四畳半メーカー
2019.04.06
1950年代前半に二眼レフカメラを製造したメーカーのなかでも、非常に小規模な家内手工業的なもののこと。
1950年代前半、それまでのフィルムカメラに比べとても安価だったリコーフレックスの登場により一躍、二眼レフカメラのブームが起きる。
二眼レフカメラは構造が単純で、かつシャッターやレンズ、ボディなど各部品がアッセンブリーで販売されていたため、それぞれを買い求めて自分で組み合わせることで、十分にカメラの製造が可能であった。
そこで1950年代前半には得体の知れない小メーカーが乱立。
「二眼レフカメラのブランドの頭文字がAからZまで揃っている」と言われるほどの状況となる。
しかし1950年代も半ばになると、ヤシカフレックスのようにそれら怪しいメーカーの二眼レフカメラと同じくらい廉価で、かつ高機能な大メーカー製の機種が登場し、ほとんどは廃業に追い込まれてしまうのだった。