[コラム] マルチスポット測光の可能性は? オリンパス OM-4
OM-4についてはこちらの新しい記事でより詳しく解説しています。
オリンパスOM-4
オリンパスがOM-2の後継機として発売したカメラがOM-4です。
OMシリーズの奇数は機械シャッターのマニュアル専用カメラ、偶数は電子シャッター搭載で絞り優先オートも使えます。
OM-4は、世界初のマルチスポット測光という機能が盛り込まれ、風景や静物の撮影ではシビアな露出値を求めることができました。
スポット測光をするためには、レリーズボタン左後ろのスポットボタンを押し込むだけで、フォーカシングスクリーンのマイクロプリズムとほぼ同じ範囲(=露光面積の約2%)の光量を計ります。
マルチスポットを行なうには、カメラの向きを任意の場所に変えつつスポットボタンをその度に押し込むだけで、平均値を算出してくれます。(スポット測光ボタンとプリズムの間にある四角い二つのボタンは、後述するハイライトコントロールとシャドーコントロールのボタンです)
但し、計算に使われる露出値は最新の八個までですが、それだけ拾えれば十分でしょう。
使い方によってはとても便利なマルチスポットですが、気をつけなければいけないのは、使うフィルムのラティチュードを把握しておくということです。
スポット測光の演算値が、主要被写体の明度を適正値から外れてしまっては、元も子もないですからね。
入射光式露出計の特性を知っている方ならば、スポット測光の危険性もわかっています。
露出計の出た目のまま撮影すると、白い物と黒い物はどちらも同じ灰色(=18%グレー)になってしまいますが、それを回避するため、このカメラにはハイライトコントロールとシャドーコントロールも組み込まれ、スポット測光の後にそれぞれのボタンで露出補正が可能です。
ハイライトコントロールで+2.0段、シャドーコントロールでは-2.7段の補正量です。
使い方次第ではとっても便利なマルチスポットなのですが、熟練したフォトグラファーにこの機能は必要でしょうか?
定番の撮影には、不要でしょう。けれども、初めて遭遇する被写体には、かなり有効だと思います。
それ以外のハードの部分では、OM-1及び2(いずれもNを含む)のアクセサリーをそのまま使えたことが重要です。
フラッシュやワインダー/モータードライブなど新型も出ましたが、ボディーとアクセサリーの新旧問わず互換性を持たせたところにオリンパスの良心を感じます。
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