ロシアカメラ
2019.04.06
ロシア製のカメラ、というよりも旧ソ連製のカメラのこと。
冷戦期には旧東側では、カメラやレンズも西側とは異なる発展を遂げていた。
その代表がロシアカメラ。
旧ソ連では技術の進歩よりも、すべての労働者が手にすることができるカメラがさして大きな改良を施されることなくソ連崩壊まで製造されており、そのことがかえって、ライカL39マウントのレンジファインダーカメラが1990年代になっても新品で手に入るというマニア好みの状況を生み出していた。
しかも旧ソ連製のレンズは、第二次世界大戦後にドイツから技術移転したカール・ツァイスの技術をベースとしているため描写も優秀だったのである。
ただし、旧共産圏の製品に共通することだが、年代が下れば下るほどに品質は悪化していく。
冷戦終結後に製造が終了したものが多いが、現在でもデッドストックの入手は容易。
おそらく無尽蔵に近いほどの数が製造されていた模様。