フォーカルプレーンシャッター
2019.04.07
フォーカルプレーンシャッターとは、薄い幕を用いたシャッターをフィルム/イメージセンサーの直前に置く形式のシャッターのこと。
カメラ内部のスペースに余裕があるため、レンズ交換式カメラの9割以上がフォーカルプレーンシャッターを採用している。
左右または上下に動く幕が開閉することでシャッターの役目を果たす構造となっている。
フォーカルプレーンシャッターは2つの幕で成り立っており、先に動きシャッターを開く役目の幕を「先幕」、後に動きシャッターを閉じる役目の幕を「後幕」と呼ぶ。
フォーカルプレーンシャッターの最大の特徴が、シャッターが全開しない瞬間があるということである。
シャッターが高速(おおむね1/125秒〜1/250秒以上程度)で動作する場合、先幕と後幕が間にスリットを作った状態で左右または上下にフィルム/イメージセンサー面の上を等速で動き、全体として同じ時間、フィルムやイメージセンサーに光が当たる(露光される)ようになっている。
この構造により、フォーカルプレーンシャッターではストロボ同調速度の問題が生じる。
素材は、横走りシャッターではゴムを塗布した遮光布、もしくはチタンやステンレスなどの金属薄膜。
縦走りシャッターでは金属の薄膜が一般的。
参考画像:
・横走り布幕フォーカルプレーンシャッター(OLYMPUS OM-1)
・縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター(Nikon New FM2)