[オールドレンズ探訪記] Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)は撮影する者の意図を表現してくれるレンズ(作例あり)
今回はNikonの非Aiオールドレンズ、Nikkor-H Auto 85mm F1.8の作例と特徴をご紹介します!
オールドレンズ探訪記と第した新コーナー。
まだまだフィルムカメラもオールドレンズも初心者な私いくたが、様々なオールドレンズをミラーレス一眼カメラに取り付けて、手探りで撮影していく記事です。
前回から雨樹一期さんもコーナー執筆に加わり、数えきれないほどのオールドレンズを地道に一本一本紹介していきます!
なかなか出かけれらない今のご時世だからこそ、改めてじっくり試してみたいレンズを探してみる手助けになれば嬉しいです^^
【オールドレンズ探訪記 前回の記事はこちら】
[オールドレンズ探訪記] Voigtlander ULTRON 28mm F1.9 Aspherical 味わいと繊細な写りを兼ね備えたレンズ(作例あり)
目次
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)について
- Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)の作例紹介
- オールドレンズ撮影Tips!背景に「黒」を置いてみよう
- Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)を使用した感想
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
- Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)簡単な解説
- Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)まとめ
- 2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)について
まずは、今回ミラーレス一眼カメラで作例を撮影したレンズ、Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)がどんな製品なのか簡単に紹介します。
Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)とは
Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)は日本光学(現・ニコン)が製造した、焦点距離85mmで比較的明るいレンズです。
見た目はかなり重厚感があります。
手に持った感触もずっしりめ。
オールドレンズらしさを感じます。
Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)のスペック
マウント | Nikon Fマウント |
最短撮影距離 | 1m |
重量 | 420g |
フィルター径 | 52mm |
新品時価格 | 32,700円(1969年時点) |
メーカー | 日本光学(現・ニコン) |
『カメラ総合カタログ VOL.36』1969年、日本写真機工業会、p.44
Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)の外観と特徴
個人的に初体験だったのは、このレンズケース。なかなか画期的ですね。笑
今回も、ミラーレス一眼カメラのSONY(ソニー)α7Rに装着して、作例を撮影していきます。
装着した感じ。新旧を合体させたちぐはぐ感もあって、なんだか面白い。大きさの割りに重たいなぁと感じましたが、全体的にはコンパクトでそこまで持ち運びに重たさは感じなかったです。
今回もK&F ConceptさんのNikon Fマウント→SONY Eマウントのマウントアダプターを使用しました。
Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)の作例紹介
さて、Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)+ミラーレス一眼カメラで撮影した作例を紹介していきます。
しっかりと鮮明な描写
ニコンのオールドレンズは、ボケが硬く、ピント面のシャープさはピカイチだという感想をよく耳にしますが、確かに捉えた被写体はしっかり鮮明に描写できています。
日がもう暮れたあとに作例の撮影へ出かけたのですが、絶妙な空の色合いの変化も再現していて、すばらしい。
水面に映る木にピントを合わせることも、難なく。
ピントを当てた場所がかなりくっきりと描写できるので、確かに硬いと言えば硬い印象ですが、真面目にやるべきことをやってくれる優等生といったイメージ。
作例はすべて撮って出し、加工なしの写真を載せていますが、とにかく色味は濃すぎず薄すぎず、ちょうど良いクセのない味を出しています。
ぐるぐるボケ! 絞り開放の作例
開放F1.8で作例を撮ると、一気にオールドレンズらしい癖を現しました。
「ぐるぐるボケ」で有名な「HELIOS-44-2 58mm F2」ほどではないかもしれませんが・・いやでもかなりボケがぐるぐるしていますっ!
ちなみに先ほどのぐるぐボケの正体は、おみかん。
ボケの楽しみ方と言えば、木漏れ日などの光を背景にすることが多いですが、規則的に並んだ模様や、色味の濃い模様などを背景にしても、玉ボケの描写を存分に楽しめます。
こちらの作例ももぐるぐるボケっぽくなっています。
開放の作例と絞り込んだ作例を比較
上は開放、下は絞って撮影したもの。
下はただ葉っぱがずっとそこにあった感で面白みに欠けますが、上の開放で撮影したものは、葉っぱが舞い降りてきた特別な何かに見えるような・・・オールドレンズらしい世界観で撮影できるのは実に面白い!
きれいな色があらわれるレンズ
赤くなりきらない黄緑色の紅葉の葉っぱを主役に、背景には真っ赤な紅葉を。
濃すぎず、染みすぎず、鮮やかすぎない、とっても綺麗な色だとわたしは感じました。
木の種類、枯れていく時期によっても、様々な色味が楽しめる木々。その違いもしっかり描写できています。
公園の木のベンチの上に残されていた宝の山。すてきだな〜
オールドレンズ撮影Tips!背景に「黒」を置いてみよう
同じ被写体を写すにも、背景の色味が違うだけで印象はかなり変わってきます。
以下の二枚の作例を比べてみてください。
陽が落ちていたので、両方とも暗い印象という点では共通していますが、一枚目と二枚目では印象がガラッと変わりませんか?
一枚目の作例のように、背景を黒にすると、
- 写真全体を引き締める
- 被写体を強調させる
- 全体的にクールな印象に仕上げる
のような効果があります。
スタジオ撮影や物撮り撮影などでは黒バックを作ることは簡単かと思いますが、実は屋外での撮影でも、黒バックは意外と演出できます。
今回は、両方とも同じ枝の紅葉を撮影したのですが、一枚目の作例は日暮れ後の池の水面を背景におき、その水面には木の影が写っていたこともあり、ほとんど真っ黒状態の背景が存在しました。
ちなみに二枚目は落ち葉を背景にしています。
撮影するときは、色々な姿勢になって(通りかかった人に変に思われても気にしない!!)、様々な角度から覗き込んで見て、使えそうな背景を探しみてください。
一気に写真のバリエーションが増えるので、さらに撮影が楽しくなると思います^^
Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)を使用した感想
Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8 非Aiは、撮影する者の意図をまっすぐ汲み取り、表現してくれる、実直なお方という印象でした。
お硬い描写と言われればそうなのですが、優しい色味も出せて、ボケの演出も現代のレンズでは味わえない特別感を感じられます。
他にもサンライズカメラでは、おすすめのオールドレンズを多数紹介、また随時オールドレンズ商品を入手・販売していますので、詳しくはHPやSNSにて、最新情報をぜひチェックしてみてください^^
【オールドニッコールレンズはこちらの記事もおすすめ】
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写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)簡単な解説
ここからは、今回ミラーレス一眼カメラで作例を撮影したレンズ、Nikon(ニコン)Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)について、中古フィルムカメラとオールドレンズのサンライズカメラ スタッフが簡単に解説します。
Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)
マウント | Nikon Fマウント |
最短撮影距離 | 1m |
重量 | 420g |
フィルター径 | 52mm |
新品時価格 | 32,700円(1969年時点) |
メーカー | 日本光学(現・ニコン) |
『カメラ総合カタログ VOL.36』1969年、日本写真機工業会、p.44
Nikkor-H Auto 85mm F1.8は、中望遠としては定番の焦点距離、85mmのレンズ。
鏡筒の滑り止めがゴム巻きではなくローレット、コーティングもモノコートの時代のNikkor Autoになりますね。
今回の作例ではどちらかというと色調が優しめになる印象を受けましたが、これもコーティングがマルチコートではないことに由来するのかもしれません。
それでも、光線の感じによってはとてもシャープな写真になっていたのは、さすがニッコールといったところ。
85mmのレンズとしてみると、後の時代に登場したF1.4クラスのレンズと比較すると、フィルター径52mmでとてもコンパクトに感じます。
この時代のニッコールレンズは、ローレット加工の精度も、塗装やメッキのの質感も最高。
ぎゅっと金属感が詰まった感じのある、オールドレンズらしいオールドレンズといえるかもしれないですね。
Nikkor-H Auto 85mm F1.8を中古で買うなら
Nikkor-H Auto 85mm F1.8は、時代が古く、開放F値も中庸なので、85mmのポートレートレンズとしては中古価格は手に入れやすい部類です。
当サイトではこれまでにF1.4クラスの中望遠オールドレンズを取り上げてきましたが、それらはMF・AF問わず中古価格がかなり上がってしまっています。
それに対して、F1.8~F2クラスの中望遠になると、一気に中古価格が下がります。
Nikkor-H Auto 85mm F1.8だけでなく、New NikkorやAi Nikkor、Ai-S NikkorでもF1.8~F2のものはかなり手頃な価格なので、実用中古レンズとして狙い目だといえるでしょう。
中古ニッコールレンズにはかなり使い込まれたものもあり、ヘリコイドグリスが抜けてしまっているものも散見されます。
光学系やピントリングの状態をチェックして、状態がよい中古を選ぶのがおすすめです。
鏡筒の外観がくたびれている中古でも、しっかりとメンテナンスされている中古は実用品としてお買い得です。
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今回使用したミラーレス一眼カメラについて
今回もミラーレス一眼カメラはSONY α7Rを使用しました。
ローパスレスかつ中古価格が比較的低いのが魅力ですね。
ほかにもおすすめミラーレス一眼カメラとしては――
中古で廉価なフルサイズのミラーレス機が欲しい方にはSONY α7が。Nikkor-H Auto 85mm F1.8(非Ai)まとめ
Nikkor-H Auto 85mm F1.8+ミラーレス一眼カメラの作例をご紹介しました。
F1.4クラスと比べるとかなり中古価格がお手頃になるF1.8の中望遠レンズ。
ぜひあなたのレンズラインナップに加えて、とっておきのポートレートを物にしてみませんか?
オールドレンズ探訪記 次の記事はこちら
次回はこちらのレンズをミラーレス一眼カメラに取り付けて撮影した作例をご紹介します。
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