ストロボ同調速度
2019.04.06
ストロボ同調速度とは、フォーカルプレーンシャッターを用いたカメラで、ストロボを正常に使うことができるシャッター速度のこと。
フォーカルプレーンシャッターは構造上、高速なシャッター速度ではシャッターがすべて開かない。
ストロボの発光時間はフォーカルプレーンシャッターの動作する速度よりも短いため、フォーカルプレーンシャッターで高速なシャッター速度を設定してストロボを使用すると、画面の一部にストロボ光が当たらず、真っ黒になってしまう。
いっぽう、フォーカルプレーンシャッターでは一定より遅い速度ではシャッターが全開し、それ以下の速度では、上記のような問題が発生せずにストロボを使用することができる。
このときの、ストロボが使用できるもっとも高速のシャッター速度のことを、ストロボ同調速度という。
おおむね1960年代以降のカメラ本体では「X」の文字で表されたり、シャッター速度の刻印の色が変えられていることで判別できる。
ストロボ同調速度はおおむね以下のような数値。
横走りシャッターの機種:1/60秒前後
縦走りシャッターの機種:1/125秒
1980年代以降の縦走りシャッターの上級機種:1/250秒
現代のデジタル一眼カメラでは、おおむね1/250秒となっている。