ゾナー
2019.04.07
ゾナーとは、戦前にルートヴィッヒ・ベルテレによって発明されたレンズの一形態。
3群5枚。
戦前には大口径のハイスピードレンズとして標準レンズに用いられたが、レンジファインダーカメラから一眼レフカメラへの移行に伴い、望遠レンズでの使用にシフトしていく。
大口径標準レンズの主流の座はダブルガウスに譲った。
その理由は、バックフォーカスが長く取りにくく、ミラーのスペースを捻出しにくかったため。
またコーティングの進歩もダブルガウスへの移行の理由だった。
レンズコーティングがない場合、ガラス面と空気との境界で光量のロスが生じてしまうが、ダブルガウスの6面に対しゾナーは4面しかないため、コーティングが未発達な戦前にはその分効率がよかったのだ。