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バックフォーカス

2019.04.06

レンズの最後端からフィルム、もしくはイメージセンサーまでの距離のこと。

 

この距離を短くしてよいカメラほどレンズの設計の自由度が高く、逆に長くしなくてはいけないカメラではレンズ設計に制約が生じる。

 

一眼レフカメラでは内部にミラーがあるためバックフォーカスが長く、それ以外は短い。

 

とくに広角レンズの設計に影響しやすく、一眼レフカメラでバックフォーカスが長く取れるレトロフォーカスタイプの広角レンズが発展する要因となった。

 

なおデジタルにおいては別の問題にも関係する。

 

デジタルカメラではレンズに入射する光がセンサーに対して垂直に近いことが前提となっており、レンジファインダーカメラ用などのバックフォーカスの短いオールドレンズを取り付けると、光の入射角が斜めになる周辺部の画質が有意に低下してしまう。

 

そのため、バックフォーカスの制限が少ないミラーレス一眼カメラでも、あまり極端にバックフォーカスを短くする設計はしないのが普通である。

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