[フィルムカメラ遊泳記 第7話] フィルムの現像・プリント基礎知識!方法・お店を徹底紹介
こんにちは!
フィルムカメラ初心者の私いくたがお送りする、「フィルムカメラはとっつきにくい」と感じている人でも気軽に楽しめる連載。
前回の第7話では、フィルムカメラ「Nikon New FM2」の使い方の解説でした。
【前回の記事はこちら】
今回の第7話では、撮ったあとのカメラ・写真をどうすればいいか?
写真の現像方法などについて解説していきます^^
ご存知の通り、フィルムカメラでは撮った写真をすぐに見ることはできません。
まずはフィルムを「現像」に出し、現像したフィルムを元に「プリント」もしくは「データ化」をして、初めて写真を目にすることができます。
このちょっとした一手間もフィルムカメラの楽しみの一つと言えますので、ぜひマスターしていってください!
目次
撮影したフィルムを現像に出すまで
フィルムの保管方法について
すぐに現像に出せない場合、フィルムの保管方法に注意が必要です。
理由は、フィルムの特徴にあります。
フィルムは、外からの光や熱に大変弱いのです。
そのため直射日光や湿気の多すぎる場所はNG。
フィルムは高温や湿気に弱い
フィルムには、光に反応する化学物質がゼラチンによって固められていて、高温多湿の場所に置くと、そのゼラチンがやわらかくなると同時に化学物質の変質が起こりやすくなり、感度の低下や、感光、色転びの変化などが起こってしまいます。
更には乳剤が蒸発してカメラのファインダーを曇らせたり、機械の故障につながることもあるとのこと。
特に夏場などは保管方法に迷うかもしれませんが、熱や強い光があたらず、かつ湿気のない冷暗所での保存を心がけ、フィルムへの悪影響を最小限に抑えましょう。
簡単な方法としては、フィルムを購入したときに入っていた、プラスチックの「フィルムケース」に入れて保管するのがベターです。
もちろん一番は、フィルムは生ものと言うほどなので、撮ったらすぐに現像に出してあげることが望ましいですね。
現像はどこでできるの?
それでは、実際に現像に出す方法を解説します!
「現像」と「プリント」の違い
まず始めに、初心者が戸惑いやすい「現像」と「プリント」の違いについて。
「現像って紙にカラー印刷することじゃないの?」と思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は違います。
現像とは?
「現像」とは、使用したフィルムを薬剤に浸し、像を浮かび上がらせ定着する作業のことを指します。
「現像」することで、真っ黒だったフィルムに白黒の像が浮かび上がり、どんな写真だったかなんとなく見えるようになります。
プリントとは?
そして、この現像したフィルムを元に、紙に印刷する作業を「プリント」と呼びます。
つまり撮り終わった写真は、写真屋さんや現像の専門店で、主に現像とプリントの二つの作業をお願いすることになります。
フィルムの現像方法
撮影が終わったフィルムの現像方法は主に3つ。
- 1.店頭注文
- 2.ネット注文(郵送)
- 3.自分で現像(主にモノクロフィルムの場合)
「自分で現像」することについては、現像液など必要な道具を揃えればできるのですが、私たち素人にはちょっと難易度が高すぎるので、今回は店頭注文とネット注文について、それぞれ特徴をあげていきます。
1.店頭注文
お店に直接足を運び、フィルムを預けます。
その際に印刷イメージの希望があれば伝えて、同時プリントやデータ化が必要かどうかなどを選択します。
注文して、出来上がり次第、お店に受け取りにいくという流れです。
店頭注文で現像するメリットとデメリット
メリットとデメリットはおおよそこんな感じ。
<メリット>
- 仕上がりスピードが早い(早ければ1時間くらいでプリントしてくれるところも)
- 店員さんに直接プリントの希望を伝えることができる
- 大手量販店など、意外と身近な写真屋さんでできる
<デメリット>
- ネット通販より比較的費用が高め
- 家の近くに店がないと来店が面倒
- 撮った写真を見たであろう店員と接する気まずさがある(気にしない人はいいと思います笑)
- お店の中に現像機がないこともあり、その場合、ネット注文同様、受け取りまで時間がかかる
2.ネット注文
ネットで注文・支払いを済ませてから、フィルム本体を郵送で送ります。
作業が終わり次第、郵送で現像されたフィルムと、注文した場合にはプリント写真やデータを入れたCDが届きます。
ネット注文で現像するメリットとデメリット
メリットとデメリットはおおよそこんな感じ。
<メリット>
- 店頭注文より比較的安価
- 自分の好きなタイミングでどこからでも郵送できる
- 近くにお店がなくても大丈夫
<デメリット>
- 郵送する手間がかかる
- 受け取りまで少し時間がかかる
私が試した現像2店舗
とりあえず私は最初あまり考えずに、以下2店舗で試してみたので、その感想もちょこっと。
1.奈良写真現像屋 さん(郵送現像)
最初の1本目は、サンライズカメラのご近所にある奈良の「奈良写真現像屋」さんにて注文しました。
楽天のネットショップでの注文でしたので、支払いは楽天サイト経由にて。
ネガ現像+CDデータ書き込み、郵送費込みで1,000円ちょっと。
思っていたより全然安かったです。
郵送現像の方法・体験談
郵送は、ぷちぷちで保護したフィルムを小さめの封筒に入れて、クリックポストという日本郵便の郵送サービスを利用しました。
これすごく便利で私もよく使うのですが、クリックポストとは全国一律1通198円で、運賃支払いはネット決済、宛名ラベルを自宅で印刷して貼れば、直接ポスト投函できるという郵送方法です。
郵送物の大きさも、厚み3cmまでいけるので、ちょうどぷちぷちで包んだフィルムもぎりぎり入るのです!
マイページ上で宛先をアドレス帳登録もできるので、毎回同じお店で注文するなら宛名を書く手間も省けますね。
※フィルムケースを含めると厚みをオーバーしてしまうため、ケース無しで梱包しました。破損が心配であれば別の郵送方法をお試しください。
郵送してから、現像物が届くにはやはりちょっと時間がかかり10日ほどで到着。
※サンライズカメラ スタッフ注:フィルムケースなしで梱包する場合、遮光を兼ねて念のため、アルミホイルでくるむとベターです。
フィルムがお店に届いてから2~3日を目途にして郵送と書いてあったので、前後の発送ラグを含めれてばそれくらいになりそうですね。
奈良写真現像屋 さんでの現像・プリント結果
ドキドキしながら待った甲斐あって、届いた時の喜びはそれはもう・・・。
この時はまだよくわからず同時プリントを注文し忘れてしまったので、ネガしか手に取っていないにも関わらず、スマホですぐに見れるようなデジタルの写真とは比べ物にならない温かみをはっきりと実感できました。
CDでのデータ化を注文していたので、データを早速PCへ転送。ここでようやく写真をみることができました。
Googleフォトのアルバムを作成して、スマホからも見れるように。不便なところも便利なところも両方楽しめる今のフィルムカメラ世代、実に面白い。
2.カメラのキタムラさん(実店舗)
2本目は大手の店舗でやってみようと思い、「カメラのキタムラ」さんの店頭にて。
こちらでは、同時プリントも体験してみました。
注文したら、1時間半後には受け取り可能とのことで、その早さに驚き。
実際は、1時間後くらいに受け取りにいってしまったのですがもう出来ていて、さすがの迅速かつスムーズな対応でした。
同時プリントしてもらった写真もすぐに見て、まぁ失敗写真もかなり多くてちょっと凹んだのですが笑、やっぱり印刷した写真は良いですね。
現像&プリントおすすめ店舗
その他にも色々おすすめできるお店さんもありますので紹介させていただきます^^
どのお店も基本的に、現像、プリント、データ化が可能です。
奈良写真現像屋(奈良県・店舗&ネット)
今回の記事でも実際に利用した、奈良県大和高田市にあるお店です。
店舗とネットで現像・プリント・データ化を受け付けています。
ネガフィルムのほか、カラーポジフィルムの現像にも力を入れているのが魅力です。
トイラボさんは、熊本県にあるネット現像のお店です。
ネット現像の草分け的存在で、さまざまな形式のフィルムに対応しています。
データ化したファイルはネットでダウンロード可能です!
ポパイカメラさんは、東京の学芸大学駅の近くにある、フィルム写真に力を入れているお店。
フィルムの魅力を伝える実店舗のお店としては先駆け的存在です。
実店舗での現像、ネット注文(郵送での受付)どちらも行っています。
超プリ(新潟県・ネットのみ)
超プリさんは、とにかく安い! ネット注文ができる現像サービスです。
会社は新潟県にあります。
フォトカノン(東京都・店舗&ネット)
東京の戸越銀座と大森にあるお店です。
実店舗での現像、ネット受付どちらも行っています。
非常に丁寧なヒアリングをしてくれるお店とのことです。
桜カメラさんは、楽天市場から注文できるお店。
会社は愛知県にあります。
安価に現像できるのが魅力です。
Photolabo hibiさんは、京都府京都市にある写真のお店。
店舗とネットで現像の注文を受け付けています。
LINEでデータ受け取りOKなのも魅力です。
山本写真機店(山口県・店舗&ネット)
山本写真機店さんは、山口県宇部市にある写真のお店。
ネットでの現像受付のほか、お店の受付も行っているようです。
プリネットワン(岩手県・ネットのみ)
プリネットワンさんは、岩手県奥州市にあるネット受付で現像を行っているお店。
安くてクオリティも高いです。
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