[コラム] Canon スマートなカメラ
いまでは世界の二大メーカーとなったニコンとキヤノン、ともにレンジファインダー時代からしのぎを削っていましたが、Fで地位をゆるぎないものとしたニコンに対して、キヤノンが一眼レフでも一流と認知されるのは、1971年、F-1が販売されるようになってからのことでした。
ニコンに追い付け追い越せ
システムカメラという設計思想、カラーに完全対応したFDレンズなど、ニコンに追いつけ追い越せというキヤノンの注力が実を結びました。F2とF-1、F3とNew F-1が競い合った時代。国産カメラの黄金期です。
キヤノンの一眼レフがなぜ成功し、現在もトップシェアを占めているのか。私は、「Canonのカメラは格好良い」ということが、なによりの理由であると思うのです。
旧、新ともにF-1からして、これ以上なくスマートな外見です。実際に手にするとずっしりと重く、小型とも言えないのですが、とにかく優美なのです。
また高級感による差別化という点で、現在のLレンズまで続く赤鉢巻というデザインはすばらしいアイデアです。一目でブランドが分かり、その中でもハイスペックであることを示す、黒い鏡胴に映える赤。折り紙つきの性能には、使っていて安心感を覚えます。
キャノンの揺るぎない革新
カメラ本体のデザインでも、キヤノンは革新を続けました。Tシリーズでは、外装がプラスチックであることに必然性を持たせ、同シリーズの実質的な末っ子、T-90では、ドイツの工業デザイナー、ルイジ・コラーニの協力による、21世紀現在のデザインの源流を生み出しました。
1990年代、時代の徒花となったAPSにおいても、IXYという傑作を世に残しています。
暴論かもしれませんが、現在の一眼レフは全て、EOSシリーズの影響下にあるとさえ言うことができます。
当然ながら、カメラは写真を撮る道具です。しかし、よい写真が撮れる、きれいに撮れるという条件は、満たしていて当然です。そのうえで、カメラを持ち、使っていて気持ちよいことが演出できれば、どんなに気持ちがよいことでしょうか。
キヤノンの手がけたカメラは、その点、使い心地にもすみずみまで気が配られているように思います。
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