おすすめの広角オールドレンズ7選 Part2 一眼レフ用レンズ編
現代のデジタルカメラ用レンズでは実現できない、人の心を動かす味のある写真が撮れるオールドレンズ。
今回は、フィルム一眼レフカメラ用につくられたおすすめのオールドレンズを紹介します。
その前に前回(part 1)の記事はこちら。
レンジファインダーカメラ用に作られた、広角オールドレンズを紹介しました。
フィルムカメラ用に作られたオールドレンズは、ミラーレス一眼カメラにアダプターを取り付けることで手軽に使うことが可能。
一眼レフカメラ用のオールドレンズは、ボディ内部の干渉などの問題もないため、どのミラーレス一眼カメラでも問題なく使用することが可能です。
また、国産の一眼レフカメラ用オールドレンズには、値段がとてもリーズナブルなものもあるので、はじめてのオールドレンズとしてもおすすめ。
気軽にオールドンレズの世界に入門することができますよ。
ぜひあなたも、この記事を参考に中古の名玉を使ってみませんか?
目次
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
オールドレンズを楽しむのにも最適!写真にも動画にもおすすめのフルサイズミラーレス一眼カメラを選ぶならこのカメラ!!
写真・動画どちらもハイクオリティ。一度は手にしたい逸品!
FM2発売当時のマニュアルレンズにインスパイアされたデザイン!
どこでも持ち歩ける相棒です。
おすすめの広角オールドレンズ 一眼レフ編
それでは、広角のオールドレンズのなかでも、一眼レフ用に作られたおすすめの逸品を見ていきましょう。
1.Flektogon 35mm
Flektogon 35mm F2.4
Flektogon(フレクトゴン)は、旧東ドイツのカール・ツァイス・イエナが製造した、一眼レフカメラ用の広角オールドレンズ。
東独カール・ツァイス・イエナのレンズは、西独ツァイスのレンズよりもずっと安価に入手できることから、オールドレンズの中でも人気が高いおすすめの逸品であるといえます。
Flektogon 35mmには、開放値がF2.8のものとF2.4のものがあります。
基本的には35mm F2.8のほうが古く、35mm F2.4は1970年代中盤以降のモデル。
Flektogon 35mm F2.8は外観も金属鏡筒でクラシック。
銀色のアルミ鏡筒のモデルと、銀色と黒色のゼブラのモデルがあります。
質感抜群で、オールドレンズを使う楽しみをいやおうなしに高めてくれるおすすめのモデルです。
こちらはモノコートで、描写もオールドレンズらしいクラシカルなもの。
いっぽうFlektogon 35mm F2.4は、マルチコート化され描写力が向上。
それでいて、ツァイスの血筋をそのままに感じる美しい発色で、流麗な写真を撮ることができますよ。
マウントはM42マウントのものが多く、マウントアダプターが入手しやすいのもポイント高いです。
なおAPS-Cサイズのカメラを使っている方にも、標準レンズ相当の画角のレンズとしておすすめできます。
対応マウントアダプター
[mflens]
2.Super Takumar 28mm F3.5
PENTAX(旭光学)のSuper Takumar(スーパータクマー)は、オールドレンズのなかでももっとも人気がある部類に入るレンズ。
Super Takumar 28mm F3.5も、このクラスの広角オールドレンズとしては、もっともメジャーな1本だということができるでしょう。
1960年代に、ペンタックスSPとともに非常に高い評価を得たSuper Takumar。
現代の眼で見ると、描写はクラシカルで、まさにオールドレンズの本領発揮。
単焦点レンズならではの一定の解像感は保ちつつ、どこか懐かしさのある、情感を湧き起こす絵柄を楽しむことができるでしょう。
国産レンズだけあって、レンズ外装の仕上げも、現代では不可能なほどの良質なものです。
レンズ全体がコンパクトで取り回しがよいのも魅力的。
Super Takumar 28mm F3.5は、ペンタックスのM42マウント広角レンズのなかでも、非常によく売れたもののひとつなので、中古店でも非常に入手しやすく、価格もとても安価です。
入手性の高さから、はじめてのオールドレンズとしてもおすすめ。
オールドレンズへの入り口として最適な逸品です。
スーパータクマーについての関連記事はこちら
また、後継レンズのSMC Takumar 28mm F3.5も、ほぼ同一サイズの鏡筒のままマルチコート化されています。
描写が現代的になり、逆光耐性も向上しているので、こちらも実用的なオールドレンズとしておすすめできます。
対応マウントアダプター
[mflens]
3.CONTAX T* Distagon 25mm F2.8
カール・ツァイスの広角レンズの中でもおすすめの逸品。
それが、ヤシカ・コンタックスマウントのDistagon T* 25mm F2.8。
世界最高のレンズのほまれ高いカール・ツァイスならではの、現実をも凌駕するような豊かな描写力。
階調が豊かなのは当然で、絞り込むことでとてもシャープな写真を生み出すことができますよ。
ただし開放では周辺部が少々解像が落ち気味。
歪曲収差については、レトロフォーカスタイプとしては標準的なレベルです。
ツァイスならではの階調の深みと合わせ、むしろ味として楽しむのがおすすめできるといえるでしょう。
フルサイズで25mmの画角の広さを味わうのはもちろんのこと、APS機でも換算約37.5mmとなるため、充分に広角として実用可能。
その場合には中央部の美味しい部分だけを使うことが可能です。
Distagon(ディスタゴン)は、西ドイツのカール・ツァイスがレトロフォーカス型の広角レンズにつけた名称。
東ドイツ製のレンズと、描写を使い比べてみるのもおすすめです。
対応マウントアダプター
Distagon 25mm F2.8作例
カメラ:SONY α7
関連記事
[オールドレンズ撮り比べ2] Distagon T* 25mm F2.8 / Planar T* 85mm F1.4 カメラマンおすすめのCONTAXレンズ
[mflens]
4.Nikkor-UD Auto 20mm F3.5
日本製の高性能レンズとして名高い、ニコンのニッコール。
Nikkor-UD Auto 20mm F3.5は、そんなニコンの超広角オールドレンズのなかでも、とくに発売が古い1本です。
国産の超広角オールドレンズの中でも、とくにクラシカルな外観がおすすめの逸品。
1960年代のオートニッコールはレンズ外装の仕上げが非常に上質で、ピントリングのキズのひとつひとつまでもが、金属外装の味わいを高めてくれるほど。
よく整備、オーバーホールされた個体なら、ほれぼれするほどの使用感を味わうことができますよ。
しかも、1968年という時期に発売された超広角レンズにもかかわらず、収差はとても少なく、周辺部まで非常に良好な描写を保っている、驚愕すべき性能。
フルサイズのミラーレス一眼カメラで使っても、きっとその上質な描写力に息を呑むこと間違いないでしょう。
ぜひフルサイズで使うことをおすすめするレンズですが、APS機に取り付けても、換算約30mmと、充分に広角レンズとしての画角で使うことが可能です。
このNikkor-UD Autoはフィルターサイズ72mmと大型のレンズですが、後継レンズはフィルター枠が52mmと、大幅に小型化しています。
こちらは外観、描写ともにぐっと現代的に。
じつはその末裔のAi Nikkor 20mm F2.8Sは、2018年現在でも現行品として販売されている息の長いレンズです。
20mmともなると、超広角のパースペクティブは強烈のひとこと。
24mm以上とは異次元の描写が、きっとあなたの写真の幅を広げてくれるでしょう。
ニッコールオールドレンズについては、こちらの記事でも解説しています。
対応マウントアダプター
広角オールドレンズで印象的な写真を撮ってみませんか?
使い方ひとつで、人の心を動かす情感あふれる写真を撮ることができる広角レンズ。
オールドレンズの味わいとあわせれば、より美しく、より魅力あふれる写真を撮ることができること間違いありません。
オールドレンズを中古で手に入れるなら広角がおすすめ。
最初の1本にも、標準レンズの次に買うレンズとしても広角が最適です。
ぜひあなたも、広角オールドレンズの個性的な描写を楽しんでみてくださいね。
Part1 レンジファインダー用レンズ編はこちら
2024年最新!おすすめミラーレス一眼カメラベスト3!!
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どこでも持ち歩ける相棒です。
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