱな(鼻)のわんちゃんのキャラとか流行りましたよね。
3.垂直水平を意識する
歪みで特徴的な写真を撮るからといって、むやみやたらに歪ませると、なんだか意図がよくわからない写真になりやすいです。
歪むからこそ、よりシビアに垂直水平を意識すると、安定感のある地に足が付いた構図に仕上がります。
左右対称、三角構図なども取り入れるのも、いいかもしれません。
こうやって撮影方法を工夫したら、魚眼レンズでの撮影がぐっと面白くなりました!
Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8で撮影した感想
今回の作例では初めて魚眼レンズを使用したのですが、最初は全然思うようにいかなくて、悔しい思いをしました・・!
しかしちょっとコツを掴むと、このレンズはめちゃくちゃ面白い!ってことに気づきました。
魚眼レンズの面白みだけでなく、オールドレンズならではの特殊なゴーストや、個性的なぐるぐる玉ボケなど、これ1本で本当に沢山の表現を楽しむことができます。
あ、そういえばレンズ内に小さなカビがある「訳あり品」でしたが、撮影してpcに取り込んで見た感じ全く気になりませんでした。
これから魚眼レンズを買おうと思ってる方は、あえて現代のレンズではなく、オールドレンズを選ぶ方が、すごく幅が広がるんじゃないかなぁと思います。
いつもなんとなく同じような写真ばかり撮っている・・・そんなマンネリを抱えている方にも、Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8はぜひおすすめしたいです。
Canon(キヤノン) New FISH-EYE FD 15mm F2.8のような面白いレンズに出会うことで、すごく表現力アップするための勉強になるなぁと強く実感したので、私ももっと勉強してみたいと思います!
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Canon(キヤノン)New FISH-EYE FD 15mm F2.8
ここからは、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが、今回作例を撮影したNew FISH-EYE FD 15mm F2.8について簡単に解説します。
New FISH-EYE FD 15mm F2.8
マウント | Canon FDマウント |
構成 | 9群10枚 |
新品時価格 | 80,000円 |
発売年 | 1980年 |
メーカー | Canon |
New FISH-EYE FD 15mm F2.8は、Canonが1980年に発売した対角魚眼レンズ。
魚眼レンズには、1枚の写真の中央部に丸く写る円周魚眼レンズと、画面いっぱいに対角線上に写る対角魚眼レンズがありますが、本レンズは後者になります。
本レンズは、New FD以前の魚眼レンズ、FISH-EYE FD 15mm F2.8 S.S.C.の光学系を受け継ぎ、着脱をNew FD形式としたものになります[1]『クラシックカメラ専科 No.31 キヤノンハンドブック』1994年、朝日ソノラマ、p.123。
魚眼という特殊なレンズであることもあり、新品時の価格は8万円とそれなりに高価格帯でした。
赤鉢巻きのLレンズに準じる価格で、それだけ作りの良さも期待できるでしょう。
今回の作例からもわかるように、魚眼レンズの最大の魅力は、被写体が大きく歪曲することを活かしたダイナミックな描写。
いくたさん執筆のTipsを活かして、ぜひ魚眼レンズならではの一枚を撮っていただけたらと思います。
レンズ自体の性能についていえば、さすがは1980年代初頭のCanon製レンズということもあり、逆光での撮影もありましたが、比較的優秀だと感じます。
今回作例の撮影に使用したものはカビが生じている、状態の良くないものでしたが、それでも本レンズの優秀さは十分に伝わったのではないかと思います。
↑訳あり品でした
New FISH-EYE FD 15mm F2.8を中古で買うなら
魚眼レンズにはさまざまな製品がありますが、New FISH-EYE FD 15mm F2.8の中古はMFレンズとしては比較的新しい年代のもの、かつ製造数もそこまで多い部類ではないこともありそれなりの価格がついています。
ただ、その中古価格に見合った描写は期待できるので、中古の魚眼レンズをお探しの方にはなかなかにおすすめできます。
今回実際に撮影に使用したものは状態があまりよくないものでしたが、当然ながら中古を購入される際には、状態のよいものを探すのがよいでしょう。
なお、着脱が旧方式のFISH-EYE FD 15mm F2.8 S.S.C.の中古についても、中古価格は大差ないようですね。
今回使用したミラーレス一眼カメラについて
今回の作例撮影でも、ミラーレス一眼カメラのボディにはSONY α7Rを使用しました。
魚眼レンズでの撮影ながら、一眼レフ用のレンズということでとくに描写に問題は感じられなかったかと思います。
ほかにも、オールドレンズでの撮影におすすめのミラーレス一眼カメラボディとしては――
中古で廉価なフルサイズのミラーレス機が欲しい方にはSONY α7が。Canon(キヤノン)New FISH-EYE FD 15mm F2.8 まとめ
今回は魚眼レンズでの作例でした。
New FISH-EYE FD 15mm F2.8は中古価格は少々しますが、中古魚眼レンズの選択肢としてなかなかおすすめできるのではないかと思います。
一本あるだけで撮影の幅がぐっと広がる魚眼レンズ、ぜひあなたも使ってみませんか?
オールドレンズ探訪記 次の記事はこちら
次回は富士フイルムのM42マウントレンズ、EBC FUJINON 50mm F1.4+ミラーレス一眼カメラの作例をお届けします。
ボケ感がとても秀逸なレンズです。
ぜひご覧ください。
[オールドレンズ探訪記] ふんわりボケ感!FUJIFILM EBC FUJINON 50mm F1.4 M42(作例・撮影Tipsあり)
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
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どこでも持ち歩ける相棒です。
脚注
↑1 | 『クラシックカメラ専科 No.31 キヤノンハンドブック』1994年、朝日ソノラマ、p.123 |
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